2023

牛腸茂雄全集

Shigeo Gocho : Works

 

牛腸茂雄が生前に発表した作品全点を収蔵する決定版。

 

本書は『牛腸茂雄全集」全2巻のうち「作品編」に当たる作品集。(「資料編」は2024年以降刊行予定)

近年、国内外で日本写真史、特に1960年代以降の写真史再考の機運が高まっており、中でも重要な作家の一人と位置づけられる牛腸茂雄の全体像を俯瞰できる書籍が現在入手しにくいことから、今回の全集刊行は企画された。

「作品編」には、生前に刊行された4冊の作品集『日々』『SELF AND OTHERS』『扉をあけると』『見慣れた街の中で』所収の全点と、生前に発表、もしくはまとめられた 2 つの連作〈水の記憶〉〈幼年の「時間 」〉全点を収録した。

1971年に自費出版された写真集『日々』は、桑沢デザイン研究所時代の同級生 関口正夫との共著である。各々24点ずつの写真が掲載された。牛腸がモノクロームで捉えた都市の日常には、そこに潜む歴史や政治を見出そうとする観察の眼がはたらいている。牛腸を写真へと導いた大辻清司の序文「写真をみる他人」を付す。

1977年に自費出版された写真集『SELF AND OTHERS』は全60点のシリーズ。すべての写真に人物が写っており、「自己と他者」の関係のありようをテーマとする。牛腸自身もセルフポートレートにおいて被写体のひとりとなっており、「自己と他者」はより複雑な奥行きを見せる。大辻清司による序文を付す。

1980 年に刊行された画集『扉をあけると』は、全14点のインクブロット作品を収載する。これらは1972年1月から断続的に制作された。「紙とインクの奇妙な交接」であるシンメトリーのしみ。それに反応する自己を見つめ、記憶や想念を探ることに牛腸はつよい関心を抱いていた。

1981年に自費出版された写真集『見慣れた街の中で』全47点は、カラー・ポジフィルムで撮られ、これまでのスタイルを大きく刷新した。「見慣れた街」の日常を過ぎる「人間存在の不可解な影」を、コダクロームの鮮やかな色調や、光と影のコントラストの中に写し出そうとする。

1980年11月から制作を開始したマーブリングによる連作〈水の記憶〉。牛腸は57 枚を選んで配列を決め、小さな箱に収めていた。 水面に偶然生じた模様を紙で写し取る作品は、鏡やレンズの円形をも連想させる。

牛腸が最後に発表した〈幼年の「時間 」〉の連作6点は、『日本カメラ』1983年6月号に掲載された。子どもは牛腸が最初期から撮り続けた被写体であり、生と死につながる眼差しを含みつつ、「老年」へとつづく構想を抱いていた。

本書は、上記の作品を制作された年代に沿って収載した。写真と写真以外の作品とが、外と内の一対のように現れる。刊行時の書籍に掲載されていたテキストも、その多くを再録した。

また、牛腸が遺したヴィンテージプリントやフィルム原板を印刷の指標とし、その制作意図を現代の技術によって能うかぎり再現した。シリーズによって用紙を切り替え、作品と余白の関係を意識する。

巻末に、冨山由紀子(写真史研究者)による論考「『きわ』を生きる― 牛腸茂雄の作品と時代 」、年譜、作品リストを収載する。これらは「資料編」においてさらに拡充され、今後の参照を俟つものである。


【商品情報】
写真家 :牛腸茂雄
発売日 :2022年11月
定  価:¥8,000(税別)

監 修 :三浦和人
執 筆 :冨山由紀子
デザイン:須山悠里
協 力 :山口県立美術館/新潟市美術館
編集協力:佐藤正子(コンタクト)/松沢寿重/小倉快子
翻 訳 :有限会社Jex
翻訳協力:シュテファン・ヴューラー
校 正 :山田真弓

発行人 :姫野希美
発行所 :株式会社赤々舎
印刷製本:日本写真印刷コミュニケーションズ


 

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ROBERT DOISNEAU COLLOTYPE PORTFOLIO

ロベール・ドアノー コロタイプ・ポートフォリオ

世界でも希少なコロタイプ印刷技術を有する、京都「便利堂」が制作したフランスの国民的写真家 Robert Doisneau(1912-1994)の作品のポートフォリオセットです。

こちらは、モノクロ作品6点を世界でも希少な表現となったコロタイプにてプリントしたポートフォリオです。音楽やダンスにまつわる作品をテーマに、パリのエスプリが凝縮された作品6枚組となっています。


【商品情報】
写真家  :Robert Doisneau〈SELECTED WORKS〉
発売日  :2020年
サイズ  :254×203mm
製品仕様 :
スリーブケース/コロタイププリント6枚組
印刷方法 :モノクロ/玻璃版(コロタイプ単色刷)
定  価 :9,500円(税別)
発行所  :株式会社便利堂

※この商品にはフレームはついておりません。


【便利堂】
1887年設立。19世紀中頃にフランスで開発された印刷技術「コロタイプ」を始めとする美術印刷を専門的に手掛け、現在では世界で唯一カラーコロタイプの技術を有しています。設立当初から京都を拠点とし、国宝や文化遺産の 保護や美術作品の制作を手掛けながら、近年は国内外のアーティストとの共同制作も積極的に行っています。


【コロタイプとは】
1855年にフランスで生まれた印刷技術。美しいガラスの板を原板に使用することから、日本では玻璃版とも呼ばれていました。網点がない連続階調が特徴のひとつで、色彩の微妙なニュアンスやラインの繊細さが原本同様に再現されます。また、インクの耐久性が極めて高く、永久保存に適しているのも特徴です。

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SAUL LEITER COLLOTYPE PORTFOLIO

ソール・ライター コロタイプ・ポートフォリオ

世界でも希少なカラーコロタイプ印刷技術を有する、京都「便利堂」が制作したアメリカの写真家 Saul Leiter(1923-2013)の作品のポートフォリオセットです。

このポートフォリオには、ソール・ライターが撮影した人気の高い6イメージが入っており、もともと2020年1月~3月にBunkamura ザ・ミュージアム(東京)で開催された「永遠のソール・ライター」展に合わせて制作されたものです。カラーのコロタイプなので色も質感も見応えのある一冊になっています。


【商品情報】
写真家  :Saul Leiter〈SELECTED WORKS〉
発売日  :2020年1月
サイズ  :254×203mm
製品仕様 :
スリーブケース/コロタイププリント6枚組
印刷方法 :カラー/玻璃彩版(コロタイプ多色刷)
定  価 :9,500円(税別)
発行所  :株式会社便利堂

※この商品にはフレームはついておりません。


【便利堂】
1887年設立。19世紀中頃にフランスで開発された印刷技術「コロタイプ」を始めとする美術印刷を専門的に手掛け、現在では世界で唯一カラーコロタイプの技術を有しています。設立当初から京都を拠点とし、国宝や文化遺産の 保護や美術作品の制作を手掛けながら、近年は国内外のアーティストとの共同制作も積極的に行っています。


【コロタイプとは】
1855年にフランスで生まれた印刷技術。美しいガラスの板を原板に使用することから、日本では玻璃版とも呼ばれていました。網点がない連続階調が特徴のひとつで、色彩の微妙なニュアンスやラインの繊細さが原本同様に再現されます。また、インクの耐久性が極めて高く、永久保存に適しているのも特徴です。

 

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牛腸茂雄 写真展 “生きている”ということの証

Shigeo Gocho photo exhibition "proof of being alive"

『SELF AND OTHERS』1977年発行 ©Hiroichi Gocho

本年に没後40年を迎え、『牛腸茂雄全集』(赤々舎)が刊行されるなど注目を集める写真家、牛腸茂雄(1946-83)の回顧展を開催します。
新潟県に生まれた牛腸は、3歳で胸椎カリエスを患い、長期間にわたって下半身をギプスで固定される生活を余儀なくされたことから成長が止まり、生涯、ハンディキャップとともに生きていくこととなりました。10代からデザインの分野で非凡な才能を見せた牛腸にとって大きな転機となったのが、高校卒業後にデザイナーを志して進学した桑沢デザイン研究所で大辻清司と出会ったことでした。大辻は戦後写真史に重要な足跡を残した写真家であるとともに、新しい世代の礎となる才能を数多く見出した優れた教育者でもありました。「もしこれを育てないで放って置くならば、教師の犯罪である、とさえ思った」と、牛腸の才能を見出した大辻の説得により、牛腸は写真の道を歩むこととなったのです。
レンズを通して見つめる新たな世界を獲得した牛腸は、憑かれるように創造の世界に没頭しました。そして、限られた命であることを自覚し、「”生きている”ということの証」として写真集の制作に力を注ぎました。何気ない日常で出会った子どもたち、家族、友人と、静逸で淡々とした作品の奥からこちらを見つめる被写体のまなざしは、写真を通して「自分と世界との関わり」を探求しつづけた牛腸のポートレイトでもあります。そこには、日々のなかで「見ること」と「見られること」、「自己」と「他者」との関係性を意識してきた牛腸の深い洞察と、常にはじめて世界を見たような初々しさとが共存しています。
本展では、生前に制作された写真集『日々』1971年、『SELF AND OTHERS』1977年、『扉をあけると』1980年、『見慣れた街の中で』1981年に収録された作品と、未完に終わった『幼年の「時間(とき)」』の作品、関連資料など約200点を展示し、牛腸のまなざしに迫ります。

 

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展覧会詳細

会期  :2023年11月3日(金・祝)〜12月24日(日)

会場  :市立伊丹ミュージアム

〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20 展示室2・3・5

URL  : https://itami-im.jp/exhibitions/牛腸茂雄-写真展-生きているということの証/

休館日 :月曜日

開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)

入館料 : 一般 1,000(900)円、大高生 700(600)円、中小生 400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金
※兵庫県内の小中学生はココロンカード提示にて無料
※伊丹市内在住の高齢者割引有(平日は60歳以上、土日祝は65歳以上)

主催  :市立伊丹ミュージアム[伊丹ミュージアム運営共同事業体 / 伊丹市]

企画協力:株式会社コンタクト

協力  :三浦和人、赤々舎

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『幼年の時間(とき)」』1983年発行 ©Hiroichi Gocho

『日々』1971年発行 ©Hiroichi Gocho

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関連企画

対談「牛腸茂雄のまなざし」三浦和人(写真家)×佐藤正子(本展企画者)

桑沢デザイン研究所入学以来の友人として牛腸茂雄の没後、その作品管理に携わり、本展のモノクロ作品全点のプリントも手がけた写真家の三浦和人さんと、本展企画者・佐藤正子さんとの対談。

日時:12月2日(土)14時〜(約1時間半)
場所:1階講座室
定員:100名
聴講無料(要当日観覧券)
※申込:11月7日(火)10時より電話受付(072-772-5959)

 

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富士フイルム企画写真展 GFX Challenge Grant Program 2022 〜Make Your Next Great Image〜

FUJIFILM Photo Exhibition GFX Challenge Grant Program 2022 〜Make Your Next Great Image〜

トップ画像:The Last Reindeer ©Katie Orlinsky (GFX Challenge Grant Program 2022)

 

富士フイルムが主催する「GFX Challenge Grant Program 2022」は、世界各国で活躍するクリエイターの創作活動サポートを目的とした助成金プログラムです。

2022年9月から2022年11月にかけて、全世界を3つの地域に分け各地域の写真家から、クリエイティブなアイデアと制作テーマをまとめた撮影企画書での応募を募りました。選考は3ヵ月かけて行われ、地域別に実施された一次、二次選考、さらに、外部審査員を招きグローバルで実施された最終選考を経て、2023年3月に受賞15テーマを決定しました。

制作活動のサポートとして、「Global Grant Award(大賞)」受賞者の5名には10,000ドル相当の助成金を、「Regional Grant Award(優秀賞)」受賞者の10名には5,000ドル相当の助成金をご提供、さらに、制作に使用する機材として、富士フイルム ラージフォーマット デジタルカメラシステム GFXを無償貸与させていただきました。そして、制作期間5ヵ月を経て、2023年8月ついに15作品が完成しました。

本展では、「GFX Challenge Grant Program 2022」を通じて制作された受賞者15名の作品を一堂に展示いたします。世界各国から集まったオリジナリティあふれる写真・映像作品をお楽しみください。

 

The Reading of the Environment ©Sharon Castellanos(GFX Challenge Grant Program 2022)

 


 

※ 富士フイルム ラージフォーマット デジタルカメラシステム GFXとは35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載し、豊かな階調表現と浅い被写界深度による立体的な描写を可能とした、異次元の高画質をさらに身近にする画期的なミラーレスデジタルカメラシステムです。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products /gfx-series/

※ 助成金プログラムや受賞者および取り組んだ作品の詳細はこちらをご覧ください。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/special/gfx-challenge-program/

 

Family Stuff ©Qingjun Huang(GFX Challenge Grant Program 2022)

 

 

Whisper of Soil ©David Gaberle(GFX Challenge Grant Program 2022)

 


 

展覧会詳細

会 場 :FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
     〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番3号 東京ミッドタウン・ウエスト
      スペース1.2.3.ニギャラリー

U R L:https://fujifilmsquare.jp/exhibition/231110_01.html
会 期 :2023年11月10日(金)~11月30日(木)
開館時間:10:00~19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10前まで)
      ※会期中無休。
      ※写真点は止むを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
入場料 : 無料
     ※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料しております。

作品点数:全倍・全紙・半切サイズなど、カラー(またはモノクロ)、約100点以上の展示を予定しています。
・デジタルによる作品。
・展示作品は、描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」を使用。
・動画作品はモニターで上映します。

主 催 :富士フイルム株式会社
企 画 :コンタクト


巡回展(大阪展)

会 場 :富士フイルムフォトサロン 大阪
〒541-0053 大阪市中央区本町2丁目5-7 メットライフ本町スクエア1F

U R L:https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka/
会 期 :22023年12月8日(金)~12月20日(水
開館時間:10:00~19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10前まで)
      ※会期中無休。

 

カリバリー島 -生の記憶を辿る©小原一真 GFX Challenge Grant Program 2022)


 

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フジフイルム・フォトコレクション展 日本写真史をつくった101人一「珠玉の1枚」

FUJIFILM Collection -101 people who made Japanese photography history-

                                                                       トップ画像:細江英公 薔薇刑 #32/1961年 

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「フジフイルム・フォトコレクション」は、日本の写真文化を支え続けてきた富士フイルム株式 会社が、2014年に創立80周年を記念して創設した写真コレクションです。写真が未知なる視覚体験として幕末に伝来してから現在に至るまで、日本ではすぐれた写真家が数多く誕生しました。 時代の変遷の中で、彼ら、彼女らは写真表現の可能性を探り、自らの姿勢や問題意識を明らかにしてきました。本展では、日本における写真黎明期の礎となったフェリーチェ・ベアトや下岡蓮杖らの作品にはじまり、明治、大正、昭和、平成と国内外で高い評価を受けた、日 本写真史を語る上で欠かせない101人の写真家が撮影した1枚を銀写真プリントで展示します。 デジタル写真の普及で写真が今まで以上に身近になった今こそ、発展をし続ける日本の写真史の軌跡を改めて見直していただくとともに、 写真の在りように対する想いが込められた、101点からなる、 日本写真史の精髄をぜひご覧ください。

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出品作家

フェリーチェ・ベアト/ 上野彦馬/ 下岡蓮杖 / 内田九一/ 日下部金兵衛/小川一真/ 鹿島清兵衛/ 福原信三/ 塩谷定好/ 桑原甲子雄/ 安井仲治/ 福原路草/ 田淵行男/ 濱谷浩/ 岡田紅陽/ 影山光洋/ 林忠彦/ 杵島隆/ 植田正治/ 木村伊兵衛/ 渡辺義雄/ 岩宮武二/ 大竹省二/ 大辻清司/ 田沼武能/ 鋤田正義/ 長野重一/ 石元泰博/ 川田喜久治/ 細江英公/ 緑川洋一/ 芳賀日出男/ 富山治夫/ 白旗史朗/ 高梨豊/ 立木義浩/ 桑原史成/ 坂田栄一郎/ 篠山紀信/ 土門拳/ 広田尚敬/ 小川隆之/ 久保田博二/ 土田ヒロミ/ 荒木経惟/ 沢渡朔/ 十文字美信/ 鈴木清/ 森山大道/ 北井一夫 / 田村彰英/ 奈良原一高/ 森永純/ 有田泰而/ 木之下晃/ 原直久/ 江成常夫/ 倉田精二/ 杉山守/ 秋山亮二/ 操上和美/ 須田一政/ 南川三治郎/ 石内都/ 東松照明/牛腸茂雄/ 深瀬昌久/ 入江泰吉/ 前田真三/ 中村征夫/ 山崎博/ 北島敬三/ 水越武/ 大西みつぐ/ 島尾伸三/ 普後均/ ハービー・山口/  伊藤義彦/ 山沢栄子/ 清家富夫/  長倉洋海/ 築地仁/ 水谷章人/ 宮本隆司/ 広川泰士/ 伊奈英次/ 上田義彦/ 竹内敏信/ 三好耕三/ 星野道夫/ 今道子/ 柴田敏雄/ 田中光常/ 齋藤亮一/ 潮田登久子/  瀬戸正人/  野町和嘉/  秋山庄太郎/  佐藤時啓/  白岡順/ 鬼海弘雄

 

奈良原一高《消滅した時間〉より二つのゴミ缶、ニューメキシコ / 1972年 

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展覧会詳細 

会場:金津創作の森美術館 アートコア

会期:2023.10/28 SAT-12/10 SUN

開館時間:10:00~17:00(最終入場16:30)

休館日:月曜日

観覧料: 一般600円(400円)/65歳以上・障がい者300円/高校生以下無料 ※( )内20人以上の団体料金 ※障がい者の介護者(該当障がい者1人につき1人) 無料

主催 : (公財)金津創作の森財団

共催:あわら市、あわら市教育委員会

特別協力: 富士フイルム株式会社

協力: コンタクト、フォトクラシック

後援 : 福井県、(公財)福井県文化振興事業団、福井新聞社、 北國新聞社、 富山新聞社、FBC、 福井テレビ、 FM福井、福井ケーブルテレビ・さかいケーブルテレビ、 (一社) あわら市観光協会、 月刊JURALA編集室

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関連イベント

関連イベント①

ギャラリートーク ※要展覧会観覧券

日時: 10月28日 (土) ①11:30〜12:00  ②14:00~14:30

会場: 美術館 アートコアミュージアム-1

講師: 土田ヒロミ [金津創作の森館長・写真家]

 

関連イベント② 

講演会: 『日本の写真表現の歴史』※要展覧会観覧券

日時: 11月3日 (祝・金) 14:00~15:30 

会場: 美術館 アートコアミュージアム-2

講師: 飯沢耕太郎(いいざわこうたろう) [写真評論家] 定員 先着100名 (全席自由)

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本橋成一とロベール・ドアノー〜交差する物語〜

Motohashi Seiichi and Robert Doisneau -Chemins Croisés-

トップ画像:ロベール・ドアノー《ラリー・アドラーと彼のハーモニカ、パリ》1946年頃 ©Atelier Robert Doisneau

 

このたび東京都写真美術館では「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展を開催いたします。

本橋成一は東京に生まれ、50年以上にわたり、写真と映画によって、揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録してきました。一方ロベール・ドアノーは、パリや自信が生まれたパリ郊外を舞台として、常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきました。生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュを残しています。そして、それぞれに第二次世界大戦による混乱を経験した二人は、慎ましくも懸命に生きる人々の営みの中に、力強さと豊かさを見出し、失われゆく光景とともに写真に収めてきました。

多くの対立、紛争の絶えない現代において、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語を通して、生きることの豊かさについて考える機会となれば幸いです。


 

本橋成一 Motohashi Seiichi プロフィール

1940年東京・東中野生まれ。1960年代から市井の人々の姿を写真と映画で記録してきた写真家・映画監督。1968年「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回タイア幼少受賞。以後、サーカス、上野駅、築地魚河岸などに通い撮影し発表。写真集『ナージャの村』で第17回土門拳賞、映画「アレクセイと泉」で第12回サンクトペテルブルグ国際映画祭グランプリを受賞するなど国内外で高い評価を受けている。

 


 

ロベール・ドアノー Robert Doisneau プロフィール

1912年パリの郊外のジャンティイ生まれ。エコール・エスティエンヌで石版を学び、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。自動車会社ルノー社のカメラマンなどを経て、1939年フリーとして活動を開始。特にパリの庶民たちの日常をとらえた写真で高い評価を得て、ニエブス賞(1956年)、フランス国内写真大賞(1983年)など受賞多数。1994年逝去(享年82歳)。

 


展覧会詳細

会 場 :東京都写真美術館
     〒153-0062東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
会 期 :2023年6月16日(金)〜9月24日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は終了30前まで/木・金は20:00まで)
観覧料 :一般/800円/学生640円/中高生・65歳以上400円
主 催 :交易財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
後 援 :在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、J-WAVE 81.3FM
助 成 :公益財団法人花王芸術・化学財団
協 賛 :東京都写真美術館支援会員
特別協力:
アトリエ・ロベール・ドアノーコンタクト、ポレポレタイムス社

 

 

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巡回展

会 場 :田川市美術館
〒825-0016 福岡県田川市新町11-56

U R L:https://tagawa-art.jp/exhibition/r05year/20231208-01.html
会 期 :2023年12月8日(金)〜2024年1月28日(日)
開館時間:
9:30~17:30 ※入館は閉館の30分前まで

観覧料     :一般800円(700円)/高大生600円(500円)/中学生以下無料

 

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