2021

写真家ドアノー/音楽/パリ

Robert Doisneau - La Musique - Paris

トップ画像:《流しのピエレット・ドリオン》パリ 1953年 2月 ゼラチン・シルバー・プリント
©️Atelier Robert Doisneau/Contact


パリを愛し、パリにされた写真家
音楽をテーマにした約200点を紹介!

フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーは、パリを舞台に多くの傑作を生みだし、世界で最も愛され続けている写真家のひとりです。本展は、パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材に1930年代から90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品約200点で構成されます。2018年末から2019年春にかけて、フランス・パリ19区にある“フィルハーモニー・ド・パリ”内の音楽博物館で開催され大好評を博した展覧会を基に、日本向けに再構成した巡回展がやってきます。


 

《流しのピエレット・ドリオン》パリ 1953年 2月 ゼラチン・シルバー・プリント ©️Atelier Robert Doisneau/Contact

フランスの国民的写真家ドアノーの、
音楽をテーマにした展覧会!

代表作《パリ市庁舎前のキス》で世界的に有名となった写真家。ありふれた日常から奇跡のように愛すべき瞬間を切り取るドアノーは「イメージの釣り人」と呼ばれ、没後四半世紀以上経つ今も愛されつづけています。本展はパリの音楽シーンをテーマにした初の試みであり、多くの日本初公開作品含む約200点を紹介。Bunkamuraザ・ミュージアムでは初のドアノーの展覧会となります。人気写真家の新たな魅力を、2021年春に発見することでしょう。
※《パリ市庁舎前のキス》は本展には出展いたしません


シャンソン、オペラジャズロック
フランスを代表する
アーティストの写真で巡る、
パリの音楽散歩!

ドアノーは写真家人生の中で多くの音楽家と出会い、そして多大な影響を受けていました。本展は、パリの街角にあふれる音楽と、その時代を彩ったアーティストたちの写真を中心に構成。当時のパリの音楽シーンを通して、パリの本当の魅力を知るといっても過言ではありません。ドアノーが写し取った素顔の音楽家たちの姿は、数十年の時を経た今も変わらず、作品の中で輝きを放ち続けています。

本展に登場するアーティスト

エディット・ピアフ、ジャック・プレヴェール、イヴ・モンタン、ジュリエット・グレコ、シャルル・アズナヴール、バルバラ、マリア・カラス、ジャンゴ・ラインハルト、アーサ・キット、レ・リタ・ミツコ ほか多数

《イヴ・モンタン》 1949年 ゼラチン・シルバー・プリント
©️Atelier Robert Doisneau/Contact


Robert Doisneau (1912 – 1994)
ロベール・ドアノー

パリ郊外のジャンティイに生まれる。自動車メーカー「ルノー」のカメラマンを経て、フリーとして活動を開始。『ヴォーグ』誌や『ライフ』誌でファッション写真を始めとして多くの写真を発表、国際的に注目される。特にパリの庶民の日常をとらえた写真で高い評価を得る。現在でも世界各国で写真展が開かれ続けている。

《ロベール・ドアノーのセルフポートレート、ヴィルジュイフ》 ヴィルジュイフ 1949年
ゼラチン・シルバー・プリント ©️Atelier Robert Doisneau/Contact


~本展開催に寄せて~

ドアノーの写真には、いつも楽音が隠れている。ポートレイトや風景の一枚一枚にとらえられた軽やかなムーヴメントはもちろんのこと、場所や被写体や時代が変わっても、すべてがまるでひとつの組み写真のような流れを生み出す。そこにはほとんど天然といって差し支えのない、まわりを陽気にするいたずらっ子だけに許された笑みがあふれている。
なんという微笑みの音楽! 本展には、シャンソンからオペラまで、音楽家たちが多く登場するのだが、歌わない時でさえ彼らは歌っている。シャッターを押す前にドアノーがいかなる言葉の指揮棒を振ったのか、想像してみよう。それはまた、プレヴェールに学んだ写真家の、書き手としてのきらめきに触れるまたとない機会となるにちがいない。

(作家,フランス文学者,ロベール・ドアノー著書『不完全なレンズで』翻訳者)


本展監修者のご紹介

Clémentine Deroudille
クレモンティーヌ・ドルディル
ジャーナリスト、映画監督、美術史家。ドアノーの孫である彼女は、小さいころから祖父の撮影に同行しており、2016年には映画『パリが愛した写真家ロベール・ドアノー<永遠の3秒>』を監督。本展では監修を務めている。
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©Rita Scaglia

私の祖父ロベール・ドアノーが写真家であったことは誰もが知るところでしょう。しかし、こんなにも人々に生きる力を与える写真を撮った彼は癒しの達人でもあったと思うのです。祖父の写真は私たちの笑いを誘い、夢を見させ、希望を抱かせてくれます。Bunkamuraザ・ミュージアムでの展覧会の内容は、いっそう幸せな明日へ私たちを心地よくいざなってくれるのです。旅に出ることがままならない今日、本展は、生涯にわたって驚きと感嘆を忘れなかった祖父のやさしくも茶目っ気ある眼差しがとらえた音楽家たちのパリを、今回、初公開となる作品などを通して散策していただける、またとない機会になることでしょう。

展覧会情報

会 場 :美術館「えき」KYOTO
     〒600-8555 京都府京都市下京区烏丸通
     通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル内
     ジェイアール京都伊勢丹7階隣接 B1F
     TEL: 075-353-4723
     URL: https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/
会 期 :
2021年10月23日(土)~12月22日(水)

開館時間:
10:00~19:30(入館は19:00まで)

休館日 :
会期中無休

主 催 :
Bunkamura, 読売新聞社

協 力 :
アトリエ・ロベールドアノー

後 援 :
在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、

     FM-COCOLO
企画協力:
コンタクト

※新型コロナウイルス感染症の状況により、会期・開館時間等が変更となる可能性がございます。
最新情報は美術館「えき」KYOTOのHPにて随時ご案内いたしますので、
ご来場の際には事前のご確認をお願いいたします。


入場料のご案内 

入場料 :一般1,000円(800円)、高・大学生800円(600円)、
     小・中学生600円(400円) 
販売期間:2021年08月28日(土)~2021年10月22日(金)(前売券)
     2021年10月23日(土)~2021年12月22日(水)(当日券)
      ※()内は前売販売。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名様は、
      当日料金より各200円割引。

      ※販売場所=当館チケット窓口(休館日を除く)、京都駅ビルインフォメーション、
      チケットぴあ(Pコード685-660)、ローソンチケット(Lコード52562)

関連イベント

ドキュメンタリー『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー〈永遠の3秒〉』上映
会 場 :京都シネマ(四条烏丸下るCOCON KARASUMA 3F)
     TEL: 075-353-4723
会 期 :劇場へお問い合わせください。
料 金 :一般1,300円
      *展覧会の半券提示で、1000円になります。
      *上映スケジュール、各種料金などは上映館にお問い合わせください。

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2021年度国際女性写真家賞
(IWPA)募集

International Women In Photo Association - Open Call

国際女性写真協会(本部・フランス)は、2021年度の国際女性写真賞への募集を10月31日(日)まで行っています。2013年、同協会によって創設され、2017年から毎年開催されている国際女性写真家賞は、多くの女性写真家たちの注目を集め、昨年はフォトジャーナリズムからファインアートなど多岐にわたる写真分野の作品が、6大陸80を超える国から800件以上の応募がありました。

2001年、国際女性写真家協会は女性写真家たちの認知度を高める目的で創立されました。しばしば写真の中で表現されるステレオタイプなジェンダー・イメージを、女性自身がとらえる写真によって是正し、様々な社会的ヴィジョンを共有する機会を同協会は提供しています。具体的には、毎年開催される国際女性写真賞、写真関連の教育機関と連携した教育プログラム、低所得諸国の写真家たちへの教育機会の提供などの活動を行っています。

新型コロナウィルスの世界的な感染拡大をはじめ、様々な危機にさらされている現代の世界においても、相変わらず職場や家庭において弱者として甘んじることを強いられる多くは女性です。当事者である女性の写真家たちが、それぞれの視点や立場からとらえた作品を社会に広く問いかけることは、これまで以上に重要だと言えます。このような歴史的転換期において大切なのは、誰が物語を伝えるか、ということなのです。


本年、KG+のプログラムとして、9月17日(金)から10月17日(日)までKG+SQUARE by Chushin, room 2F-1において、
IWPAのスペシャル展示も開催予定です。

 http://kyotographie.jp/kgplus/2021/exhibitions/S2/index.html 


国際女性写真賞募集要項

応募先 : https://iwpa.fr/submit-your-application/

募集期間:2021年9月1日(水)- 10月31日(日)
*日本時間11月1日(月)午前8時

テーマ : 自由、あるいは《SOLIDARITY(連帯)》

応募資格:18歳以上。国籍、アマチュア、プロフェッショナル不問。
あらゆる分野の作品での応募可能。
テーマを女性に制約する必要もありません。

賞: 受賞者1名、ファイナリスト5名、後援各社による奨励賞数名。
*各賞受賞者の作品の各国巡回展開催(プリントはIWPA負担)。
*受賞者には、スペイン・マドリッドにあるEFTI(国際写真映像センター)において6か月間(現地での講義3か月、オンラインによる講義3か月、2020年末~)フォトジャーナリズムのコースを受講する資格を提供。

審査料 : 無料

応 募 :
①作品10点(カラー、モノクロ不問)の高解像度データファイル。
応募画像への署名、ウォーターマークなど著作権表記不可。
②履歴書、応募作品についてのステートメント

結果発表: 2022年3月12日、ドバイ国際博覧会のフランス館にて各受賞者発表。

受賞展 :
2022年3月 ドバイ
2022年4月 東京
2022年5月 ジュネーヴ
*目上記に加え中東、アジア、ヨーロッパ地域の都市にても展覧会開催予定。


2021年度国際女性写真賞審査員

− Anne Farrer
ナショナル・ジオグラフィック、シニア・エディター

− Gabrielle Fonseca-Johnson
ワイダー・イメージ-ロイター、シニア・エディター

− Linda Al Khoury
アマン・イメージ・フェスティバル、ディレクター

− Steven Lee
クアラ・ルンプール国際写真賞、ディレクター/創設者

− Roch Lorente
キヤノン・フランス、チャンネル・マネージャー

− Guillaume Piens
アート・パリ、ディレクター

− 佐藤正子、株式会社コンタクト

− Veronika Souralova
チェコ・プレス・フォト、ディレクター

− Pauline Vermare
マグナム・フォト、カルチュラル・ディレクター

− Armelle Dakouo
AKAA・ パリ、アーティスティック・ディレクター、 コンゴ・ビエンナーレ、共同キュレーター


協賛

− Canon France, KG+, My Artspy, EFTI, French Pavilion, World Expo 2020 Dubai, Alliance Française Dubai, Fisheye

− IWPA has been previously supported by: TV 5 Monde, SAIF – La Copie Privée, Clyde & Co, Tribe, Jet Airways, JR-East, Dyptik, MEA- Middle East Earlines- Air Liban

− IWPA has been selected and labelled by UN Women France and its citizen engagement festival Generation Egalité Voices.


 

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写真家・大竹省二展

Otake Shoji Exhibition

*トップ画像:「風と少女」1938年 (Photographer: Shoji Otake, ©Ayumi Otake)


 

「マリリン・モンローとジョー・ディマジオ」1954年 (Photographer: Shoji Otake, ©Ayumi Otake)


静岡県掛川市(旧・小笠郡大須賀町)出身の写真家・大竹省二は、中学生の頃からカメラ雑誌の月例で入選を重ね、十代にしてアマチュアカメラマンとして注目を浴びる存在となりました。戦後、占領下の東京で、1946年からGHQ (連合国軍総司令部)広報部嘱託となり、米軍専用のアーニー・パイル劇場(現・東京宝塚劇場)にて、駐留兵士の慰問に訪れた歌手や女優の撮影をし、写真家としての感性とテクニックを磨いていきます。
その後、ライフ東京支局、INP(米国通信社)を経て、フリーランスとなり、日本を代表する各界の著名人をはじめ、来日する一流の俳優や音楽家らを数多く撮影。婦人雑誌・週刊誌などで活躍し、女優やモデルを独自の視点でとらえ、女性ポートレートの第一人者として、一時代を築きました。

本展は「写真とは何か」という問いかけとともに、少年時代の作品、プロとして歩み始めた戦後の記録、昭和のポートレート、女性写真を紹介。作品とともに、写真家・大竹省二の生きた時代と足跡をたどり、あらためて「写真」の持つ表現力に光をあてます。


作家プロフィール 

1922年、静岡県掛川市(旧・小笠郡大須賀町)に生まれる。
伯父を頼り、上海・東亜同文書院に学び、1942年、学徒応召。1945年、東京に復員。
1946年より、GHQ(連合国軍総司令部)広報部嘱託として勤務。
INP(米国通信社)、ライフ東京支局を経て、1950年から、フリーランス。
1953年、二科会写真部の創立会員となる。1992年、日本写真協会功労賞受賞。
2015年没、享年93。


展覧会詳細

会 場 :GRANSHIP (グランシップ)6階
     〒422-8019静岡市東静岡駿河区2-3-1
     TEL: 054-289-9000
     URL: http://www.granship.or.jp
会 期 :2021年7月28日(水)〜8月22日(日)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
      ※会期中無休。
入場料 : 1,000円
     ※前売り当日同額、子供・28以下の学生無
主 催 :
公益財団法人静岡県文化財団、静岡県

 援 :静岡県教育委員会
企 画 :大竹省二事務所、富士フイルム株式会社、株式会社コンタクト


「パリ」1961年 (Photographer: Shoji Otake, ©Ayumi Otake)


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大竹省二 「カラー写真が夢見た時代 COLOR DREAMS」

COLOR DREAMS: The Age of Color Photography

*トップ画像:佐久間良子 (Photographer: Shoji Otake, ©Ayumi Otake)
*Top image:Ryoko Sakuma (Photographer: Shoji Otake, ©Ayumi Otake)


鰐淵晴子 (Photographer: Shoji Otake, ©Ayumi Otake)
Haruko Wanibuchi (Photographer: Shoji Otake, ©Ayumi Otake)


「はじめてカラーの発色を見たあの瞬間の感激は今もって忘れることができない。」 

大竹省二


戦後の日本写真史において大きな足跡を残した大竹省二は、東京が焼け野原と化した戦後間もなく、GHQ(連合国軍総司令部)広報部の嘱託カメラマンとしてキャリアの第一歩を歩みはじめます。当時、あらゆる物資の入手が困難だった中、カメラやフィルム、ことにカラーフィルムをも自由に使うことができる幸運に恵まれた大竹は、カラー写真の鮮烈さに大いなる可能性を見出し、その本質をいち早く追究した写真家でした。カラー写真は写真家・大竹省二にとって新しい時代の到来に大きな夢と希望を託すことのできる象徴だったと言っても過言ではないでしょう。 

戦後を脱し、高度経済成長へと向かう1960年代の日本に寄り添うように、大竹省二はさまざまなグラフ雑誌、広告メディアを舞台に華々しいキャリアを築いていきます。特に大竹の名をとどろかせた女性のポートレートは、彼の代名詞にもなりました。大竹にとどまらず当時の多くの写真家たちの活躍の背景で見逃すことができないのは、日本の写真関連メーカーによる目覚ましい技術発展です。 

日本でいち早くカラーフィルムの開発に取り組んだ当社は、すでに第一線で活躍し米国のカラーフィルムにも熟知していた大竹に、製品開発の初期の段階から協力を仰ぎました。また、富士フォトサロン(現・富士フイルムフォトサロン)において、1960年に「大竹省二カラー近作展」、1967年に「フジカラーによる大竹省二写真展《COLOR LADIES》」とカラーをテーマにした展覧会も開催しています。大竹の厳しい眼が、国産カラーフィルム開発に少なからぬ影響を与えていたことも想像できます。 

本展、 大竹省二 「カラー写真が夢見た時代 COLOR DREAMS」 では、没後6年を経て、大竹省二事務所のアーカイブ構築作業の中から再発見された富士フォトサロンで展示された作品をはじめ、雑誌の表紙やグラビア等に発表された1960年代のカラー写真など、最新の技術で再現したプリント約30点を展示します。大竹省二の日本のカラー写真史における業績に迫るとともに、モノクロが主流だった時代に色彩あふれるファッショナブルなカラー写真が、いかにきたるべき豊かな暮らしへの夢と希望を抱かせてくれる存在であったかを感じていただける写真展です。 


作家プロフィール Artist Profile

1922年、静岡県に生まれる。十代の頃から写真に熱中。カメラ雑誌の月例で入選を重ねアマチュアながら知る人ぞ知る存在になる。上海・東亜同文書院に学び、1942年、学徒応召。1945年、東京に復員。1946年、GHQ(連合国軍総司令部)広報部嘱託となる。1950年、INP(米国通信社)東京支局・写真部長、同年、フリーランスに。 

1953年、二科会写真部の創立会員となる。日本を代表する作家、俳優、芸術家などを撮影。特に女性のポートレートやヌードで一世を風靡した。1992年、日本写真協会功労賞受賞。2015年没、享年93。 


展覧会詳細

会 場 :FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
     〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番3号 東京ミッドタウン・ウエスト
会 期 :2021年7月20日(火)〜10月19日(火)
開館時間:10:00~19:00(入館は18:50まで)
      ※最終日は16時まで。会期中無給。
      ※写真点やイベントは止むを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
入場料 : 無料
     ※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料しております。
主 催 :
富士フイルム株式会社

協 力 :大竹省二事務所
企 画 :コンタクト


関連イベント

展覧会「写真家・大竹省二」
会 場 :静岡・グランシップ6F展示ギャラリー
     http://www.granship.or.jp 
会 期 :2021年7月28日(水)〜8月22日(日)
主 催 :公益財団法人静岡県文化財団 


FUJIFILM SQUARE
Photo History Museum Photo Exhibition

Shoji Otake “COLOR DREAMS: The Age of Color Photography”


浜美枝 (Photographer: Shoji Otake, ©Ayumi Otake)
Mie Hama – Photographer: Shoji Otake ©Ayumi Otake 


To this day, I haven’t forgotten the excitement I felt the moment I saw a developed color film for the first time.

Shoji Otake


Shoji Otake has left a major mark on the history of post-war Japanese photography. He started his career as a contract photographer for the public relations department of the Supreme Commander for the Allied Powers (SCAP or, in Japan, GHQ) after World War II, when Tokyo was nothing but burnt out ruins. Otake was lucky. Despite goods of every description being in short supply at that time, Otake had free access to cameras and film, even color film. He was fascinated by the vivid colors and sensed color photography’s great potential, which he became one of the first to explore. It is not too much to say that for Otake color photography was a medium that symbolized the beginning of a new era, a medium that he placed his hopes and dreams in.

During the 1960s, Otake went on to build a brilliant career as a photographer by providing photographs for various illustrated magazines and advertisements, reflecting Japan on its way to a period of high economic growth. Especially his portraits of women made him famous, so much so that his name became synonymous with female portraits. The remarkable technological progress made by camera and film manufacturers in Japan was another essential factor behind the achievements of Otake and many other photographers at that time.

Fujifilm was one of the first companies to develop color films in Japan and collaborated from the earliest stages of product development with Otake, who at that time already was familiar with American color films and worked at the vanguard of color photography. Fujifilm also hosted exhibitions of Otake’s color works such as “Recent Color Photographs by Shoji Otake” in 1960 and “COLOR LADIES: A FUJICOLOR Exhibition of Photographs by Shoji Otake” in 1967 at what today is the FUJIFILM Photo Salon. It is safe to say that Otake’s uncompromising eye has contributed considerably to the development of color films in Japan.

This exhibition will show 30 color works that have been carefully reproduced using state-of-the-art technology. It will include color photographs Otake took for magazine covers and gravure magazines in the 1960s, and works that have been exhibited at FUJIFILM Photo Salon in the past and have been rediscovered in the process of archiving his oeuvre following his death six years ago. This exhibition will present a close look at Otake’s achievements within the context of the history of Japanese color photography. It allows us a glimpse at how vivid and fashionable color photographs, during a time dominated by monochrome photography, expressed hopes and dreams of a prosperous future to come.


Artist Profile

Born in Shizuoka Prefecture in 1922, Otake Shoji devoted himself to photography since his days as a teenager. Though starting out as an amateur, he soon made himself known to the broader photographic community of Japan by repeatedly winning monthly competitions hosted by camera magazines. Otake studied at The Tongwen Guan, the School of Combined Learning in Shanghai, until he was drafted in 1942. He returned to Tokyo in 1945 and became a contract photographer for the public relations department of the Supreme Commander for the Allied Powers (SCAP or, in Japan, GHQ) in 1946. In 1950, he was made the head of the Photography Department of the U.S.-based news agency International News Service’s (INS) Tokyo branch office and started working as a freelance photographer later that year.

In 1953, he became one of the founding members of the Nikakai Association of Photographers. He photographed many of Japan’s leading authors, actors and artists and was especially lauded for his portraits and nude photographs of women. In 1992, he received the Distinguished Service Award from the Photographic Society of Japan. Shoji Otake died in 2015 at the age of 93.


Details 

Venue:
FUJIFILM SQUARE
9 Chome-7-3 Akasaka, Minato City, Tokyo 107-0052

Period:
July 20, 2021 – October 19, 2021

10:00-19:00 (last admission: 18:30)
*10:00 – 16:00 on the final day of the exhibition
* Exhibitions and events may be subject to cancellation or change by force of circumstances. Please check our website or via phone before visiting.

Admission: free
*This exhibition is being held as a corporate MECENAT activity. Admission is free to allow everyone to enjoy this exhibition.

Organization:
FUJIFILM Corporation

Cooperation:
Shoji Otake’s Office

Planning and Production:
Contact Co. Ltd.


Events during the Exhibition

Exhibition “Photographer Shoji Otake”

Venue:
Shizuoka Granship Gallery, 6th floor
URL: http://www.granship.or.jp

Period:
July 28, 2021 – August 22, 2021
10:00-19:00 (last admission: 18:30)
*10:00 – 16:00 on the final day of the exhibition
* Exhibitions and events may be subject to cancellation or change by force of circumstances. Please check our website or via phone before visiting.

Organizer:
Shizuoka Cultural Foundation


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フジフイルム・フォトコレクション展
日本の写真史を飾った写真家の
「私の一枚」

101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

*トップ画像:木村伊兵衛「秋田おばこ」1953年
*Top image:Kimura Ihei “Akita Obako”, 1953


※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、下記展示内容や催し物が変更・中止される可能性があります
*The COVID-19 situation may necessitate changes to the content and schedule of this exhibition.


「フジフイルム・フォトコレクション」は、日本の写真文化を支え続けてきた富士フイルム株式会社が、2014年に創立80周年を記念して創設した写真コレクションです。「写真文化を守る」ことを基本理念に収集されたこのコレクションには、約150年前の幕末から現代にいたるまで、高い技術と感性により、国内外で高く評価を受けた写真家101人の「この1枚」である代表作が集められています。

フェリーチェ・ベアとらが活躍した黎明期から、写真が文明開花のシンボルとなった明治時代、写真愛好家のすそ野が広がった大正時代を経て、昭和時代には芸術性の高い写真表現が生まれました。戦後には表現の自由とともに報道写真や広告写真、「私写真」の隆盛を迎え、さらに現代では現代アートとしての写真も増えており、今なお日本の写真は豊かな広がりを見せ続けています。


出品写真家

秋山庄太郎/秋山亮二/荒木経惟/有田泰而/石内都/石元泰博/伊藤義彦/伊奈英次/入江泰吉/岩宮武二/植田正治/上田義彦/上野彦馬/潮田登久子/内田九一/江成常夫/大竹省二/大辻清司/大西みつぐ/岡田紅陽/小川一真/小川隆之/影山光洋/鹿島清兵衛/川田喜久治/鬼海弘雄/杵島隆/北井一夫/北島敬三/木之下晃/木村伊兵衛/日下部金兵衛/久保田博二/倉田精二/操上和美/桑原甲子雄/桑原史成/牛腸茂雄/今道子/齋藤亮一/坂田栄一郎/佐藤時啓/沢渡朔/塩谷定好/篠山紀信/柴田敏雄/島尾伸三/下岡蓮杖/十文字美信/白岡順/白簱史朗/鋤田正義/杉山守/鈴木清/須田一政/清家冨夫/瀬戸正人/高梨豊/竹内敏信/立木義浩/田中光常/田沼武能/田淵行男/田村彰英/築地仁/土田ヒロミ/東松照明/富山治夫/土門拳/長倉洋海/長野重一/中村征夫/奈良原一高/野町和嘉/ハービー・山口/芳賀日出男/濱谷浩/林忠彦/原直久/広川泰士/広田尚敬/深瀬昌久/福原信三/福原路草/普後均/フェリーチェ・ベアト/星野道夫/細江英公/前田真三/水越武/水谷章人/緑川洋一/南川三治郎/宮本隆司/三好耕三/森永純/森山大道/安井仲治/山崎博/山沢栄子/渡辺義雄(50音順)

立木義浩〈舌出し天使〉より、1965年
Tatsuki Yoshihiro, from the series “Angel Sticking Out Its Tongue”, 1965

 


フジフイルム・フォトコレクション展開催歴

2014年1月17日(金)- 2月5日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2014年2月21日(金)- 3月5日(水)/大阪・富士フイルムフォトサロン大阪
2014年8月1日(金)- 9月28日(日)/愛知・愛知県美術館(名古屋市)
2015年1月10日(土)- 2月11日(水)/兵庫・伊丹市立美術館
2015年3月5日(木)- 5月17日(日)/京都・細見美術館
2015年10月3日(土)- 11月1日(日)/北海道・北網圏北見文化センター美術館
2015年11月20日(金)- 2016年 1月27日(水)/北海道・北海道立釧路芸術館
2016年3月11日(金)- 3月30日(水)/北海道・「写真の町」東川町文化ギャラリー
2016年7月16日(土)- 8月21日(日)/青森・八戸市美術館
2017年3月24日(金)- 4月12日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2017年7月1日(土)- 8月20日(日)/山梨・立美術館
2017年11月23日(木)- 12月24日(日) /鳥取・鳥取県立博物館
2018年1月20日(土)- 3月27日(火)/新潟・池田記念美術館
2018年10月27日(土)- 11月18日(日)/新潟・見附市ギャラリーみつけ
2019年04月20日(土)- 06月23日(日)/福島・郡山市立美術館
2020年06月19日(金)- 07月26日(日)/福岡・北九州市立美術館・文官


展覧会詳細

会 場 :四日市市立博物館
     〒510-0075 三重県四日市市安島1-3-16
     TEL:059-355-2700
     URL:https://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/museum.html
会 期 :2021年4月17日(土)〜2021年6月6日(日)
開館時間:09:30~17:00(入館は16:30まで)
入場料 : 一般1000円、高大生500円、中学生以下無料
     ※団体(有料観覧者20人以上)は2割引
     ※障害者は5割引。
     ※チケットの半券で近鉄百貨店四日市店9階・10階レストラン街(一部除く)
     都ホテル四日市、ふれあいモールアサヒビアケラーでの割引や
ドリンクサービス等があります。

主 援 :四日市市立博物館
後 援 :
中日新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、
    読売新聞中部支社、伊勢新聞社、(株)シー・ティー・ワイCTY–FM、
    三重エフエム放送、見えテレビ放送。
特別協力:
富士フイルム株式会社

監修協力:フォトクラシック
制作協力:コンタクト

星野道夫「夕暮れの河を渡るカリブー」1988年
Hoshino Michio “Caribou Crossing a River at Dusk, ca. 1988


関連イベント

① 記念講演会「日本写真史で何が起こったか?」
幕末から平成までの150年で、日本の写真史では何が起こったのでしょうか。
展示作品から探ります。

日時:4月24日(土)13:30~15:30
講師:飯沢耕太郎氏(写真評論家)
場所:
四日市市立博物館 1階講座室
※参加費無料、先着100名

②ギャラリートーク
日時:4月17日(土)、5月1日(土)、5月22日(土)各日13:30~14:30
講師:当館職員
場所:
四日市市立博物館 4階展示室

※参加費無料、先着20名

③ベビーDAY *毎月第三日曜日
泣いても声を出しても大丈夫!赤ちゃんと一緒に気兼ねなく展覧会をご覧いただけます。

場所:四日市市立博物館 4階展示室
※参加費無料、当日の観覧権が必要です。


The Kitakyushu Municipal Museum of Art presents:
The Fuji Film Collection ‘My best shot’
– 101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

Within the more than 150 years since photography arrived at the end of the Tokugawa period, Japan has brought forth many excellent photographers. This exhibition shows the best shots of 101 particularly important artists among them, which will be exhibited as masterful silver halide prints, giving an overview over the history of Japanese photography.

In this exhibition you will find works by the early masters of Japanese photography such as Felice Beato . You will also find pictorialist art photographers and works by artists associated with the modernist New Photography movement of the 1930s such as Shiotani Teiko or Fukuhara Shinzo, alongside the multi-faceted expressions by leading figures of both pre- and post-war photography such as Hayashi Tadahiko, Ueda Shoji or Kimura Ihei.

Today, we see photography having entered yet a new stage due to the spread of digital technology and the internet. We hope that this exhibition will not only show you some of the most essential aspects of Japanese photography but also that it becomes an opportunity to think about what photography was, is and might become.

 

桑原史成「”生ける人形”とも言われた少女」1966年
Kuwabara Shisei “Young Girl Described as a Living Doll”, from the series “Minamata”, 1966

 


Exhibited Artists (in alphabetical order)

AKIYAMA Ryoji / AKIYAMA Shotaro / ARAKI Nobuyoshi / ARITA Taiji / BEATO Felice / DOMON Ken / ENARI Tsuneo / FUGO Hitoshi / FUKASE Masahisa / FUKUHARA Roso / FUKUHARA Shinzo / GOCHO Shigeo / HAGA Hideo / HAMAYA Hiroshi / HARA Naohisa / HAYASHI Tadahiko / HIROKAWA Taishi / HIROTA Naotaka / HOSOE Eikoh / HOSHINO Michio / INA Eiji / IRIE Taikichi / ISHIMOTO Yasuhiro / ISHIUCHI Miyako / ITO Yoshihiko / IWAMIYA Takeji / JUMONJI Bishin / KAGEYAMA Koyo / KASHIMA Seibei / KAWADA Kikuji / KIKAI Hiroh / KIJIMA Takashi / KIMURA Ihei / KINOSHITA Akira / KITAI Kazuo / KITAJIMA Keizo / KON Michiko / KUBOTA Hiroji / KURATA Seiji / KURIGAMI Kazumi / KUSAKABE Kimbei / KUWABARA Shisei / KUWABARA Kineo / MAEDA Shinzo / MIDORIKAWA Youichi / MINAMIKAWA Sanjiro / MIYAMOTO Ryuji / MIYOSHI Kozo / MIZUKOSHI Takeshi / MIZUTANI Akito / MORINAGA Jun / MORIYAMA Daidō / NAGAKURA Hiromi / NAGANO Shigeichi / NAKAMURA Ikuo / NARAHARA Ikko / NOMACHI Kazuyoshi / OGAWA Kazumasa / OGAWA Takayuki / OHNISHI Mitsugu / OKADA Koyo / OTAKE Shoji / OTSUJI Kiyoji / SAITO Ryoichi / SAKATA Eiichiro / SATO Tokihiro / SAWATARI Hajime / SEIKE Tomio / SETO Masato / SHIBATA Toshio / SHIMAO Shinzo / SHIMO’OKA Renjo / SHINOYAMA Kishin / SHIOTANI Teiko / SHIRAHATA Shiro / SHIRAOKA Jun / SUDA Issei / SUGIYAMA Mamoru / SUKITA Masayoshi / SUZUKI Kiyoshi / TABUCHI Yukio / TAKANASHI Yutaka / TAKEUCHI Toshinobu / TAMURA Akihide / TANAKA Kojo / TANUMA Takeyoshi / TATSUKI Yoshihiro / TOMATSU Shomei / TOMIYAMA Haruo / TSUCHIDA Hiromi / TSUKIJI Hitoshi / UCHIDA Kuichi / UEDA Yoshihiko / UEDA Shoji / UENO Hikoma / USHIODA Tokuko / WATANABE Yoshio / YAMAGUCHI Herbie / YAMAZAKI Hiroshi / YAMAZAWA Eiko / YASUI Nakaji


Details 

Venue:
Yokkaichi Municipal Museum
1-3-16 Yasujima, Yokkaichi, Mie Prefecture 510-0075
URL:https://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/museum.html (Japanese only)
TEL: 059-355-2700


Period:
April 17, 2021 – June 6, 2020

09:30-17:00 (last admission: 16:30)

Admission:
adult ¥1000, high-school and university students ¥500, free for children in middle-school and younger
*20% discount for groups of 20 and more 

*50% for people with disabilities reduction

Organization:
Yokkaichi Municipal Museum

Support:
Chunichi Shimbun, Asahi Shimbun, Mainichi Shimbun, Yomiuri Shimbun Chubu, Ise Shimbun, CTY-FM, Mie FM Broadcasting Co., Ltd., Mie Television Broadcasting Co., Ltd.

Special Collaboration:
FUJIFILM Corporation

Supervision:
Photo Classic


Planning and Production:
Contact Co. Ltd.


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待望の再開催!
ニューヨークが生んだ伝説の写真家
永遠のソール・ライター

Saul Leiter Forever - A Retrospective

※トップ画像:ソール・ライター《無題》1950年代 ©️Saul Leiter Foundation
※Main Image:Saul Leiter, Untitled, c.1950s ©️Saul Leiter Foundation


美術館「えき」京都にて、2020年4月11日から5月10日まで開催を予定しておりました『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 ソール・ライター展』は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となりました。今もなお、多くの方より開催を願う声をいただいており、調整を続けてきた結果、めでたく2021年2月に当館にて開催できる運びとなりました!

We are happy to announce that the exhibition “Forever Saul Leiter” , which was supposed to start at the Museum 「EKi」KYOTO in April 2020 and had to be cancelled due to the novel coronavirus outbreak, will be held after all! The exhibition will be shown at Museum 「EKi」KYOTO starting from Febuary 13, 2021.

We received numerous messages, asking us to provide another chance to see Saul Leiter’s fascinating works. It is thanks to you, that this exhibition will be held again and we want to thank you all for your support and kind words!


2017年、Bunkamuraザ・ミュージアムで日本発の回顧展を開催し、大きな話題を呼んだ写真家ソール・ライター。

1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、表舞台から姿を消したソール・ライターが一気に忘却の世界から引きずり出されるきっかけは、2006年ドイツの出版社シュタイデル社から刊行された写真集『Early Color』。当時すでに83歳になっていた彼の作品は、世界の写真界に衝撃を与え、これを皮切りに世界各地で展覧会の開催や作品集の出版が行われ、さらにはドキュメンタリー映画が公開。初めてソール・ライターを知る人々にもこの写真家の素晴らしさが理解される機会となりました。

天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれたソール・ライター。約8万点のカラー写真をはじめ、作品の大半を整理することなく世を去った写真の「発掘作業」は、ソール・ライター財団により現在進行形で続けられています。本展では、前回の展覧会では発掘しきれなかった膨大なアーカイブの中から、世界初公開となる作品を含む多くの未公開作品と豊富な作品資料を通して、ソール・ライターのさらに知られざる一面を紐解き、その魅力に迫ります。

It was in 2017 that the first retrospective of Saul Leiter’s works was held at Bunkamura THE MUSEUM. It became a big hit and now Saul Leiter is back: From January 2020 a second retrospective of his works will be held at Bunkamura THE MUSEUM including not only works that previously haven’t been shown in Japan, but also works that haven’t been shown anywhere yet.

Saul Leiter was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until he retired from commercial photography in the 1980’s. It was Early Color, a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. He was 83 years old by then. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 the documentary In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released, making his name and works known to even more people.

Many regard Saul Leiter as a pioneer in color photography due to his exquisite sense for color. He has left behind over 80.000 uncatalogued color photographs, which The Saul Leiter Foundation is continuously in the process of “excavating” and bringing into order. This exhibition will show a completely new facet of Saul Leiter work by showing new photographs from this vast archive including previously unpublished and unexhibited works.


左 :ソール・ライター《落書きの顔》1950年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
left:Saul Leiter, Graffiti Heads, 1950, chromogenic print, ©️Saul Leiter Foundation
中央:ソール・ライター《無題》撮影年負不詳 ©️Saul Leiter Foundation
middle:Saul Leiter, Untitled, date unknown ©️Saul Leiter Foundation
右 :ソール・ライター《窓》1957年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
right:Saul Leiter, Window, 1957, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


作家プロフィール Artist Profile

ソール・ライターは、1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、58歳になった年、自らのスタジオを閉鎖し、世間から姿を消した。写真界でソール・ライターが再び脚光をあびるきっかけとなったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集でした。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぎました。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品は多くの人に知れわたるようになりました。

Saul Leiter (1923-2013) was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until at the age of 58 he closed his studio and disappeared from the world. It was a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 a documentary film titled In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released (first screened in Japan in 2015), making his name and works known to even more people.

ソール・ライター《夜のバス》1950年代、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
Saul Leiter, Bus at Night, 1950s, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


展覧会情報 Details

会 場 :美術館「えき」京都
     〒600-8555 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
     ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
     TEL: 075-352-1111
     URL: https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2103.html
会 期 :2021年02月13日(土)~03月28日(日)
開館時間:10:00~19:30(入館は18:30まで)
     会期中無休 
休館日 :会期中無休 
入場料 :一般1,000円、大学・高校生800円
     中学生600円
     ※障碍者手帳をご提示さまとご同伴者1名さまは、
     当日料金により各200円引
主 催 :美術館「えき」京都, 読売新聞社
協 力 :ソール・ライター財団
企画協力:コンタクト、Bunkamura

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、掲載内容に変更が生じる場合がございます。最新情報は当館ホームページをご確認ください。

Venue:
Museum 「EKi」KYOTO
JR Kyoto Isetan 7th floor, 901 Higashi Shioko-ji, Shimogyo-ku, Kyoto 600-8555
TEL: 075-352-1111
URL: https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2103.html

Period:
Feb. 13, 2021 – March 28, 2020

Opening Hours:
10:00 – 19:30 (last admission 18:30)

Admissions:
Adult 1000 Yen , University and High school students 800 Yen, Junior High School students and younger 600 Yen
*Discount available for owners of a Physical Disability Certificate (shogaisha techo) and one accompanying person

Organization:
Museum 「EKi」KYOTO, The Yomiuri Shimbun

Support:
The Saul Leiter Foundation

Planning:
Contact Co., Ltd., Bunkamura

Please check the museum HP before coming for the latest updates, as the COVID-19 situation might make changes necessary.


 


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ドアノーと音楽、パリ

Doisneau, La Musique, Paris (2021)

パリを愛し、パリに愛された写真家の音楽をテーマにした
約170点を紹介!



代表作《パリ市庁舎前のキス》で世界的に有名となった、フランスの国民的写真家ロベール・ドアノー(1912-1994)は、パリを舞台に多くの傑作を生みだし、世界で最も愛され続けている写真家のひとりです。この図録は、パリの街角にあふれる「音楽」を題材に1930年代から90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ、日本初公開作品も含む約170点で構成された、コンパクトにして充実した写真作品集です。

第二次世界大戦後の、つましいながらも音楽にあふれるパリの日常風景、セーヌ川左岸のサンジェルマン・デ・プレ地区を華やかにいろどった歌手や文化人、アーティストのスタジオ、パリ・オペラ座、チェロ奏者モーリス・バケとの交友・・・パリの音楽シーンを、ドアノーのまなざしとともに追いかけます。クレモンティーヌ・ドルディル氏、堀江敏幸氏による論考も収録されています。

2018年末から2019年春にかけて、フランス・パリ19区にある「フィルハーモニー・ド・パリ」内の音楽博物館で開催され、大好評を博した展覧会を基に、日本向けに再構成し、2021年2月5日~3月31日Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)、2021年10月23日~12月22日美術館「えき」KYOTOにて開催される展覧会「ドアノー/音楽/パリ」公式図録。


著:ロベール・ドアノー
体裁:B6変, 304頁
ISBN:978-4096823538
定価:2,128円(税別)
寄稿:クレモンティーヌ・ドルディル、堀江敏幸

企画:佐藤正子(コンタクト)
ブックデザイン:おおうちおさむ(ナノナノグラフィックス)、
有村菜月(ナノナノグラフィックス)

校正:オフィス・タカエ
編集協力:コンタクト(ヴューラー・シュテファン、小川桂以子)、
山崎明子

制作:遠山礼子
資材:苅谷直子
宣伝:一坪泰博
販売:根来大策
編集:磯貝晴子

製本所:
株式会社 若林製本工場
印刷所:凸版印刷株式会社

発行所:小学館
小学館HP



 

 

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