〈会話 correspondence〉1998年発行 ©Kazuto Miura
静謐で何気ない日常風景を写す コンポラ写真 の旗手として脚光を浴びた故‧牛腸茂雄。同じく写真 家として精力的に活躍するかたわら、夭逝した牛腸作品の保護‧管理、そして後世への継承に尽力する 三浦和人。写真界を牽引してきた2人の盟友の傑作たちが、日本写真芸術専門学校の校内ギャラリーに肩を並べま す。

〈日々〉1971年発行 ©Hiroichi Gocho
写真家‧牛腸茂雄と三浦和人が出会ったのは、今から60年前のこと。 長い年月を経て、二人による展示が実現するのは今回が初めてです。本展では、牛腸と三浦、二人の共通の関心であった「こども」を被写体とした作品群をキュレート。同 一の被写体にスポットを当てることで、両者の表現の差異と共通項が浮き彫りになるとともに、時代を 経ても色あせない普遍的な写真の魅力をいまに伝えます。
今回のために三浦氏自らの手によって焼き直されたものを含む、約40点のオリジナルプリントを展示します。

〈会話 correspondence〉1998年発行 ©Kazuto Miura
12月5日(金)には、本展のキュレーション‧構成を担った三浦氏、佐藤正子氏(株式会社コンタク ト)によるトークイベントも開催。展示作品のメッセージや制作背景を紐解きます。
・作家プロフィール
牛腸茂雄 Shigeo Gocho
1946年、新潟県南蒲原群加茂町(現‧加茂市)に生まれる。3歳で胸椎カリエスを患いほぼ1年間寝た きりの生活を送る。十代から数々の美術展、ポスター展などに入選。1965年、新潟県立三条実業高等 学校を卒業後、桑沢デザイン研究所リビングデザイン科入学、その後、リビングデザイン研究科写真専 攻に進む。1977年に『SELF AND OTHERS』(白亜館)を自費出版。翌年、同写真集と展覧会により日 本写真協会賞新人賞を受賞。1983年、心不全のため逝去。享年36歳。『SELF AND OTHERS』に加え、 生前に刊行された写真集に『日々』(自費出版、1971年)、『見慣れた街の中で』(自費出版、1981 年)がある。
三浦和人 Kazuto Miura
1946年、東京都大田区調布嶺町(現 鵜の木)で育つ。都立工芸高校印刷科卒業。一浪して桑沢デザ イン研究所リビングデザイン科に入学、研究科写真専攻卒業、凸版印刷本社写真部に入社。牛腸茂雄、 寺本宗男と共に映画『街』(16ミリモノクロ)を制作。1997年読売新聞夕刊 文化欄『夏六景』写真と 文を担当。1998年写真集『会話 correspondence 』(モール写真図書館叢書第1巻)。2005年桑沢文庫 『桑沢洋子とデザイン教育の軌跡』写真撮影(そしえて)。2008年三鷹市美術ギャラリーで『スナップ ショットの時間 三浦和人と関口正夫』展開催。

「こども、東陽公園」1968年〈こども〉より ©Hiroichi Gocho
・展覧会詳細
| 会期 | 2025年12月2日(火)〜12月26日(金) | 
| 開館時間 | 平日/9:30〜20:00・土日/9:30〜17:00 | 
| 休館日 | 12月14日(日) | 
| 会場 | 日本写真芸術専門学校8階「WALL GALLERY」 | 
| 入場 | 無料・予約不要 | 
| 主催 | 日本写真芸術専門学校 | 
| 協力 | 株式会社コンタクト | 
・関連イベント
「三浦和人×佐藤正子 トークイベント ~こどもを見つめる、ふたつの視線~」
出会いから60年。そして初めての二人展。
写真家‧三浦和人と牛腸茂雄の、時を越えて交わる「こどもを見つめる、ふたつの視線」について、牛腸茂雄、ロベール‧ドアノー、ソール‧ライターといった名写真家の展覧会を数多く手がけ、本展の 構成も担当する佐藤正子氏(株式会社コンタクト代表)が聞き手として、三浦和人氏にお話を伺います。
| 開催日時 | 2025年12月5日(金) | 
| 開催時間 | 18:30〜20:00 | 
| 会場 | 日本写真芸術専門学校 校舎内 | 
| 主催 | 日本写真芸術専門学校 | 
| 協力 | 株式会社コンタクト | 
※参加無料・要予約
↓こちらのフォームよりご予約下さい。
https://www.school-go.info/b0trk6/npi/form.php?fno=73&fsno=1&EventCode=1955&openExternalBrowser=1
 
				


 ロベール・ドアノーの写真使用について
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