ソール・ライターの原点 ニューヨークの色

SAUL LEITER -Origins in color-

*トップ画像:ソール・ライター《無題》撮影年不詳 ©︎Saul Leiter Foundation

 

Saul Leiter生誕100年記念

 

Bunkamuraザ・ミュージアムで過去2回にわたって開催されたソール・ライターの展覧会は、“ソール・ライター風の写真”という言葉が市民権を獲得するほど、それまで日本ではほぼ無名だった写真家の名前を一気に知らしめ、大きな反響を呼び起こしました。

2023 年4月10日からのBunkamura 休館(オーチャードホールを除く)に伴い、Bunkamuraザ・ミュージアムは、ソール・ライター生誕100年を記念し、渋谷ヒカリエ9F・ヒカリエホールにて展覧会「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」を開催します。

50代でキャリアの表舞台から姿を消し、富にも名声にも一切の関心を示さず、淡々と自らの美意識に忠実に生きていたソール・ライターが80代になった2006年、世界中の写真ファンを魅了し続けるドイツのシュタイデル社から刊行された初の写真集『Early Color』によって、再び脚光を浴びることになります。2013年、ソール・ライターがこの世を去った時点で、その作品の大半は未整理のままでしたが、翌年に創設されたソール・ライター財団によって、アーカイブをデータベース化する「スライド・プロジェクト」が着手されました。未整理の作品はカラースライドだけでも数万点にのぼり、業績の全貌が明らかになるには、さらに十数年の歳月が必要とも言われています。没後にも関わらず、ソール・ライターは常に新たな発見が続く“発展途上” の作家でもあります。

本展では、新たに発掘された作品による大規模なカラースライド・プロジェクション、未公開のモノクロ写真、絵画など最新作品群を含む400点以上の作品を通して、これまで紹介していなかった知られざるソール・ライターの素顔と、「カラー写真のパイオニア」と称され世界中を驚かせ続ける色彩感覚の源泉に迫ります。

 


Saul Leiter

1923年12月3日、ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれる。
父親はユダヤ教の聖職者。
1946年、画家を志し、神学校を中退してニューヨークへ移住。
1958年、ヘンリー・ウルフがアートディレクターに就任した
『ハーパーズ・バザー』誌でカメラマンとして仕事をはじめる。
その後、80年代にかけて『ハーパーズ・バザー』をはじめ
多くの雑誌でファッション写真を撮影。
1981年、ニューヨーク5番街にあった商業写真用の自分の
スタジオを閉鎖。

1993年、カラー写真制作のためイルフォードから資金提供を受ける。
2006年、ドイツの出版社シュタイデルが初の写真集
『Early Color』出版。

2008年、パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団で
ヨーロッパ初の大規模回顧展開催。
2012年、トーマス・リーチ監督によるドキュメンタリー映画
「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」製作。
2013年11月26日、ニューヨークにて死去。享年89歳。
2014年、ソール・ライターの作品を管理する目的でソール・ライター財団創設。
2017年「ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター」展、
2020年「永遠のソール・ライター」展をBunkamura ザ・ミュージアムにて開催。

 

《ライトボックスを見るソール・ライター》2013年 ©︎Margit Erb

 


展覧会詳細

会 場 :ヒカリエホール ホールA(渋谷ヒカリエ9F)
〒150-0042 東京都渋谷区渋谷2-21-1
会 期 :2023年7月8日(土)~8月23日(水)※休館日無し
開館時間:11:00~20:00 ※最終入場は19:30まで

入  場  料:
一般/1,800円(前売/1,600円)
大学・高校生/1,000円(前売/800円)
中学・小学生/700円(前売/500円)

主 催 :Bunkamura、読売新聞社
企画制作:Bunkamura
協 力 :ソールライター財団
企画協力:コンタクト
後 援 :J-WAVE

※【同時開催】「平間至展 写真の歌ーPHOTO SONGSー」会場:同ヒカリエホールホールB とのセット券の販売を予定しています。詳細は決定次第ご案内いたします。

 


ソール・ライター《無題》撮影年不詳 ©︎Saul Leiter Foundation

 

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