2020

写真家ドアノー/音楽/パリ

Robert Doisneau - La Musique - Paris

トップ画像:《流しのピエレット・ドリオン》パリ 1953年 2月 ゼラチン・シルバー・プリント
©️Atelier Robert Doisneau/Contact


パリを愛し、パリにされた写真家
音楽をテーマにした約200点を紹介!

フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーは、パリを舞台に多くの傑作を生みだし、世界で最も愛され続けている写真家のひとりです。本展は、パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材に1930年代から90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品約200点で構成されます。2018年末から2019年春にかけて、フランス・パリ19区にある“フィルハーモニー・ド・パリ”内の音楽博物館で開催され大好評を博した展覧会を基に、日本向けに再構成した巡回展がやってきます。


 

《流しのピエレット・ドリオン》パリ 1953年 2月 ゼラチン・シルバー・プリント
©️Atelier Robert Doisneau/Contact

フランスの国民的写真家ドアノーの、
音楽をテーマにした展覧会!

代表作《パリ市庁舎前のキス》で世界的に有名となった写真家。ありふれた日常から奇跡のように愛すべき瞬間を切り取るドアノーは「イメージの釣り人」と呼ばれ、没後四半世紀以上経つ今も愛されつづけています。本展はパリの音楽シーンをテーマにした初の試みであり、多くの日本初公開作品含む約200点を紹介。Bunkamuraザ・ミュージアムでは初のドアノーの展覧会となります。人気写真家の新たな魅力を、2021年春に発見することでしょう。
※《パリ市庁舎前のキス》は本展には出展いたしません


シャンソン、オペラジャズロック
フランスを代表する
アーティストの写真で巡る、
パリの音楽散歩!

ドアノーは写真家人生の中で多くの音楽家と出会い、そして多大な影響を受けていました。本展は、パリの街角にあふれる音楽と、その時代を彩ったアーティストたちの写真を中心に構成。当時のパリの音楽シーンを通して、パリの本当の魅力を知るといっても過言ではありません。ドアノーが写し取った素顔の音楽家たちの姿は、数十年の時を経た今も変わらず、作品の中で輝きを放ち続けています。

本展に登場するアーティスト

エディット・ピアフ、ジャック・プレヴェール、イヴ・モンタン、ジュリエット・グレコ、シャルル・アズナヴール、バルバラ、マリア・カラス、ジャンゴ・ラインハルト、アーサ・キット、レ・リタ・ミツコ ほか多数

《イヴ・モンタン》 1949年 ゼラチン・シルバー・プリント
©️Atelier Robert Doisneau/Contact


Robert Doisneau (1912 – 1994)
ロベール・ドアノー

パリ郊外のジャンティイに生まれる。自動車メーカー「ルノー」のカメラマンを経て、フリーとして活動を開始。『ヴォーグ』誌や『ライフ』誌でファッション写真を始めとして多くの写真を発表、国際的に注目される。特にパリの庶民の日常をとらえた写真で高い評価を得る。現在でも世界各国で写真展が開かれ続けている。

《ロベール・ドアノーのセルフポートレート、ヴィルジュイフ》 ヴィルジュイフ 1949年
ゼラチン・シルバー・プリント ©️Atelier Robert Doisneau/Contact


~本展開催に寄せて~

ドアノーの写真には、いつも楽音が隠れている。ポートレイトや風景の一枚一枚にとらえられた軽やかなムーヴメントはもちろんのこと、場所や被写体や時代が変わっても、すべてがまるでひとつの組み写真のような流れを生み出す。そこにはほとんど天然といって差し支えのない、まわりを陽気にするいたずらっ子だけに許された笑みがあふれている。
なんという微笑みの音楽! 本展には、シャンソンからオペラまで、音楽家たちが多く登場するのだが、歌わない時でさえ彼らは歌っている。シャッターを押す前にドアノーがいかなる言葉の指揮棒を振ったのか、想像してみよう。それはまた、プレヴェールに学んだ写真家の、書き手としてのきらめきに触れるまたとない機会となるにちがいない。

(作家,フランス文学者,ロベール・ドアノー著書『不完全なレンズで』翻訳者)


本展監修者のご紹介

Clémentine Deroudille
クレモンティーヌ・ドルディル
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ジャーナリスト、映画監督、美術史家。ドアノーの孫である彼女は、小さいころから祖父の撮影に同行しており、2016年には映画『パリが愛した写真家ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』を監督。本展では監修を務めている。
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©Rita Scaglia

私の祖父ロベール・ドアノーが写真家であったことは誰もが知るところでしょう。しかし、
こんなにも人々に生きる力を与える写真を撮った彼は癒しの達人でもあったと思うのです。
祖父の写真は私たちの笑いを誘い、夢を見させ、希望を抱かせてくれます。
Bunkamuraザ・ミュージアムでの展覧会の内容は、いっそう幸せな明日へ私たちを心地よくいざなってくれるのです。
旅に出ることがままならない今日、本展は、生涯にわたって驚きと感嘆を忘れなかった祖父のやさしくも茶目っ気ある眼差しがとらえた音楽家たちのパリを、今回、初公開となる作品などを通して散策していただける、またとない機会になることでしょう。

展覧会情報

会 場 :Bunkamuraザ・ミュージアム
     〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
     TEL: 050-5541-8600
     URL: Bunkamura ザ・ミュージアム
会 期 :2021年02月05日(金)~03月31日(水)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
     毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
     金・土の夜間開館につきましては、変更になる可能性がございます。
休館日 :会期中無休
主 催 :Bunkamura, 読売新聞社
協 力 :アトリエ・ロベールドアノー
後 援 :在日フランス大使館、
アンスティチュ・フランセ日本、
J-WAVE
企画協力:コンタクト

※状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性がございます。
最新情報はBunkamura HPにて随時ご案内いたしますので、
ご来場の際には事前のご確認をお願いいたします。


入場料のご案内 

入場料 :一般1,500円、大学・高校生1,000
     中学生700円
販売期間:2020年11月21日(土)~2021年2月4日(木)(前売券)
     2021年02月05日(金)~2021年03月31日(水)(当日券)
※学生券をお求めの場合は、学生証の提示をお願いします。
※大高、中小は当日券のみの取扱い(前売券の販売はございません)

※未就学児は入館無料。
※障がい者手帳のご提示で、ご本人とお付き添いの方1名様は半額となります。
(一般750円、大学・高校生350円、中学・小学生200円)当日窓口にてご購入ください。
※土日祝日に限り【オンラインによる入場日時予約】が必要となります。
詳細はBunkamuraホームページにて決定次第ご案内いたします。

スペシャルチケット

100人の写真家のまなざしを通して未来を考える写真展「東京好奇心 2020 渋谷」会場
限定!「写真家ドアノー/音楽/パリ」の大変お得なチケットを発売いたします。

『東京好奇心』開催記念
『写真家ドアノー/音楽/パリ』期間限定特割チケット 800円(税込)

※『東京好奇心 2020 渋谷』会期中のみの取り扱い(10月20日〜11月12日)
※Bunkamura1階チケットセンター、Bunkamuraザ・ミュージアムチケット
センターのみでの販売


 

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「祝!平間至30周年」写真展

30 Years of Hirama Itaru Photography

*トップ画像:『Motor Drive』(1992年)『小林家』(2019年)©︎平間至


「『Motor Drive』は写真館の写真への反抗、
そして平間写真館TOKYOは再生であり自立だった。」

― 平間至

1995年に出版された写真集『Motor Drive』でセンセーションを巻き起こし、タワーレコードの「No Music, No Life?」キャンペーンをはじめ〝音楽が聞こえてくるような躍動感あふれるポートレート″によって、新しいスタイルを打ち出した宮城県塩竈市出身の写真家・平間至。

2020年は、平間至にとってカメラマンデビュー30周年となる記念すべき年です。「平間至30周年記念写真展@塩竈・ひらま写真館」は、2015年、東京・三宿にオープンした平間写真館TOKYOで撮影されたポートレート群<平間写真館大博覧会>と、『Motor Drive』に代表されるシリーズ<Still Movies>、これら2本の代表的シリーズから精選した約70点で構成する展覧会です。


<Still Movies>より @平間至

本展会場は、平間の祖父が開業した塩竈のひらま写真館。写真家・平間至の原点ともいえる場です。写真館は、自らを育んだ場所でありながら、次第に反抗し乗り越えるべき存在、という矛盾をはらんだ場となっていきました。平間に大きな転機が訪れたのは、2011年の東日本大震災。震災に見舞われた故郷・塩竈でも多くの命が失われた時、〝生き生きとした魂を残す場所″として写真館の開業を決意。2015年、平間写真館TOKYOをオープンします。

〝写真館への反抗″としての<Still Movies>、〝再生であり自立だった″平間写真館TOKYOで撮影された人々の記憶を紡ぎ続けるポートレート。この2本のシリーズは対照的でありながら、どちらも平間至の写真に対する姿勢を雄弁に物語るものです。本展は、これらのシリーズを初めて同時に展示する貴重な機会となります。さらに、塩竈・ひらま写真館に保存されていた平間家のアルバムに残されていた写真を公開することで、受け継がれたDNAが、それぞれの時代に応じて形を変えながらも再生していく、というストーリーを感じていただけるものと思います。


<平間写真館大博覧会>©︎平間至

新型コロナウィルスの感染拡大に世界中が見舞われた2020年。当たり前だった日常が、何の前触れもなく当たり前でなくなる現実を突き付けられ、不透明な未来に向けて多くの問いが投げかけられている今だからこそ、

「写真は、人をつなぐものだと思うのです。例えば、亡くなったおじいちゃんの写真が無かったら、なかなか思い出すきっかけがない。生きている人同士もそうですが、人の気持ちを伝えること、未来に残していくことが写真の大切な役割。」

と語る平間至の作品群は、写真によって〝伝えること、残していくこと″の大切さ、切実さを大きく問いかけることと確信します。


平間至|ITARU HIRAMA プロフィール

1963年、宮城県塩竈市に生まれる。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、写真家イジマカオル氏に師事。写真から音楽が聞こえてくるような躍動感のある人物撮影で、今までにないスタイルを打ち出し、多くのミュージシャンの撮影を手掛ける。2006年よりゼラチンシルバーセッションに参加、2008年より「塩竈フォトフェスティバル」を企画・プロデュース。2012年より塩竈にて、音楽フェスティバル「GAMA ROCK」主催。2015年1月、東京世田谷区三宿に平間写真館TOKYOをオープンする。
HP:http://hirama-shashinkan.jp/


展覧会情報 Details

会 場 :ひらま写真館
     〒985-0021宮城県塩竈市尾島町 18-14
会 期 :2020年10月10日(土) 〜 10月18日(日) (会期中無休)
開館時間:10:00 – 17:00(月〜金)
     11:00 – 19:00(土・日)
入場料 :無料
協 力 :平間写真館TOKYO、コンタクト


 

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The Final Selection: The Portfolio Review Exhibitions

New Faces of Japanese Photography

※main photograph: ©️Takuya Yamahata

In Summer 2019, FUJIFILM SQUARE held the exhibition “Heisei, Tokyo, Snap Shot Love” at Fujifilm Square Tokyo (June) and Fujifilm Photo Salon Osaka (July). During this exhibition, a portfolio review session was organized, where aspiring photographers could get advice by Shinya ARIMOTO, Mitsugu ONISHI, Koji ONAKA, Takehiko NAKAFUJI, Harvey YAMAGUCHI and Keizo MOTODA – six of the artists, whose works were shown at this exhibition.

Out of a total of 78 participants, four photographers were selected, and it is FUJIFILM SQUARE’s great pleasure to now offer these four photographers a venue to exhibit their works here at the Fujifilm Square in Tokyo and at the Fujifilm Photo Salon in Osaka. We want to give these photographers the chance to experience the process of holding a photo exhibition, while receiving advice on planning and composition from the jurors who recommended them, so that they can further develop their talents and build the basis for future achievements.

The works of these four photographers, who all very seriously engage with photography, show us new possibilities of photographic expression. We hope you enjoy their works and thoughts along with the comments of the jurors.


Vol.1 @ Fujifilm Square Tokyo
Takuya YAMAHATA
“A Russian Diary”
(selected by: Koji ONAKA)

©️Takuya Yamahata

This exhibition consists of photographs taken when I studied abroad in Russia between 2016 to 2018, and photographs taken during sporadic visits to Russia between 2018 and 2020.
Traveling is interesting because it allows you to get a taste of the unexpected.
However, daily life in familiar surroundings is quite precious to me too.
I decided to study in Russia because I wanted to experience daily life in an unfamiliar environment.
The cats I fed, swimming in the ocean in April, a meteorite power spot, the sight of couples from behind, the time at friends’ houses – during my time in Russia I experienced a lot of this daily-life-preciousness.
I hope you enjoy these glimpses into the spaces and moments where the familiar and the unfamiliar meet.

Takuya Yamahata


©️Takuya Yamahata

Yamahata likes Russia, so he goes there often. Taking with him camera and film.
And he photographs whatever his mind feels drawn to.
Develops the film.
The photograph not as good as expected, yet, something unexpected in it coming out quite well.
Prints it in a dark room.
The color of the print not really that true to the original, yet, not that bad either.
That’s what’s fun for him, and soon he is off to Russia again.
It was obvious to me that Yamahata enjoys photography.

Koji ONAKA
(jury member)




Takuya Yamahata

1988   Born in Towada City, Aomori Prefecture.
2011   Graduates from the Department of Sociology, Musashi University.
2016-2018 Studies abroad in Vladivostok, Russia. After returning to Japan he begins participating in the darkroom club Ontama, working mainly in analog photography.
2019 Participates in “Fotofever” in Paris as a member of Ontama.


Vol.2 @ Fujifilm Square Tokyo
Takuro KONISHI
“Bamboo-Leaf Boat”
(recommended by: Takehiko NAKAFUJI)

©️Takuro Konishi

This is a series of photographs of my wife.
We live together for 18 years now, without the stork coming to visit us.
We live a life quite different from the one we imagined, floating like a small bamboo-leaf boat on a river.

There are times when our everyday life feels just like the repetition of the ever-same.
Within the ever-same scenery, one rarely gets excited about things, even when one sees them for the first time.
Even more so, when one approaches the end of what is commonly referred to as “middle age”.

I wish I could capture this world that I am so familiar with as if it were the first time that I see it.
What did I feel when I first came to this city?
What did I think when I saw rain for the first time?
I want to capture my world, bringing back to memory those things.

The American photographer Saul Leiter once said:
“Mysterious things happen in familiar places. You don’t have to go to the other side of the world.”
I want to walk around the same place every day, picking up little pieces of, continuing to reach out for these mysteries of life.

Takuro KONISHI


©️Takuro Konishi

These monochrome prints, delicately depicting the small life of a couple, are infinitely beautiful.
The husband’s gaze at his wife is full of love, and, I guess, it is the wife’s deep trust in her husband that allows her to appear so naturally innocent in front of the camera.
However, the viewer might notice that within the somewhat melancholic expression of the wife looms a strange loneliness.
It is this the simultaneous presence of happiness and sorrow in this relation that lies at the core of Konishi’s works, a fragility symbolized by this exhibition’s title.

Takehiko NAKAFUJI

(jury member)




Takuro KONISHI

1969 Born in Itabashi-ku, Tokyo.
2010
 Participated in a workshop by Nakamura Photographic Academy.

2014 Participated in the “Evening School of Photography” (yoru no shashin-gakko) workshop at Place M, Shinjuku, Tokyo.
2017 Solo exhibition “Tetsuko” a Place M, Shinjuku, Tokyo.


Vol.3 @ Fujifilm Salon Osaka 
Mio SAKATO
“Mellow”
(recommended by: Keizo MOTODA)

©Mio Sakato

For this series I photographed young women between the age of 15 and 20, dressing them in school uniforms. The images are influenced by my experience of harassment in school and what I felt while looking through social media. I somehow feel the urge to look at social media even though people talk badly about me and post disturbing things. I felt that through and within photography I could escape that. I reduced my make-up to a minimum, because trying to fit in became exhausting. Trying to create a place where I can relax, through and within photographs – that was why I began to create photographs.

Mio Sakato


©Mio Sakato

Does the motivation for Ms. Maekawa’s work lie within her personal issues? Photographs don’t show the interior of a person – Or so people say. I think they sometimes do. – but a photograph surely is where a person’s interior and the visual outside connect, and others become involved. For, photographs show to others the reality in front of our eyes.
Through the process of preparing a photo exhibition, one thoroughly confronts and examines one’s work. One discovers new facets of one’s work. And I wonder: What kind of artist will this process transform Ms. Maekawa into? For now, let’s just enjoy this new point of departure.

Keizo Motoda

(jury member)




Mio Sakato

1999 Born in Osaka in 1999
2017   Graduates from Osaka City Industrial Arts High School
2018   Participates in group exhibition “Photo-Fre NEXT PROJECT EXHIBITION 2018” at Meiji no Ie, Higashikawa, Hokkaido
2019   Graduates from Visual Arts College, Osaka.
Participates in International Photo Flag Exhibition, Sankyubashisuji, Osaka.
Holds solo exhibition at TK GALLERY, Tokyo


Vol.4 @ Fujifilm Salon Osaka 
Tomoko MAEKAWA
“On the Verge”
(recommended by: Mitsugu ONISHI)

©Tomoko Maekawa

Since 2015, I have continued to take photographs of the landscapes in Tokushima and photographs of my daughter.
Photography made me unlearn my already given understanding of “the world”. I immersed myself in the process of looking, in the attempt to gain a deeper understanding of things, and while doing so, at one point, suddendly felt a warm fire being lit in my heart.
Photography is a series of choices.
Over time, these choices flushed out the sediment of all those words I had to swallow because of my position, because of my role, or out of consideration for others. They slowly broadened my perspective, away from my children, on which it was fixated for so long.
Before I encountered photography, I tended to be more emotional about things. I didn’t try to really see what it is going on in front of me. Nor did I try to look for hidden, for invisible things.
It’s strange. Trivial photographs of everyday life, nothing more than pieces of paper, bring back to mind a variety of sensations and memories, become a platform for connecting the different experiences and memories of me and my daughter, become themselve experiences and memories.
A fire ignited through the continous process of thinking about photography and the wish to come – sometimes with shaking hands – in contact with the contradictions and uncertainties in our world through the help of a camera. I believe that this fire can, however faintly, shed light on yet unseen horizons.

Tomoko Maekawa


©Tomoko Maekawa

“Conflict” grows bigger during the process of creating a photography. However, during this process one also experiences freedom: The freedom to return to oneself, and look at the world from one’s own individual point of view. Ms. Maekawa’s photographs are full of murmuring and frustration that often is excluded from “family albums” and show us why we have to continue living even during times like this. They show us that the mundane emotion of caring is steadily illuminating the future. And that we have no choice but to walk that way towards that future.

Mitsugu ONISHI

(jury member)



Tomoko Maekawa
1972 Born in Tokyo.

1998 Moves to Tokushima City.
2015 Participates in photography courses at Photo Archipelago Photography School.


Details

1 Tokyo Exhibitions
Vol.1 Takuya YAMAHATA “A Russian Diary” (recommended by: Koji ONAKA)
Vol.2 Takuro KONISHI “Bamboo-Leaf Boat” (recommended by: Takehiko NAKAFUJI)

Venue: FUJIFILM SQUARE
9 Chome-7-3 Akasaka, Minato City, Tokyo 107-0052
Period: 2020.08.28-202o.09.10
Opening Hours: 10:00 – 19:00
(open until 16:00 on the last day)
 Admission: free
Organisation: FUJIFILM Corporation
Planning: Contact

2 Osaka Exhibitions
Vol.3 Mio Sakato “Mellow” (recommended by: Keizo MOTODA)

Vol.4 Tomoko MAEKAWA “On the Verge” (recommended by: Mitsugu ONISHI)

Venue: FUJIFILM SALON
2 Chome−2−3, Chuo Ward, Nanba, Osaka 542-0076
Period: 2020.10.02-202o.10.15
Opening Hours: 10:00 – 19:00
(open until 16:00 on the last day)
 Admission: free
Organisation: FUJIFILM Corporation
Planning: Contact


 

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FUJIFILM SQUARE 企画写真展
「平成・東京・スナップLOVE」
ポートフォリオレビュー展

New Faces of Japanese Photography

※トップ画像: ©️Takuya Yamahata


Click here for English


2019年、FUJIFILM SQUARE企画写真展「平成・東京・スナップLOVE」が東京会場・フジフイルム スクエア(6月)と大阪会場・富士フイルムフォトサロン(7月)にて開催されました。その期間中、同展出品作家6名(有元伸也、大西みつぐ、尾仲浩二、中藤毅彦、ハービー・山口、元田敬三 敬称略)が、写真展での作品の発表を目指す方たちにアドバイスする「ポートフォリオレビュー」を開催し、計78名の参加者の中から山端拓哉、小西拓良、阪東美音、前川朋子という4名の写真家が選出されました。
フジフイルムスクエアは、この4名の写真家を応援し、2020年8月以降、この4名の写真家の個展を東京のフジフイルム スクエアと大阪の富士フイルムフォトサロンにて連続開催します。

新たな才能を開花させ、将来の飛躍に繋げていただくために、推薦作家から写真展の企画・構成のアドバイスを受けながら、写真展開催のプロセスを体験していただく、という意欲的な試みです。写真に真摯に向き合う4名それぞれの視点が提示する彼らの可能性は、写真の新たな可能性を私たちに見せてくれます。4名の作品と思いを、推薦作家のコメントと共にお楽しみください。


ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展 Vol.1
2020年8月28日(金)~2020年9月10日(木)
フジフイルム スクエア 東京
山端拓哉「ロシア語日記」
(推薦作家:尾仲浩二)

©️Takuya Yamahata

今回の作品は、ロシアに語学留学に行っているときの写真が、中心になっている。
旅行写真ではなく、また生活写真でもない、その狭間を作品にしたい。
私は日本でも最近ロシア語で、日記を書いている。
日本での生活でさえ、ロシアと密接に関わっていて、
これからもロシアとの関係は続く。
ロシア語日記は、どんどんページ数を増やす。

©️Takuya Yamahata

 <尾仲浩二選評>
山端くんはロシアが好きだからロシアへ何度も行く。カメラとフィルムを持って。
気になるものは何でも撮ってくる。
フィルムを現像する。
思っていたほどイイ感じには写ってなかったけれど、
思ってもいなかったものがイイ感じに写っていたりする。
暗室でプリントをする。
ホントはこんな色じゃなかったけど、こんな色でも悪くないなと思う。
それが楽しくてまたロシアに撮りに行く。
山端くんが写真を楽しんでいる事がストレートに伝わってきたんです。

山端拓哉 (ヤマハタ・タクヤ)

1988年 青森県十和田市生まれ。
2011年 武蔵大学社会学部社会学科卒業。
2016年10月~2018年2月 ロシア・ウラジオストクにて語学留学。
帰国後、暗室クラブ【おんたま】に参加。
フィルム写真にこだわりながら、作家活動中。

2019年11月 フランス・パリ《FOTOFEVER》に【おんたま】として参加。


ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展 Vol.2
2020年9月11日(金)~2020年9月24日(木)
フジフイルム スクエア 東京
小西拓良「笹舟」
(推薦作家:中藤毅彦)

©️Takuro Konishi

写っているのは妻です。
僕たちにコウノトリは来ないまま、
二人の生活は18年になりました。
思い描いていたのとはずいぶん違った人生になってしまいましたが、
僕たちは時の川を笹舟の様に流れていきます。

©️Takuro Konishi

<中藤毅彦選評>
とある夫婦のささやかな生活を精緻に描いた
モノクロームのプリントは限りなく美しい。

夫が妻を見つめる視線は愛に満ち、
また妻がカメラの前で自然に無邪気な姿を見せるのも
夫を心から信頼しているからこそであろう。

だが、見る者は、どこか憂いを秘めた妻の表情の奥に、
不思議な寂しさが漂うのに気がつくだろう。

「笹舟」と言う象徴的なタイトルに込められた、
幸福と哀しみの相半ばする二人の感情こそが、
この作品の核なのである。

小西拓良 (コニシ・タクロウ)

1969年 東京都板橋区生まれ。
2010年 写真表現中村教室ワークショップに参加。
2014年 夜の写真学校ワークショップに参加。
2017年 個展「鉄港」(新宿/Place-M)開催。


ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展 Vol.3
2020年10月2日(金)~2020年10月15日(木)
富士フイルムフォトサロン 大阪
阪東美音「メロウ」
(推薦作家・元田敬三)

©Mio Sakato

現役の女子高生から20歳くらいを対象とし、
制服を着せて撮影しました。
この作品は私が学生の時に受けた嫌がらせや
SNSを見ていて感じたことがイメージに影響しています。
SNSに悪口など見たくないことが投稿されていても、
見ておきたくなってしまいます。
だから写真のような場所に行くと
そういう環境から逃げられる気がしました。
周りに合わせるのがしんどくなったから
メイクを薄くしました。
落ち着ける環境を写真の中から
作っていこうとしたのが制作しはじめたきっかけです。

©Mio Sakato

<元田敬三選評>
ポートフォリオレビューを通して
多くの方々と直接出会う機会があり、
みなさまの写真や現実に対する真剣な姿勢に驚かされました。
阪東さんの作品の動機は
自分自身の内面の諸問題でしょうか。
内面は写真に写りませんから
(前提として。たまに写る気がする)、
内なる事を外界へ繋げ、
他者を巻き込んでいく様はまさに写真のなせる技。
写真は目の前にある現実しか写せませんから。
この展示をきっかけに作家本人も見る側も発見の連続が始まるはずです。

阪東美音 (サカトウ・ミオ)

1999年 大阪府生まれ。
2017年 大阪市立工芸高等学校 卒業。
2019年 ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。


ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展 Vol.4
2020年10月2日(金)~2020年10月15日(木)
富士フイルムフォトサロン 大阪
前川朋子「涯ての灯火(ともしび)」
(推薦作家・大西みつぐ)

©Tomoko Maekawa

2015年からわたしは、
自分の娘とその周辺の景色を撮影し続けてきた。
些細な日常の出来事も、娘は、
忘れてしまいたいことさえも鮮明に覚えていて、
突然それに苛まれることがあるという。
当のわたしは、忘れたくないことでもすぐに忘れていく一方だ。
同じ時間を過ごしているはずなのに、
私たちの間には互いに相容れないずれ、
眼に見えない「裂け目」のようなものがあるように思う。
写真を知り、より深く眼差す試みの中で、
些細な日常の写真がこの「裂け目」のプラットホームとなり、
他人同士の経験と記憶を育てるのかもしれない、
という気づきをえて、小さな灯火が自分の中に灯されていく、
そういう感覚をおぼえた。
この灯火が、まだ見知らぬ地平を、
ささやかに照らしうることをいつも信じている。

©Tomoko Maekawa

<大西みつぐ選評>
「葛藤」は写真作業の途上でさらに大きくなっていくものだ。
しかし、個に立ち返り「世界」を見つめていく自由をも
同時に獲得していくことになる。
さらに「世界」はこちらをも凝視する。
前川さんの写真は「我が家のアルバム」には
残らない互いの呟きやもどかしさを溢れるほど積み込み、
私たちがこの時代に生きねばならない確信を提示してくれている。
それは「愛しさ」という感情が地味ながらも
着実に未来を照らしているということ。
そこに向かって歩くしかないということ。

前川朋子 (マエカワ・トモコ)

1972年 東京都生まれ。
1998年~ 徳島市在住。
2015年~ フォトアーキペラゴ写真学校に参加。


 

展覧会情報 Details

① 東京展:山端拓哉小西拓良の個展を連続開催!

会 場 :FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
     〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番3号 東京ミッドタウン・ウエスト
会 期 :2020年08月28日(金) 〜 09月10日(木) (会期中無休)
開館時間:両展とも、10:00 – 19:00
     最終日は16:00まで/入館は終了
入場料 :無料
主 催 :富士フイルム株式会社
企 画 :コンタクト

② 大阪展 阪東美音&前川朋子名の個展を連続開催!

会 場 :富士フイルムフォトサロン 大阪 スペース2
     〒541-0053 大阪市中央区本町2-5-7 メットライフ本町スクエア1階
会 期 :2020年10月02日(金)~ 10月15日(木) (会期中無休)
開館時間:両展とも10:00 – 19:00
     最終日は16:00まで/入館は終了
入場料 :無料
主 催 :富士フイルム株式会社
企 画 :コンタクト


 

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アンコール開催決定!
ニューヨークが生んだ伝説の写真家
永遠のソール・ライター

Return Exhibition: Forever Saul Leiter 2020

※トップ画像:ソール・ライター《薄紅色の傘》1950年代、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
※Main Image:Saul Leiter, Purple Umbrella, 1950s, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


“カラー写真のパイオニア”として、独自のアングルでニューヨークの日常を撮りつづけ、近年その魅力が再評価された写真家ソール・ライター。2017年、Bunkamura ザ・ミュージアムで日本初の回顧展を開催し大きな話題を呼びました。さらに2020年1月には「永遠のソール・ライター」展を開催。2度目のブームを巻き起こしはじめたかのように思われていた矢先、新型コロナウイルスの影響で閉幕前に突然の中止を余儀なくされてしまいました。
ところが、彼の作品は数奇な運命を辿ることとなります。作品の所蔵元であるソール・ライター財団(ライターが生涯愛したアトリエ兼アパートが、現在では財団事務所)があるニューヨークは、日本を大きく上回る感染者数の拡大に見舞われ、作品返却の目途が立たない事態となり、日本で大切に保管されることとなりました。
 日本美術をこよなく愛したソール・ライターの没後、2014年に財団が設立された際、「日本での回顧展開催」が大きな目標だった財団が途中閉幕を余儀なくされた我々の気持ちを汲み、展覧会の開催を快諾してくれたおかげで、このたび、急遽アンコール開催が決定いたしました。

約8万点のカラー写真をはじめ、作品の大半を整理することなく世を去った写真家の「発掘作業」は、ソール・ライター財団により現在進行形で続けられています。本展では、ソール・ライターが愛し慈しみ、よき理解者であった妹のデボラや恋人のソームズ、愛し共に暮らした猫たちを被写体とした作品や、世界初公開となるソール・ライターの膨大に残された未プリントフィルムのカラースライド(ソール・ライター財団によりデータ化)を展示。また、これまでほとんど紹介される機会をみなかった2000年以降に撮影されたデジタルカメラでの作品、自ら“芸術の到達点”と語ったスケッチなど、2017年の初回顧展時から新たに整理された作品・資料をメインに、ぶれることのない生き方、独自の姿勢をつらぬいたソール・ライターの創作の背景、そして、その実像に迫ります。

It was in 2017 that the first retrospective of Saul Leiter’s works was held at Bunkamura THE MUSEUM. It became a big hit and Saul Leiter returned: From January 2020 a second retrospective of his works was held at Bunkamura THE MUSEUM including not only works that previously hadn’t been shown in Japan, but also works that hadn’t been shown anywhere yet. Unfortunately, due to the spread of the novel corona virus, this exhibition, had to close, preventing many from engaging with all the previously unshown works of Saul Leiter, that this second retrospective featured. However, due to the spread of the novel corona virus Saul Leiter’s works had to stay in Japan and the Saul Leiter Foundation kindly agreed to give it another try and hold this exhibition – in a slightly modified form – again!

Saul Leiter was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until he retired from commercial photography in the 1980’s. It was Early Color, a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. He was 83 years old by then. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 the documentary In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released, making his name and works known to even more people.

Many regard Saul Leiter as a pioneer in color photography due to his exquisite sense for color. He has left behind over 80.000 uncatalogued color photographs, which The Saul Leiter Foundation is continuously in the process of “excavating” and bringing into order. This exhibition will show a completely new facet of Saul Leiter work by showing new photographs from this vast archive including previously unpublished and unexhibited works.



左 :ソール・ライター《落書きの顔》1950年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
left:Saul Leiter, Graffiti Heads, 1950, chromogenic print, ©️Saul Leiter Foundation
中央:ソール・ライター《無題》撮影年負不詳 ©️Saul Leiter Foundation
middle:Saul Leiter, Untitled, date unknown ©️Saul Leiter Foundation
右 :ソール・ライター《窓》1957年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
right:Saul Leiter, Window, 1957, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


作家プロフェィール Artist Profile

ソール・ライターは、1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、58歳になった年、自らのスタジオを閉鎖し、世間から姿を消した。写真界でソール・ライターが再び脚光をあびるきっかけとなったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集でした。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぎました。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品は多くの人に知れわたるようになりました。

Saul Leiter (1923-2013) was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until at the age of 58 he closed his studio and disappeared from the world. It was a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 a documentary film titled In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released (first screened in Japan in 2015), making his name and works known to even more people.


展覧会情報 Details

会 場 :Bunkamuraザ・ミュージアム
     〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
     TEL: 03-5777-8600
     E-MAIL: saulleiter2@nanjo.com
     URL: https://www.bunkamura.co.jp/
会 期 :2020年07月22日(水)~09月28日(月)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
     毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
休館日 :8月18日(火)、9月8日(火)
入場料 :一般1,500円、大学・高校生1,000
     中学生700円
     ※学生券をお求めの場合は、学生証の提示をお願いします。
     ※障碍者手帳のご提示で割引料金あり。
     ※未就学児は入館無料。
     ※新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、
     団体鑑賞の受け入れを中止させていただきます。
主 催 :Bunkamura, 読売新聞社
協 力 :ソール・ライター財団、NTT東日本
企画協力:コンタクト

当日券 オンラインチケット MY Bunkamura(スマホチケットのみ)、Bunkamura ザ・ミュージアム<BunkamuraB1F>カウンターにて販売予定です。整い次第、追ってご案内させていただきます。

状況によって会期等は変更となる可能性もございます。最新の情報は当ホームページで随時ご案内いたしますので、ご来場の際には事前のご確認を重ねてお願い申し上げます。

ソール・ライター撮影の出展作品につきましては、2020年1月開催「永遠のソール・ライター」と同一になりますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から展示構成を一部変更しています。映像コンテンツ「スライド・プロジェクション」の上映はございませんが、スライド作品は形を変更してお楽しみいただきます。

払戻し期間終了のため、2020年1月開催「永遠のソール・ライター」のチケット(全券種)はご利用いただけません。

「お客様へのお願い」につきましては、追ってご案内させていただきます。

 Venue:
The Bunkamura Museum of Art
2-24-1 Dogenzaka, Shibuya, Tokyo 150-0043       
TEL: 03-5777-8600
E-MAIL: saulleiter2@nanjo.com
URL: https://www.bunkamura.co.jp/
Period:
July 22, 2020 – September 28, 2020
Opening Hours:
10:00 – 18:00 (last admission 17:30)
Admissions:
Adult 1,500 Yen , University and High school students 1,000 Yen, Junior High School students and younger 700 Yen
*No admission of groups as part of Bunkamura’s social distancing measure to prevent the spread of the novel corona virus.
*Student fare tickets are only valid when presented along with approved ID
*Discount available for owners of a Physical Disability Certificate (shogaisha techo)
Organization:
Bunkamura, The Yomiuri Shimbun
Support:
The Saul Leiter Foundation, NTT East
Planning:
Contact Co., Ltd.

★Tickets will be sold online and at the museum counter. Please check the Bunkamura HP for further information.


 

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展示紹介動画公開中!
井津由美子写真展
“Saul Leiter: In Stillness”

故ソール・ライターのアトリエ写真集の発売出版記念展

※トップ画像|Top Photograph: ©️Izu Yumiko





ニューヨーク発ファッションブランド「マーク ジェイコブス」が手掛けるブックストア『BOOKMARC
(ブックマーク)』にて、写真家・井津由美子氏が撮影した故ソール・ライターのアトリエの写真集Saul Leiter: In Stillness」の出版を記念して写真展を開催します。

1980年代に商業写真から身を引いて以後、表舞台に姿を現すことなく淡々と絵を描き、写真を撮り、自分の世界の中で生きていたソール・ライターを、日の当たる世界へ引き出すことになったのは、 年にドイツのシュタイデル社が出版した写真集『Early Color』でした。この写真集によって、当時80歳を過ぎていたソール・ライターは、「カラー写真のパイオニア」として、一躍「時の人」となりますが、 2013年にこの世を去るまで自分の生活を変えることなく、最も愛する場所であるニューヨーク・イーストヴィレッジのアパートメント兼アトリエで淡々と日常を送りました。
生前からソール・ライターと親交のあった井津由美子が、この場所の撮影をはじめたのは、彼が亡くなった週間後のことでした。以降、断続的に3年までこのプロジェクトの撮影は続けられます。ソール・ライターへの敬意と、写真家としての冷静な眼差しによって生み出された数々の写真には、通俗的な富や名声より、自分にとって幸せとは何か、を真摯に問い続けたソールの魂に通じる美が映し出されています。本写真集『Saul Leiter: In Stillness』は、ソール・ライターの気配が立ち上るような濃密な空間の中で、「急がない人生」の多くの物語を浮彫にします。

 

 


井津由美子(いづ・ゆみこ)プロフィール

1968年大阪府生まれ。ニューヨーク在住。1998年アメリカ、カリフォルニア州のブルックス大学写真学科を卒業後、ニューヨークで広告写真家としてキャリアをスタート。

2003年より8×10インチと11×14インチの大型カメラでプラチナ・パラディウムプリント技法による〈Secret Garden〉(シークレット・ガーデン)(2011年)シリーズを制作開始。2016年、〈Secret Garden〉と〈Faraway(闇の彼方へ)〉(2014年)を収録した写真集『Resonance』をSerindia Contemporaryより出版。

2017年から2018年にかけて、微細な鳥の巣と羽根の抽象的イメージで成り立つ〈Icarus (イカロス)〉(2017年)シリーズを東京、台北、バンコク、サンタフェ、パリのギャラリーで発表。

2020年1月に東京のBunkamuraザ・ミュージアムで開催された「永遠のソール・ライター」展において上映されたプロジェクションに作品を提供。『Saul Leiter: In Stillness』を東京・京都で発表予定。


展覧会概要

会 場 :BOOKMARC(ブックマーク)
     〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-26-14
     TEL:03-4335-1711 (カスタマーセンター)
     URL: https://www.marcjacobs.jp/contents/bookmarc.php
会 期 :2020年6月19日(金)〜 7月5日(日)
開館時間:10:00~19:00
入館料 :無料

注意事項
・新型ウイルスCOVID-19感染症対策により、入店者数制限を行なっております。
・入店時に検温と手消毒とマスクの着用をお願いしております。
・関連商品の準備数には限りがございます。完売の際はご了承ください。
・天災などの不測の事態により、販売を中止する場合がございます。


井津由美子写真集
『Saul Leiter: In Stillness』
BOOKMARC 限定特装版
40セット発売中

判型
300x200mm|120ページ|布貼化粧箱

発行
リブロアルテ

プリントスペック
オリジナルプリント1枚(インクジェットプリント、サイン入り)

販売価格
45,000円(税別)



 

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いよいよ開幕!
フジフイルム・フォトコレクション展
日本の写真史を飾った写真家の
「私の一枚」

101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

*トップ画像:伊奈英次「在日沖縄米軍楚辺通信所」1986年


お待たせしました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため開幕を延期していた北九州市立美術館分館の「フジフイルム・フォトコレクション展」を6月19日から開催いたします。会期は7月26日までです。会場では下記の通りの新型コロナウイルス感染予防及び拡散防止対策を行いますので、ご理解とご協力をお願いします。

    • 新型コロナウイルス感染症対策のため、ご来場の皆様には、保健所等の行政機関による聞き取り調査等にご協力いただく場合があります。そのため入館時に、日時・代表者氏名・連絡先電話番号・人数のご記入をしていただきます。
    • 会場ではサーマルカメラによる検温を行なわせていただきます。なお、発熱や風邪症状があるお客様は、入館をご遠慮いただきます。
    • ご来館される方へのマスク着用及びアルコール消毒液での手指消毒のお願いをさせていただきます。
    • ご来館中に体調をくずされた場合は、お近くのスタッフにお声がけください。また、状況によってスタッフからお声がけをさせていただく場合がございます。
    • 各展示室内の同時入場者数を制限させていただく場合がございます。
    • 作品を観賞される際は、他のお客様と距離を空けて観賞いただきますよう、お願いいたします。また、展示室内での会話はお控えください。
    • 館内の消毒、清掃を強化いたします。
    • 職員はマスクを、受付及びショップ職員はマスク、手袋を着用して対応いたします。また受付、ショップにはアクリル板を設置いたします。
    • ショップコーナーではサンプル商品を中心に置いています。※一部商品除く
      (ご購入の際は店員に声をおかけ下さい。)


※なお、飯沢耕太郎氏による講演会と、学芸員によるギャラリートークは、大変残念ですが、中止になりました。ご了承ください。
電話によるお問い合わせは、北九州市立美術館分館(093-562-3215)へ。


「フジフイルム・フォトコレクション」は、日本の写真文化を支え続けてきた富士フイルム株式会社が、2014年に創立80周年を記念して創設した写真コレクションです。写真が未知なる視覚体験として幕末に伝来してから現代に到るまで、日本ではすぐれた写真家が数多く誕生しました。時代の変遷のなかで、彼らは写真表現の可能性を探り、自らの姿勢や問題意識を明らかにしてきました。本展覧会では、日本における写真黎明期の礎となったフェリーチェ・ベアトや下岡蓮杖らの作品にはじまり、明治、大正、昭和、平成と国内外で高い評価を受けた日本人写真家の代表作を1点ずつ、銀塩プリントでご紹介します。現在、デジタル技術のめざましい進歩に伴い、写真をめぐる環境も人々の意識も刻々と変化しています。日本の写真史を通観する本展には、写真の在りように対する多様なメッセージが込められています。101点からなる、日本写真史の精髄をぜひご覧ください。


出品写真家

秋山庄太郎/秋山亮二/荒木経惟/有田泰而/石内都/石元泰博/伊藤義彦/伊奈英次/入江泰吉/岩宮武二/植田正治/上田義彦/上野彦馬/潮田登久子/内田九一/江成常夫/大竹省二/大辻清司/大西みつぐ/岡田紅陽/小川一真/小川隆之/影山光洋/鹿島清兵衛/川田喜久治/鬼海弘雄/杵島隆/北井一夫/北島敬三/木之下晃/木村伊兵衛/日下部金兵衛/久保田博二/倉田精二/操上和美/桑原甲子雄/桑原史成/牛腸茂雄/今道子/齋藤亮一/坂田栄一郎/佐藤時啓/沢渡朔/塩谷定好/篠山紀信/柴田敏雄/島尾伸三/下岡蓮杖/十文字美信/白岡順/白簱史朗/鋤田正義/杉山守/鈴木清/須田一政/清家冨夫/瀬戸正人/高梨豊/竹内敏信/立木義浩/田中光常/田沼武能/田淵行男/田村彰英/築地仁/土田ヒロミ/東松照明/富山治夫/土門拳/長倉洋海/長野重一/中村征夫/奈良原一高/野町和嘉/ハービー・山口/芳賀日出男/濱谷浩/林忠彦/原直久/広川泰士/広田尚敬/深瀬昌久/福原信三/福原路草/普後均/フェリーチェ・ベアト/星野道夫/細江英公/前田真三/水越武/水谷章人/緑川洋一/南川三治郎/宮本隆司/三好耕三/森永純/森山大道/安井仲治/山崎博/山沢栄子/渡辺義雄(50音順)

 

木村伊兵衛「秋田おばこ 秋田・大曲」1953年


フジフイルム・フォトコレクション展開催歴

2014年1月17日(金)- 2月5日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2014年2月21日(金)- 3月5日(水)/大阪・富士フイルムフォトサロン大阪
2014年8月1日(金)- 9月28日(日)/愛知・愛知県美術館(名古屋市)
2015年1月10日(土)- 2月11日(水)/兵庫・伊丹市立美術館
2015年3月5日(木)- 5月17日(日)/京都・細見美術館
2015年10月3日(土)- 11月1日(日)/北海道・北網圏北見文化センター美術館
2015年11月20日(金)- 2016年 1月27日(水)/北海道・北海道立釧路芸術館
2016年3月11日(金)- 3月30日(水)/北海道・「写真の町」東川町文化ギャラリー
2016年7月16日(土)- 8月21日(日)/青森・八戸市美術館
2017年3月24日(金)- 4月12日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2017年7月1日(土)- 8月20日(日)/山梨・立美術館
2017年11月23日(木)- 12月24日(日) /鳥取・鳥取県立博物館
2018年1月20日(土)- 3月27日(火)/新潟・池田記念美術館
2018年10月27日(土)- 11月18日(日)/新潟・見附市ギャラリーみつけ
2019年04月20日(土)- 06月23日(日)/福島・郡山市立美術館


展覧会詳細 ※更新

会 場 :北九州市立美術館分館
     〒803-0812 福岡県北九州市小倉区村町1-1-1
     TEL:093-562-3215
会 期 :2020年6月19日(金)〜2020年7月26日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
     ※会期中無休
入場料 : 一般1000(800)円、高大生600(400)円、小中生400(200)円
     ※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
     なお障害者手帳を提示の方は無料。
     北九州市在住の65歳以上の方は2割減免 (公的機関発行の証明書提示が必要)
特別協力:富士フイルム株式会社
監修協力:フォトクラシック
制作協力:コンタクト

新型コロナウイルスの感染が再燃した場合、臨時休館・会期変更となることがあるため、ローソンチケット、チケットぴあ、セブンイレブン、ファミリーマート、小倉井筒屋、北九州モノレール、筑豊電鉄などでの前売り券販売は取り止めました。ご了承ください。また、本展覧会の各種チケットは7月26日まで有効です。

星野道夫「夕暮れの河を渡るカリブー」1988年


関連イベント ※更新

① 日本写真史と九州の写真家たち
講師:
飯沢耕太郎氏(写真評論家)
日時:5月5日(火・祝)14:00~(13:30開場)
場所:
北九州芸術劇場小劇場(リバーウォーク北九州6階)
※事前申し込み・入場料不要、先着100名

②学芸員によるギャラリートーク
日時:4月25日(土)、5月16日(土)、5月30日(土)各日14:00~(30分程度)
場所:展覧会場内
※事前申し込み・参加費不要。ただし、本展入場券が必要です。

③ドキュメンタリー映画2本立て特別上映 ※未定
上映作品1:
『SUKITA(刻まれたアーティストたちの一瞬)』2018年

上映作品2:『フリーダ・カーロの遺品(石内都、織るように)』2015年
※映画の半券をお持ちいただくと、本展を特別割引でご覧いただけます。(1回限り)

④フォトコンテスト「これが私の最高傑作」※募集は終了しました
人生における最高の1枚を募集します。
受賞作品は展覧会会期中美術館内に展示します。
テーマ :自由
応募作品:
A4判写真作品
募集締切:
3月13日(金)必着
応募先 :
毎日新聞西部本社事業部内フォトコンテスト「これが私の最高傑作」係

(Tel. 093-511-1119)


The Kitakyushu Municipal Museum of Art presents:
The Fuji Film Collection ‘My best shot’
– 101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

The first photographic procedure, the Daguerreotype, was presented in Paris in 1839. Only nine years later, in 1848, this technology was introduced to Japan. Within the more than 150 years since photography arrived at the end of the Tokugawa period, Japan has brought forth many excellent photographers. This exhibition shows the best shots of 101 particularly important artists among them, which will be exhibited as masterful silver halide prints, giving an overview over the history of Japanese photography.

In this exhibition you will find works by the early masters of Japanese photography such as Felice Beato and Shimo’oka Renjo. You will also find pictorialist art photographers and works by artists associated with the modernist New Photography movement of the 1930s such as Shiotani Teiko or Fukuhara Shinzo, alongside the multi-faceted expressions by leading figures of both pre- and post-war photography such as Hayashi Tadahiko, Ueda Shoji or Kimura Ihei.

Today, we see photography having entered yet a new stage due to the spread of digital technology and the internet. We hope that this exhibition will not only show you some of the most essential aspects of Japanese photography but also that it becomes an opportunity to think about what photography was, is and might become.

 

桑原史成「”生ける人形”とも言われた少女」1966年

 


Exhibited Artists (in alphabetical order)

AKIYAMA Ryoji / AKIYAMA Shotaro / ARAKI Nobuyoshi / ARITA Taiji / BEATO Felice / DOMON Ken / ENARI Tsuneo / FUGO Hitoshi / FUKASE Masahisa / FUKUHARA Roso / FUKUHARA Shinzo / GOCHO Shigeo / HAGA Hideo / HAMAYA Hiroshi / HARA Naohisa / HAYASHI Tadahiko / HIROKAWA Taishi / HIROTA Naotaka / HOSOE Eikoh / HOSHINO Michio / INA Eiji / IRIE Taikichi / ISHIMOTO Yasuhiro / ISHIUCHI Miyako / ITO Yoshihiko / IWAMIYA Takeji / JUMONJI Bishin / KAGEYAMA Koyo / KASHIMA Seibei / KAWADA Kikuji / KIKAI Hiroh / KIJIMA Takashi / KIMURA Ihei / KINOSHITA Akira / KITAI Kazuo / KITAJIMA Keizo / KON Michiko / KUBOTA Hiroji / KURATA Seiji / KURIGAMI Kazumi / KUSAKABE Kimbei / KUWABARA Shisei / KUWABARA Kineo / MAEDA Shinzo / MIDORIKAWA Youichi / MINAMIKAWA Sanjiro / MIYAMOTO Ryuji / MIYOSHI Kozo / MIZUKOSHI Takeshi / MIZUTANI Akito / MORINAGA Jun / MORIYAMA Daidō / NAGAKURA Hiromi / NAGANO Shigeichi / NAKAMURA Ikuo / NARAHARA Ikko / NOMACHI Kazuyoshi / OGAWA Kazumasa / OGAWA Takayuki / OHNISHI Mitsugu / OKADA Koyo / OTAKE Shoji / OTSUJI Kiyoji / SAITO Ryoichi / SAKATA Eiichiro / SATO Tokihiro / SAWATARI Hajime / SEIKE Tomio / SETO Masato / SHIBATA Toshio / SHIMAO Shinzo / SHIMO’OKA Renjo / SHINOYAMA Kishin / SHIOTANI Teiko / SHIRAHATA Shiro / SHIRAOKA Jun / SUDA Issei / SUGIYAMA Mamoru / SUKITA Masayoshi / SUZUKI Kiyoshi / TABUCHI Yukio / TAKANASHI Yutaka / TAKEUCHI Toshinobu / TAMURA Akihide / TANAKA Kojo / TANUMA Takeyoshi / TATSUKI Yoshihiro / TOMATSU Shomei / TOMIYAMA Haruo / TSUCHIDA Hiromi / TSUKIJI Hitoshi / UCHIDA Kuichi / UEDA Yoshihiko / UEDA Shoji / UENO Hikoma / USHIODA Tokuko / WATANABE Yoshio / YAMAGUCHI Herbie / YAMAZAKI Hiroshi / YAMAZAWA Eiko / YASUI Nakaji


Details (※Update
Venue:
The Kitakyushu Municipal Museum of Art

21-21-1 Nishisayagatanimachi, Tobata Ward, Kitakyushu, Fukuoka 804-0024
TEL: 093-562-3215

Period: June 19, 2020 – July 26, 2020
10:00-18:00 (last admission: 17:30)
*closed on Mondays
Admission:  adult ¥1000 (800), high-school and university students ¥600 (400), junior high-school and elementary school students ¥400 (200)
*prices in brackets are for groups of 20 and more
*free for owners of a Physical Disability Certificate (shogaisha techo)
*20% reduction for seniors aged 65 and older who reside in the city of Kitakyushu
Special CollaborationFUJIFILM Corporation
Supervision: Photo Classic
Planning and Production: Contact Co. Ltd.


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