2024

牛腸茂雄 写真展 ”生きている”ということの証

Shigeo Gocho photo exhibition "proof of being alive"

 

『日々』1971年発行 ©Hiroichi Gocho

昨年に没後40年を迎え、『牛腸茂雄全集」(赤々舎)が刊行されるなど注目を集める写真家、牛腸茂雄(1946-83)の回顧展を開催します。新潟県に生まれた牛腸は、3歳で胸椎カリエスを患い、長期間にわたって下半身をギプスで固定される生活を余儀なくされたことから成長が止まり、生涯、ハンディキャップとともに生きていくこととなりました。10代からデザインの分野で非凡な才能を見せた牛腸にとって大きな転機となったのが、高校卒業後にデザイナーを志して進学した桑沢デザイン研究所で大辻清司と出会ったことでした。大辻は戦後写真史に重要な足跡を残した写真家であるとともに、新しい世代の礎となる才能を数多く見出した優れた教育者でもありました。「もしこれを育てないで放って置くならば、教師の犯罪である、とさえ思った」と、牛腸の才能を見出した大辻の説得により、牛腸は写真の道を歩むこととなったのです。

レンズを通して見つめる新たな世界を獲得した牛腸は、憑かれるように創造の世界に没頭しました。そして、限られた命であることを自覚し、「”生きている”ということの証」として写真集の制作に力を注ぎました。何気ない日常で出会った子どもたち、家族、友人と、静逸で淡々とした作品の奥からこちらを見つめる被写体のまなざしは、写真を通して「自分と世界との関わり」を探求しつづけた牛腸のポートレイトでもあります。そこには、日々のなかで「見ること」と「見られること」、「自己」と「他者」との関係性を意識してきた牛腸の深い洞察と、常にはじめて世界を見たような初々しさとが共存しています。

本展では、生前に制作された写真集「日々」1971年、『SELF AND OTHERS』1977年、「扉をあけると』1980年、「見慣れた街の中で』1981年に収録された作品と、未完に終わった『幼年の「時間(とき)」』の作品、関連資料など約200点を展示し、牛腸のまなざしに迫ります。

『幼年の時間(とき)」』1983年発行 ©Hiroichi Gocho

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展覧会詳細

会 場 :いわき市立美術館 企画展示室(2階)
福島県いわき市平字堂根町4-4

2024年11月2日(土)-12月15日(日)

開館時間:09:30-17:00(最終入場16:30)
休館日月曜日、11月5日(火)*11月4日(月・振)は開館

U R  L :https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1727928973849/index.html
入場料

一般 800(640)円
高・高専・大生 300(240)円
小・中生 200(160)円

 

*カッコ内は20名以上の団体割引料金
*いわき市在住の65歳以上の方、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料
*土・日曜日にいわき市内の小・中・高・専修(高等課程)・高専生が観覧する場合は無料
*免許証、手帳、学生証など身分を証明するものをお持ちください
*本展チケットで常設展も観覧可能

主 催 :いわき市立美術館
出品協力:東京都写真美術館
企画協力:株式会社コンタクト

協 力 : 三浦和人、赤々舎

『SELF AND OTHERS』1977年発行 ©Hiroichi Gocho

『見慣れた街の中で』1981年発行

 

『SELF AND OTHERS』1977年発行 ©Hiroichi Gocho

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写真展併催イベント

1. 対談牛腸茂雄のまなざし」

出演者 : 三浦和人(写真家) 佐藤正子(本展企画者)

日 時 :11月2日(土)11:00-12:00(10:30開場)

会 場:セミナー室(3階)

定 員:40名

参加費:無料

参 加:申込不要

 

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2. 実技講座「写真家 三浦和人さんと一緒にいわきの街を撮ろう!」

内 容:写真家 三浦和人さんと街歩きをして、カメラを通して見慣れたいわきの街の新たな一面や、普段見落としている景色をスナップ写真に収めます。その後、美術館に戻り講評を受けます。

講 師:三浦和人(写真家)

日 時:11月17日(土)10:00-17:00

会 場:セミナー室(3階)ほか

対 象:高校生以上

定 員:10名

参加費:無料

持ち物:デジタルカメラ *スマートフォンは不可

申込方法:10月26日(土)13:00より電話で申込受付 (先着順/0246-25-1111)

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3. 美術講座「展覧会の見どころ」

講 師:当館学芸員

日 時:11月10日(日)14:00-14:45 (13:30開場)

会 場:セミナー室(3階)

定 員:40名

参加費:無料

参 加:申込不要

 

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ロベール・ドアノー写真展 第二部「“永遠の3秒”の原点」

 

シムカの広告 1955年 ©Atelier Robert Doisneau/Contact

 

■ 写真展の見どころ

・フランスの国民的写真家とも称されるロベール・ドアノーの写真展を第一部「パリ郊外~城壁の外側~」に続いて開催します。

・第二部では、写真家ロベール・ドアノーの「職業写真家」としての側面に焦点を当て代表作の背景を再考することで、ドアノーが生きた時代の写真とメディアの歴史を提示します 。

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地下鉄オペラ駅の恋人たち、パリ1950年 ©Atelier Robert Doisneau/Contact

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■ 写真展概要

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、フランスの国民的写真家とも称されるロベール・ドアノー企画写真展の第二部「”永遠の3秒”の原点」を開催します。

「今まで成功した写真はせいぜい300点。1点が1/100秒だとすると、50年でたったの3秒だ」(ロベール・ドアノー)。パリ郊外の労働者階級の家に生まれた子どもたちの例にもれず、十代から働いていたロベール・ドアノーにとって「写真を撮ること」=「生活の糧を得ること」でした。その作品が評価され名前が知られるようになっても、一貫して「職人」という立ち位置を崩すことなく、粛々と写真を撮り続けました。その生涯を通じて撮影された約45万点の写真の大半は依頼された仕事のために撮影されたものと言われており、現在ドアノーの代表作として知られる多くの作品も例外ではありません。

本展は、“職業写真家としてのロベール・ドアノー”に焦点を当て、当時の雑誌や広告の仕事から精選した38点を展示します。時代や国境を越えて愛され続ける「パリ市庁舎前のキス」は、1950年米国のグラフ雑誌『LIFE』から「パリの恋人たち」というテーマで依頼を受け撮影され同誌に7点の組写真として掲載された1点でした。この作品が一気に注目を浴びるようになったのは、それから約30年後のことでした。1979年に刊行された写真集『永遠の3秒(trois seconds d’éternité)』に掲載されたことが契機となり、この写真のポスター、ポストカードが販売され世界中に知れわたることになったのです。

ロベール・ドアノーが写真家を志した1930年代、写真の仕事には多くの技術が求められる時代でした。多くの可能性を持つ“新しいメディア”でもあった写真に魅入られたドアノーは、仕事という枠組みの中で「不服従と好奇心は写真家の原動力」という自らの哲学を実践し、独自の視点による写真を撮り続けました。本展では、産業カメラマンとして働いていたルノー社での仕事、『LIFE』、『ポワン・ド・ヴュ(Point de Vue)』、『ル・ポワン(Le Point)』といった雑誌に掲載された作品、さらに広告のために撮影された作品を一堂に展示します。

シムカの広告、アロンド 1951年 ©Atelier Robert Doisneau/Contact

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プロフィール

ロベール・ドアノー (Robert Doisneau)

1912年、パリ郊外ヴァル・ド・マルヌ県ジャンティイ生まれ。石版工の技術取得のためパリのエコール・エスティエンヌで学んだ後、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。1934年、ルノー社に産業カメラマンとして入社。1939年、フリーとして活動を開始。パリを中心に庶民の日常をとらえた写真で高い評価を得、現在でも世界中で愛され続けている。1951年には、ニューヨーク近代美術館で開催された《5人のフランス人写真家》展の出品作家に選ばれる。1992年、オックスフォード近代美術館で大回顧展を開催。1994年没(享年82)。ニエプス賞(1956年)、フランス写真大賞(1983年)など受賞多数。

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写真展概要

写真展名:フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展 ロベール・ドアノー写真展第二部「“永遠の3秒”の原点」

開催期間: 第二部:2024年10月31日(木)-12月26日(木)

10:00–19:00(12月26日(木)は14:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。ウェブサイト・電話でご確認ください。

会  場: フジフイルム スクエア 写真歴史博物館

〒 107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)

TEL 03-6271-3350  URL https://fujifilmsquare.jp/
※ 写真展情報は、開催日の前月から 富士フイルムウェブサイトにて、ご案内しています。

入 館 料 :無料 ※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数: 六切、小全紙 モノクロ、カラー38点(予定)

・フィルムによる作品。 ・モノクロ作品は銀塩印画紙によるオリジナルプリント、カラー作品は今回の展示用に制作した「銀写真プリント」を使用。

主 催  : 富士フイルム株式会社

後 援 :港区教育委員会

企画協力:アトリエ・ロベール・ドアノー

企 画 :コンタクト

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写真展併催イベント

 

 

【写真展開催記念 映画上映&トークイベント】

写真展開催を記念して、ロベール・ドアノーのドキュメンタリー映画『パリが愛した写真家/ロベ ール・ドアノー <永遠の三秒>』を上映します。また、写真家 平間 至氏をゲストにお迎えし、 「写真家という仕事」をテーマにトークイベントを上映前に開催予定です。

日時: 11月4日(月・振休)16:00~18:30(受付 15:30~)

※トークイベントは映画上映前の16:00~17:00に開催予定です。

会場:フジフイルム スクエア 2F特設会場(座席あり) (フジフイルム スクエアよりご入場ください)
※ 座席は自由で、当日受付順に会場にご入場いただきます。

映画上映:『パリが愛した写真家ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』

2016年/ 80 分/フランス/日本語字幕

配給:ブロードメディア
監督:クレモンティーヌ・ドルディル

【トークイベント】
テーマ:「写真家という仕事」
ゲスト:写真家 平間 至 氏
聞き手:コンタクト 佐藤 正子 氏
参加費:無料

【予 約】 要申込、ウェブサイト、電話にて(10月1日(火)10時より受付開始予定、 詳細は9月中旬頃フジフイルム スクエア ウェブサイトに掲載予定。 )
※ 写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

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ピカソのパン、ヴァロリス 1952年 ©Atelier Robert Doisneau/Contact

パリ市庁舎前のキス 1950年 ©Atelier Robert Doisneau/Contact

組み立て作業 1946年©Atelier Robert Doisneau/Contact

 

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富士フイルムグループ 創立90周年記念 企画展 「写楽祭!— 日本の写真集 1950~70年代」

写真展の見どころ

・ 本展は1960年代に刊行した当社のPR誌『写楽祭 (しゃらくさい)』に着目し、第1部では創立30周年を記念 して発行された「写楽祭傑作写真集」から精選した写真集を、第2部では日本近代写真史の豊 穣期とも言える1950~70年代の代表的な写真集を展示します。

・ 写真集とともに、各作家の写真作品を併せて展示します。プリント表現の多様性を直接感じ られる「写真展」と、時代を超えて作品を広く伝え続ける「写真集」が対をなし、写真文化 の振興に果たしてきた重要な役割を2部構成でご覧いただけます。

写真展概要

フジフイルム スクエアでは、富士フイルムグループ創立90周年を記念して、日本近代写真史 の豊穣期とも言える1950~70年代に焦点をあて、この時代の代表的な写真集32冊と各作家の 写真作品を一堂に展示する「写楽祭!—日本の写真集 1950~70年代」を開催します。

写真評論家・飯沢耕太郎氏の監修による本企画展は、プリント表現の多様性を直接感じられる 「写真展」と、時代を超えて作品を広く伝え続ける「写真集」が対をなし、写真文化の振興に 果たしてきた重要な役割を、以下の2部構成で改めて実感していただける展示です。

 

第1部『写楽祭傑作写真集』

本企画展の第1部では、高度経済成長下のカメラブームを背景に、富士写真フイルム株式会社 (当時)が1960年代に刊行していた有料PR誌『写楽祭』に改めて着目。創立30周年にあたる 1964年3月に、その記念として「写楽祭傑作写真集」というタイトルで発刊された第10号で取 り上げられた32冊の写真集から、15冊を精選、実際の写真集と各作家の写真作品を併せて展示 し ま す 。(『 写 楽 祭 』 第 1 号 ~ 第 1 0 号 も 展 示 し ま す 。)

第2部「写真集の時代 1950~70年代」

戦前から、日本の写真家にとって重要な作品発表の舞台は、カメラ雑誌や写真集などの印刷 媒体でした。戦後、多くの写真家が自らの表現を伝える手段として写真集制作に注力する機運 の中で、デザインや優れた印刷技術など各時代の才能が出会うことにより、世界でも稀有な写 真集文化が生まれることになりました。

第2部では、『写楽祭』には掲載されていないながら同時代を語るに欠かせない、厳選した17 冊の写真集を第1部同様に各作家の写真作品とともに紹介します。

なお、展示プリント32点のうち23点は「フジフイルム・フォトコレクション」収蔵作品を 公開、写真集は一部を除き外観のみの展示を予定しています。

 

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● 1960年代に刊行されたPR誌『写楽祭』について

ユーモアと遊び心で彩られたレイアウトと斬新なデザインに より、今日でも写真を撮る高揚感や楽しさを新鮮に伝えてく れます。特に、第10巻は木村伊兵衛、土門拳といった戦後の 写真界を代表する巨匠たちの写真集はもちろん、現在では語 られる機会の少ない写真家たちの作品も含まれており、当時 の写真史を読み直す上でも大変興味深い特集号になっていま す。 以下、『写楽祭』10号(1964年3月)、巻頭言より引用。 “わが写楽祭編集部は日本の近代写真史と共に表裏一体とな って発展してまいりました富士フイルムが、今年でちょうど 創業満30周年を迎えるにあたり、それを記念して読者諸氏の 切々たるその願望を達成せしめるべく、日本の写真界が再ス タートした1953年以降の過去10年間における、代表的写真 家の残した創造的エネルギーの結晶ともいうべき写真集32冊 を、ここにご紹介する次第であります。”

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 出品予定写真家、写真集(発行年代順)

第1部『写楽祭傑作写真集』:15冊

・木村伊兵衛『木村伊兵衛傑作写真集』(朝日新聞社、1954)

・大竹省二『世界の音楽家』(朝日新聞社、1955)
・中村立行『ヌード 撮影とその実技』(玄光社、1955)

・濱谷浩『裏日本』(新潮社、1957)
・丹野章『ボリショイ劇場』(音楽之友社、1958)

・石元泰博『ある日ある所』(芸美出版社、1958)
・岡田紅陽『富士』(朋文堂、1959)

・細江英公『おとこと女』(カメラアート社、1961)

・秋山庄太郎『おんな・おとこ・ヨーロッパ』(文藝春秋新社、1961)

・東松照明/土門拳『hiroshima-nagasaki document 1961』(原水爆禁止日本協議会、1961)

・島田謹介『雪国』(暮らしの手帖社、1962)

・渡辺義雄『伊勢』(朝日新聞社、1962)

・中村由信『日本の海女』(東京中日新聞出版部、1962)

・岩宮武二『かたち』(美術出版社、1962)

・緑川洋一『瀬戸内海』(美術出版社、1962)

第2部「写真集の時代 1950~70年代」:17冊

・田淵行男『田淵行男 山岳写真傑作集』(朝日新聞社、1951)

・山端庸介『記録写真 原爆の長崎』(第一出版社、1952)

・常盤とよ子『危険な毒花』(三笠書房、1957)

・芳賀日出男『田の神』(平凡社、1959)

・土門拳『筑豊のこどもたち』(パトリア書店、1960)

・山沢栄子『遠近』(未來社、1962)

・小島一郎『津軽』小島一郎:写真、石坂洋次郎:編(新潮社、1963)

・川田喜久治『地図』(美術出版社、1965)

・浅井愼平『ビートルズ東京』(中部日本放送、1966)

・渡辺眸『新宿コンテンポラリー』(渡辺眸写真集刊行会、1968)

・深瀬昌久『映像の現代4 遊戯』(中央公論社、1971)

・森山大道『映像の現代10 狩人』(中央公論社、1972)

・鈴木清『流れの歌』(私家版、1972)

・沢渡朔『nadia 森の人形館』(毎日新聞社、1973)

・奈良原一高『消滅した時間』(朝日新聞社、1975)

・牛腸茂雄『SELF AND OTHERS』(白亜館、1977)

・石内都『絶唱、横須賀ストーリー』(写真通信社、1979)

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開催概要

企 画 展 名: 富士フイルムグループ 創立90周年記念 企画展 「写楽祭!— 日本の写真集 1950~70年代」

開催期間: 2024年10月18日(金)–11月7日(木) 会期中無休

10:00–19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで)※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。ウェブサイト・電話でご確認ください。

会    場  :フジフイルム スクエア内、富士フイルムフォトサロン 東京

スペース1 / スペース2 / ミニギャラリー

〒 107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)

TEL 03-6271-3350 URL https://fujifilmsquare.jp/
※ 写真展情報は、開催日の前月から 富士フイルムウェブサイトにて、ご案内しています。

入 館 料 : 無料

※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数:・ 写真集 :32冊を予定

     ・ プリント:銀塩印画紙による32点(うち、23点に「フジフイルム・フォトコレクション」収蔵作品を使用予定)

主  催:  富士フイルム株式会社

後  援: 港区教育委員会

監  修: 写真評論家 飯沢耕太郎

協  力: 写真集食堂めぐたま

企  画: コンタクト

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写真展併催イベント

「写楽祭」開催記念トークイベン

 

日      時 :2024年11月3日(日・祝) 13:30~15:00 (受付 13:00~)
会      場 :フジフイルム スクエア 2F特設会場(座席あり)

(フジフイルム スクエアよりご入場ください。)

※ 座席は自由で、当日受付順に会場にご入場いただきます。

お      話 :写真評論家 飯沢 耕太郎 氏
聞 き 手 :コンタクト 佐藤 正子 氏
参 加 費 :無料
申      込 :事前予約制
申込方法 :ウェブサイト、電話にて10月1日(火)10:00より受付開始予定。
(詳細は9月中旬ごろ、フジフイルム スクエア ウェブサイトに掲載予定 )

※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

 

ギャラリートーク

日   時 :2024年10月19日(土)・26日(土) 各日13:00から (約30分間)
会   場 :富士フイルムフォトサロン 東京 写真展会場内
お   話 :写真評論家 飯沢 耕太郎 氏
聞き手 :コンタクト 佐藤 正子 氏
参加費 :無料
申   込 :不要

※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

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出展作品の一部(予定)

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I’m So Happy You Are Here: Japanese Women Photographers from the 1950s to Now

2024年7月1日から9月29日まで開催されているアルル国際写真フェスティバルの公式プログラム「I’m So Happy You Are Here (フランス語タイトル Quelle joie de vous voir)」の日本側プロダクションを担当。

 

 Top image: Yamazawa Eiko. What I Am Doing No. 77, 1986. Courtesy of the artist / Third Gallery Aya, Osaka / Aperture.

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展覧会詳細

会 場 : アルル国際写真フェスティバル

:Palais de L’Archevêché

アクセス:PALAIS DE L’ARCHEVÊCHÉ – ACCESS – FIRST FLOOR

会 期 :2024年7月1日〜9月29日

開館時間:10時〜19時30分(最終入場は、閉館の30分前まで。)

入場料 :TICKETING

URL        :https://www.rencontres-arles.com/en/expositions/view/1543/quelle-joie-de-vous-voir

キュレーター:レスリー・A・マーティン、竹内万里子、ポリーヌ・ヴェルマールLESLEY A. MARTIN, TAKEUCHI MARIKO AND PAULINE VERMARE.)

EXHIBITION ORGANIZED BY APERTURE IN COLLABORATION WITH THE RENCONTRES D’ARLES.

WITH SUPPORT FROM KERING | WOMEN IN MOTION AND THE FONDATION FRANCO-JAPONAISE SASAKAWA.

出版: I’M SO HAPPY YOU ARE HERE: JAPANESE WOMEN PHOTOGRAPHERS FROM THE 1950S TO NOW, APERTURE, 2024; FEMMES PHOTOGRAPHES JAPONAISES, DES ANNÉES 1950 À NOS JOURS, ÉDITIONS TEXTUEL, 2024.

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出品作家(アルファベット順)

原美樹子、HIROMIX、石川真生、石内都、片山真理、川内倫子、小松浩子、今道子、長島有里枝、楢橋朝子、蜷川実花、西村多美子、野口里佳、野村佐紀子、岡部桃、岡上淑子、オノデラユキ、澤田知子、志賀理江子、杉浦邦恵、多和田有希、常盤とよ子、潮田登久子、渡辺眸、山沢栄子、やなぎみわ

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Hara Mikiko (1967), Hiromix (1976), Ishikawa Mao (1953), Ishiuchi Miyako (1947), Katayama Mari (1987), Kawauchi Rinko (1972), Komatsu Hiroko (1969), Kon Michiko (1955), Nagashima Yurie (1973), Narahashi Asako (1959), Ninagawa Mika (1972), Nishimura Tamiko (1948), Noguchi Rika (1971), Nomura Sakiko (1967), Okabe Momo (1981), Okanoue Toshiko (1928), Onodera Yuki (1962), Sawada Tomoko (1977), Shiga Lieko (1980), Sugiura Kunié (1942), Tawada Yuki (1978), Tokiwa Toyoko (1930-2019), Ushioda Tokuko (1940), Watanabe Hitomi (1939), Yamazawa Eiko (1899-1995) and Yanagi Miwa (1967).

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I’m So Happy You Are Here offers an exciting new perspective on Japanese photography: a much-needed counterpoint, complement, and challenge to historical precedents and the established canon—an electrifying expansion of our understanding of Japanese photographic history, but also of photo-history at large. Over the past decade, the world of photography has made a concerted effort to fill critical gaps in its historiography. The excavation and recovery of women’s work, including this one, serves as a testament to the liberating nature of self-representation and self-expression, and to the importance of photography as a medium to express and share one’s own story: to be heard and to be seen.

This restorative survey presents a wide range of photographic approaches brought to bear on the experiences and perspectives of women on their own lives and on Japanese history and society, showcasing their creativity through key images, installation- based works, video, and photobooks.

With a focus on material from the 1950s to now, I’m So Happy You Are Here presents over twenty-five artists from different generations—many of whom have been recognized for their vital contributions, while others have developed unique and important practices without substantial public recognition. This collection of historical and contemporary works weaves together three major motifs—observations of everyday life that are both deep and delicate; critical perspectives on Japanese society, particularly on the roles inhabited— and often reinterpreted—by Japanese women; as well as experiments with and extensions of the photographic form.

Exhibited together for the first time, these works provide a multiplicity of perspectives on Japan and Japanese photography, and a broader, more nuanced reflection on the diverse contributions of Japanese women to the medium.

Lesley A. Martin, Takeuchi Mariko and Pauline Vermare

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Kawauchi Rinko. Untitled, 2004, the eyes the ears series. Courtesy of the artist / Aperture.

Nomura Sakiko. Untitled, 1997, Hiroki series. Courtesy of the artist / Akio Nagasawa Gallery, Tokyo / Galerie Écho 119, Paris / Aperture

Narahashi Asako. Kawaguchiko, 2003, half awake and half asleep in the water series. Courtesy of the artist / Osiris Co., Ltd., Tokyo / Aperture.

Watanabe Hitomi. Untitled, 1968-1969, Tōdai Zenkyōtō series. Courtesy of the artist / Galerie Écho 119, Paris / Aperture.

 

 

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ロベール・ドアノー写真展 第一部『パリ郊外 〜城壁の外側〜』

 

 

トップ画像:蝶々エリの子ども、サンドニ 1945年 ©Atelier Robert Doisneau/Contact

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、フランスの国⺠的写真家とも称されるロベール・ドアノー企画写真展を第一部「パリ郊外 〜城壁の外側〜」、第二部「“永遠の3秒”の原点(仮題)」の二期にわたって開催します。

“イメージの釣り人”とも評される類まれな洞察力と遊び心に満ちた感覚で、日常に潜むドラマをとらえ独自の世界を築き上げた写真家ロベール・ドアノー。<パリ郊外>は、写真家ロベール・ドアノーを語る上で切り離すことのできない場所です。1912年、パリ南郊外にあるジャンティイに生まれ、生涯を通じて郊外に暮らし続けました。かつてはパリを取り囲む城壁で隔てられていた郊外は、中心から疎外された貧困層や移⺠の暮らす場所でした。

十代から働くことを余儀なくされていたドアノーは、石版工のディプロマを取得後、19歳で写真家アンドレ・ヴィニョーの助手になり、1932年、念願だったローライフレックスを購入します。「カメラを身体の中心で構えるので、撮影するには背中を曲げなければならず、これが被写体に敬意を払っているような形になる」と語っている通り、上から覗き込む姿勢で撮影するこのカメラは、内気なドアノーには最適なものでした。このカメラとともに、人々とは十分な距離を取りながら郊外の風景を精力的に撮り始めます。「考えようによっては恥ずかしがりも悪いものではない。内気な性格のおかげで人と距離を置くことができた。その結果、被写体の周りに空間が現れ、これこそ私が撮りたいものだったのだから」と語っていたドアノーは、決して恵まれているとは言えない人々の生活とその背景となった郊外の風景による傑出した作品を残しました。
それは、自分が生まれ育った土地と人々に対する愛憎半ばする複雑なドアノーの心情が反映されたものだったのかもしれません。

撮りためられたパリ郊外の写真は、詩人のブレーズ・サンドラールの後押しにより、1949年、ドアノー初の写真集となる『パリ郊外』として出版されます。「市場価値ゼロ」の烙印を押された300点の写真が収録された本書は、写真家ロベール・ドアノーの才能を知らしめる重要な礎となりました。

本展ではロベール・ドアノーの<パリ郊外>の作品を展示することで、本年没後30年を迎えるドアノーの原点に迫ります。

 

 

牛乳を買いに行く子供たち 1932年
©Atelier Robert Doisneau/Contact

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写真展の見どころ
・フランスの国⺠的写真家とも称されるロベール・ドアノーの写真展を 第一部、第二部の二期にわたって開催します。
・第一部では、写真家ロベール・ドアノーを語る上で切り離すことのできない場所「パリ郊外」の作品を展示することで、本年没後30年を迎えるドアノーの原点に迫ります。

 

日曜日の朝、アルキュイユ・カシャン 1945年
©Atelier Robert Doisneau/Contact

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ロベール・ドアノー(Robert Doisneau)プロフィール
1912年、パリ郊外ヴァル・ド・マルヌ県ジャンティイ生まれ。石版工の技術取得のためパリのエコール・エスティエンヌで学んだ後、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。1934年、ルノー社に産業カメラマンとして入社。1939年、フリーとして活動を開始。パリを中心に庶⺠の日常をとらえた写真で高い評価を得、現在でも世界中で愛され続けている。1951年には、ニューヨーク近代美術館で開催された《5人のフランス人写真家》展の出品作家に選ばれる。1992年、オックスフォード近代美術館で大回顧展を開催。1994年没(享年82)。ニエプス賞(1956年)、フランス写真大賞(1983年)など受賞多数。

 

ポプラ砦 1932年
©Atelier Robert Doisneau/Contact

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会 場 :フジフイルム スクエア 写真歴史博物館

     〒 107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)

U R L      :https://fujifilmsquare.jp /

第一部:2024年 8月29日(木)– 10月30日(水)
第二部:2024年10月31日(木)– 12月26日(木)
開館時間:10:00–19:00(10月30日(水)は16:00まで、12月26日(木)は14:00まで、入館は終了10分前まで)
   ※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。ウェブサイト・電話でご確認ください。
休館日会期中無休
入場料無料

主 催 :富士フイルム株式会社
企画協力:アトリエ・ロベール・ドアノー

企 画     :コンタクト

作品点数 : 全紙・半切サイズ等モノクロ、約30点(予定)

・フィルムによる作品。
・展示作品は銀塩印画紙を使用したオリジナルプリントを使用。

小さなテラス、アルキュイユ 1945年
©Atelier Robert Doisneau/Contact

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写真展併催イベント

第一部「パリ郊外 ~城壁の外側~」 ギャラリートーク

 

日時 2024年10月19日(土)

15:00~15:40

参加無料・予約不要

会場 フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
ゲスト 堀内 花子氏 (フランス語通訳・翻訳 )
聞き手 佐藤 正子氏 (本展企画、コンタクト)

※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

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郡山市立美術館「平間至展 写真のうた -PHOTO SONGS-」

Itaru Hirama Exhibition -PHOTO SONGS- at Koriyama City Museum Of Art

トップ画像: ©Itaru Hirama

写真家・平間至(1963-)は、タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」のキャンペーンポスターをはじめ、多彩なアーティストを撮った「音楽が聴こえてくるような躍動感のあるポートレート」によって、それまでにない新しい写真のスタイルを打ち出しました。
宮城県塩竈市の写真館に生まれ、音楽に強い影響を受けて育った平間は「写真と音楽」を普遍的なテーマとし、30 年以上にわたって第一線でカルチャーシーンを牽引しています。

そうした中、故郷に甚大な被害をもたらした2011 年の東日本大震災は、平間にとって大きな転機となりました。平間は「写真が魂の居場所となるのではないか」という深い想いとともに、2015 年、自分の原点として再認識した写真館を東京に開きます。以来、写真館という場において、人びとや家族それぞれの「今この瞬間」を歓待し、大切な記憶を紡ぐ写真を撮り続けています。

本展は、平間至の初期作品からアーティストを撮った選りすぐりのポートレート群、ダンサー・田中泯や自らの心象風景を銀塩プリントで提示したシリーズ、平間写真館TOKYO で撮影された作品群、幼い娘の日常写真と彼女の絵画で構成される〈ミーナの世界〉、愛猫ミーちゃんを撮影したシリーズなど約250 点で構成されます。さらに、郡山市出身のクリエイティブ・ディレクター箭内道彦とのコラボレーションから生まれた写真も併せてご紹介いたします。多様なフィールドを横断し、写真の可能性を問い続ける平間至の表現世界をぜひご覧ください。

《ミーちゃん》1998年 ©Itaru Hirama

 


平間至プロフィール

1963年、宮城県塩竈市に生まれる。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、写真家・伊島薫氏に師事。1996年からタワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」のキャンペーンポスターをはじめ、多くのミュージシャンの撮影を手がける。2006年よりゼラチンシルバーセッションに参加。2008年より「塩竈フォトフェスティバル」を企画・プロデュース。2012年より塩竈にて、音楽フェスティバル「GAMA ROCK FES」を主宰。2015年1月、東京・世田谷の三宿に平間写真館TOKYOをオープン。


展覧会詳細

会 場 :郡山市立美術館
(福島県郡山市安原町字大谷地130-2)

2024年7月6日(土)〜8月25日(日)
開館時間:9:30~17:00(16:30最終入場)
休館日毎週月曜(7/15、8/13は開館。7/16、8/13は休館。)
※写真展は止むを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
入場料 一般 :1,000円(800円)/高校・大学生:700円(560円)/中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方は無料
※( )内は20名以上の団体料金

主 催 :郡山市立美術館
協 力 :タワーレコード株式会社、富士フイルム株式会社
企画協力:株式会社コンタクト、平間写真館TOKYO

[お問合せ先]
郡山市立美術館 学芸課 郡山市安原町字大谷地130-2
TEL:024-956-2200
Fax :024-956-2350
E-Mail:art956k@bz04.plala.or.jp

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広川泰士写真展「2023-2011 あれから」

TAISHI HIROKAWA Exhibition -2023~2011 AREKARA-

<定点>
宮城県気仙沼市 2023年4月
©Taishi Hirokawa

広川泰士氏は、1974年に写真家として活動を開始して以来、独自の視点でさまざまなテーマに取り組み発表された作品が国内外で高い評価を得ている写真家です。

本展「2023-2011 あれから」は、広川泰士氏が、2011年に発生した東日本大震災から現在まで撮影を続けている被災地各地の風景と、そこに暮らす家族のポートレート、という2本の軸による定点観測の記録です。東日本大震災の発生時、想像を絶する津波の被害を知るや、車に支援物資を積んで目的地も決めぬまま東北に向かった広川氏は、いまだ引かない海水に浮かぶアルバムや写真、かつて自宅があった場所で家族の写真を探す多くの人たちの姿を目の当たりにします。同年10月、気仙沼市役所の一角で、被災した家族の中から希望する方たちを無償で撮影して以来、コロナ禍の自粛期間を除き現在に至るまで毎年撮影会を継続しています。並行して甚大な被害を受けた釜石、陸前高田、気仙沼周辺の変遷を定点観測のように撮影し続けています。

これら家族たちのポートレートと風景の定点観測を同時に展示することで、あらがいようのない自然の力で破壊されたランドスケープと根底から覆された人々の営みが、震災前とは姿を変えながらも次第に修復されていくプロセスについて、新ためて考える契機となる写真展です。

本展は、昨年東京で開催し、大阪での展示も告知しておりました。本年元日に発生した令和6年能登半島地震はまったく予期せぬ災害で、開催の是非を再考いたしましたが、1995年に阪神淡路大震災を経験され乗り越えてこられた関西の皆様とご一緒に、能登で被災した方々のお気持ちに寄り添わせていただくためにも、予定通り開催することを決定いたしました。 被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、本展を通じて、明日の「復興」を皆様とご一緒に考える機会になれば幸いです。

 


広川泰士プロフィール

神奈川県生まれ。世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。写真集『sonomama sonomama』『STILL CRAZY nuclear power plants as seen in Japanese landscapes』『SOUNDS FROM THE PLANET -惑星の音-』『TIMESCAPES -無限旋律-』『Whimsical Forces -時のかたち-』『BABEL-ORDINARY LANDSCAPES』『Fuji Sun』 『Bus Stops in L.A. 1974-75』他。

講談社出版文化賞、NY.ADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、日本写真協会年度賞、東川町国内作家賞、他受賞。ロサンゼルス カウンティ美術館、プリンストン大学美術館、サンフランシスコ近代美術館、ミュンヘン レンバッハハウス美術館、フランス国立図書館、東京都写真美術館、東京国立近代美術館、他で作品が収蔵されている。

http://hirokawa810.com/

宮城県気仙沼市 2017年3月 ©Taishi Hirokawa

 


 

・支援物資を車に積んで駆けつけて目にした被災地の信じ難い光景を撮影して以来12年間、8×10インチサイズのネガカラーフィルムで「定点記録」を続けた気仙沼などの風景の変遷を展示します。

宮城県気仙沼市 2011年4月 ©Taishi Hirokawa

・本展の「定点観測」の視点からは、震災直後「瓦礫」が撤去され更地と化していく変化の速さと、コロナ禍もあり鈍化する近年の時の流れの対比を感じていただけます。

岩手県釜石市 2018年3月 ©Taishi Hirokawa

・12年間継続してきた被災地でのボランティア撮影会の家族写真からは、そこに暮らす家族の「定点観測的な」年輪と、運命を受け入れ毅然と生きる力を感じていただけます。

宮城県気仙沼市 2019年3月 ©Taishi Hirokawa

・防災のために建設された巨大なコンクリートの防潮堤や岸壁の写真は、まるでSFのような非現実性を感じさせ、今後ここに暮らす人々との共生のありかたを考えさせられます。

岩手県釜石市 2023年4月 ©Taishi Hirokawa

 


展覧会詳細

会 場 :富士フイルムフォトサロン 大阪 スペース1、2
〒541-0053 大阪市中央区本町2丁目5-7 メットライフ本町スクエア1F

U R L:https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka/2406070123.html
会 期 :2024年6月7日(金)〜6月19日(水)

開館時間:10:00~19:00(入館は終了10分前)

入場料:無料

作品点数 : 8×10インチネガカラーフィルム、ラージフォーマットデジタルカメラGFX100Sからの「銀写真プリント」と「モノクロ銀塩印画紙プリント」 約250点(予定)

主催 : 富士フイルム株式会社
後援 : 大阪市教育委員会
協力 : 広川事務所
企画 : コンタクト


【写真展併催イベント】

広川泰士氏によるギャラリートーク

開催日時: 2024年6月8日(土) 14:00~15:00(参加無料・予約不要)

会場        :  富士フイルムフォトサロン 大阪 写真展会場内

ゲスト    :仲西祐介氏(KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 共同ディレクター)

※ 座席はございませんので、予めご了承ください。

※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka/2406070123.html

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宮城県気仙沼市 2023年4月 ©Taishi Hirokawa

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