2022

鈴木清写真展「天幕の街 MIND GAMES」

Suzuki Kiyoshi - City of Tents, Mind Games

 

*トップ画像:出番を待つ象と女 ガンガーの由来、1980年〈天幕の街〉より ©︎Yoko Suzuki


フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、表現媒体としての写真集を唯一無二の次元に昇華させた写真家 鈴木清の作品展を開催いたします。

1960年代から70年代にかけて独自の展開を見せた日本の写真集は、近年、海外でも大きな注目を集めています。なかでも、約30年間の写真家活動の中で8冊の写真集(1冊以外はすべて自費出版)を発表した鈴木清(1943年-2000年)は、表現媒体としての写真集を唯一無二の次元に昇華させた写真家です。自らの手で綿密に編まれた多くのダミー本※で繰り返し行われた試行錯誤の後に世に提示された写真集は、そのいずれもが五感の歓びを呼び覚ますような強い存在感を放っています。

※ 写真集に使う作品のコピーやキャプションなどをレイアウトし本の形に綴じたもの。
写真集の設計図のような存在。

写真集『天幕の街』のための表紙案1982年

1943年、福島県好間村(よしま村 現・いわき市)の炭鉱町に生まれた鈴木清は、高校卒業後、漫画家を志して上京しますが、ほどなく絵の道を断念したその日、行李に入れて大事に持ってきていた土門拳の写真集「筑豊のこどもたち」に改めて惹かれました。そして、絵やグラフィック、漫画などと共通する“手によって創造する視覚分野”である写真に可能性を見出し、東京綜合写真専門学校に入学します。同校を卒業した1969年から翌年にかけて、『カメラ毎日』にてエネルギーの転換期に直面し、斜陽となっていく自身の原風景でもある各地の炭鉱を撮影した「シリーズ・炭鉱の町」を発表し、写真家としてデビュー。定時制高校に通いながら印刷所で働いていた経験を活かし、1972年、装丁やレイアウトまですべて自ら手がけた初の写真集『流れの歌』を自費出版します。

3冊目の自費出版となった1982年刊行の『天幕の街 MIND GAMES』は、それまで、すべて自分一人で手がけていた作業工程のうちデザイン、装丁部分を、初めてデザイナーの鈴木一誌に任せる試みがなされた写真集です。写真の組み合わせによって、写真の間から見えてくるものを大切にした鈴木清にとって、第三者の視点による再構築は自らの写真に新たな世界を発見する大きな契機になりました。1983年には、本写真集、同名展覧会により第33回日本写真協会賞新人賞を受賞しています。「サーカスの天幕」「A・Q・U・A 水声」「腐爛(ふらん)風景」「路上の愚者・浦崎哲雄への旅 1979-1981」の四部で構成される本写真集のタイトルは、幼い頃、父親とともに見に行ったサーカスの記憶に由来しています。サーカスの人々や路上生活者といった「漂泊者たち」のイメージは、鈴木清の記憶と夢をたどる旅のようでもあり、見る者を夢と現実の狭間に誘います。

本展「天幕の街 MIND GAMES」では、『天幕の街』所収作品約40点と、生前刊行された写真集のためにコピー本を綴じ合わせて制作された本人の手による貴重なダミー本を展示します。


鈴木清プロフィール

1943年 11月30日福島県石城郡好間村(現・いわき市)に生まれる。
1965年 福島県立平第二高等学校(定時制)を卒業後、漫画家を目指し上京。
1969年 東京綜合写真専門学校卒業。『カメラ毎日』に「シリーズ・炭鉱の町」を発表
(~1970年、全6回)。以後、看板描きをしながら写真家活動を続ける。

1972年 『流れの歌 soul and soul』(自費出版)刊行。
1976年 『ブラーマンの光 THE LIGHT THAT HAS LIGHTED THE WORLD』
(自費出版)刊行。

1982年 『天幕の街 MIND GAMES』(自費出版)刊行。
1983年 『天幕の街 MIND GAMES』写真集、個展に対して
第33回日本写真協会賞新人賞受賞。

1985年 東京綜合写真専門学校講師に就任。
1988年 『夢の走り S STREET SHUFFLE』(自費出版)刊行。
1991年 『愚者の船 The Ship of Fools』(アイピーシー)刊行。
1992年 『天地戯場 SOUTHERN BREEZE』(自費出版)刊行。
個展「母の溟」に対して第17回伊奈信男賞受賞。
1994年 『修羅の圏 Finish Dying』(自費出版)刊行。
1995年 第14回土門拳賞受賞。
1997年 手摺りリトグラフによるポートフォリオ『INDIA SONG』
(制作:WORKS・H)刊行。

1998年 『デュラスの領土 DURASIA』(自費出版)刊行。
2000年 3月23日、死去。享年56。


展覧会詳細

会 場 :FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
     〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番3号 東京ミッドタウン・ウエスト
会 期 :2023年1月4日(水)〜3月29日(水)
開館時間:10:00~19:00(入館は終了10前まで)
      ※最終日は16時まで。会期中無休。
      ※写真点は止むを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
入場料 : 無料
     ※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料しております。
主 催 :
富士フイルム株式会社

監 修 :鈴木洋子、鈴木光、鈴木遊
企 画 :コンタクト


スペインからやって来たジャグラの芸人
東京・千駄ヶ谷、1979年
<天幕の街>より

空中の秘芸・大一丁ブランコ、平塚
1979年
<天幕の街>より


 

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写真展「はじめての、牛腸茂雄。」

Shigeo Gocho Exhibition

*トップ画像:<SELF AND OTHERS>より 1976-77年

幼い頃にわずらった病のため身体にハンディキャップがありながらも、すばらしい作品を撮り続け、36歳という若さで病によって亡くなった写真家、牛腸茂雄の写真展「はじめての、牛腸茂雄。」を、渋谷PARCO8F「ほぼ日曜日」で開催します。
今回ははじめて牛腸茂雄を知る方々のために、ギャグ漫画家の和田ラヂヲさんが「案内人」となり、「はじめての人代表」として順路の最初に「映像で」登場。展示を見る前のプロローグを語ってくださいます。
会場では約100点の写真のプリントの美しさを「直接」アクリル板なしでご覧いただけます。


牛腸茂雄プロフィール

写真家。1946年、新潟県加茂市生まれ。3歳で胸椎カリエスを患う。1965年、桑沢デザイン研究所に入学し、デザインと写真を学ぶ。1977年「SELF AND OTHERS」(白亜館)を自費出版。1978年、日本写真協会賞新人賞受賞。1983年、新潟の実家にて逝去。享年36。


展覧会詳細

会 場 :渋谷PARCO8階「ほぼ日曜日」
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1
URL     :https://www.1101.com/hobonichiyobi/exhibition/5449.html
会 期 :2022年10月7日(金)~11月13日(日)
開館時間:11:00~20:00
入場料 :600円(税込)入場特典:案内人・和田ラヂヲさんのマンガつき小冊子
協 力 :小倉快子、大桃春子、コンタクト、牛膓廣一、新潟市美術館、松沢寿重、三浦和人


<日々>より、1971年

<SELF AND OTHERS>よリ、1976-77年

<幼年の「時間(とき)」>より、1995年

■牛腸茂雄さんの作品、約100点を展示

写真集を制作することを何より大切にしていた牛腸茂雄が残した、貴重な作品群からセレクトしています。「僕の写真は見過ごされてしまうかもしれないギリギリのところの写真なのです。一見、何の変哲もないところで、僕はあえて賭けているのです。」(〈姉への手紙〉より)

■プリントの美しさを「直接」鑑賞

展覧会の額装作品は、一般的にアクリル板で保護されていることがほとんどですが、本展ではアクリルを外して展示しているため「プリント」の凄みをダイレクトに味わっていただけます。プリントは写真家・三浦和人さんが担当。三浦さんは今回の展覧会のために、改めて、現像が必要な作品をプリントしてくださいました。アクリル越しではない、直接見る写真のパワーを感じてください。

■私物や日記も展示

読んでいた本、日記、詩のノート、年賀状、担任の先生からのコメントなど、牛腸茂雄の私物を特別に展示します。

■全作品を収録した作品集を会場で先行予約

「赤々舎」から牛腸茂雄のすべての作品を収録した『午腸茂雄全集 作品編』が展覧会の会期中に発売されます。本展では特別に、会場で先行受注を受け付けます。会期の途中からは、実物が店頭に並ぶ予定です。会場で写真集を予約、購入してくださった方には特製のステッカーをプレゼントします。会場では、全集の制作過程の資料も展示する予定です。

『午腸茂雄全集 作品編』A4判変型 252ページ(予定) 予価7,700円(税込)/赤々舎

 

コンタクトが開催した過去の牛腸茂雄展
https://www.contact-tokyo.com/information/shiogamaphotofestival2018/

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郡山市立美術館
「ニューヨークが生んだ伝説の写真家
永遠のソール・ライター」展

Saul Leiter Forever - A Retrospective

※トップ画像:ソール・ライター《帽子》1960年頃 ©️Saul Leiter Foundation
※Main Image:Saul Leiter, Cap, c.1960s ©️Saul Leiter Foundation

2017年、Bunkamuraザ・ミュージアムで日本発の回顧展を開催し、大きな話題を呼んだ写真家ソール・ライター。

1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、表舞台から姿を消したソール・ライターが一気に忘却の世界から引きずり出されるきっかけは、2006年ドイツの出版社シュタイデル社から刊行された写真集『Early Color』。当時すでに83歳になっていた彼の作品は、世界の写真界に衝撃を与え、これを皮切りに世界各地で展覧会の開催や作品集の出版が行われ、さらにはドキュメンタリー映画が公開。初めてソール・ライターを知る人々にもこの写真家の素晴らしさが理解される機会となりました。

天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれたソール・ライター。約8万点のカラー写真をはじめ、作品の大半を整理することなく世を去った写真の「発掘作業」は、ソール・ライター財団により現在進行形で続けられています。本展では、前回の展覧会では発掘しきれなかった膨大なアーカイブの中から、世界初公開となる作品を含む多くの未公開作品と豊富な作品資料を通して、ソール・ライターのさらに知られざる一面を紐解き、その魅力に迫ります。

It was in 2017 that the first retrospective of Saul Leiter’s works was held at Bunkamura THE MUSEUM. It became a big hit and now Saul Leiter is back: From January 2020 a second retrospective of his works will be held at Bunkamura THE MUSEUM including not only works that previously haven’t been shown in Japan, but also works that haven’t been shown anywhere yet.

Saul Leiter was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until he retired from commercial photography in the 1980’s. It was Early Color, a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. He was 83 years old by then. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 the documentary In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released, making his name and works known to even more people.

Many regard Saul Leiter as a pioneer in color photography due to his exquisite sense for color. He has left behind over 80.000 uncatalogued color photographs, which The Saul Leiter Foundation is continuously in the process of “excavating” and bringing into order. This exhibition will show a completely new facet of Saul Leiter work by showing new photographs from this vast archive including previously unpublished and unexhibited works.


左 :ソール・ライター《落書きの顔》1950年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
left:Saul Leiter, Graffiti Heads, 1950, chromogenic print, ©️Saul Leiter Foundation
中央:ソール・ライター《無題》撮影年負不詳 ©️Saul Leiter Foundation
middle:Saul Leiter, Untitled, date unknown ©️Saul Leiter Foundation
右 :ソール・ライター《窓》1957年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
right:Saul Leiter, Window, 1957, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


作家プロフィール Artist Profile

ソール・ライターは、1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、58歳になった年、自らのスタジオを閉鎖し、世間から姿を消した。写真界でソール・ライターが再び脚光をあびるきっかけとなったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集でした。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぎました。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品は多くの人に知れわたるようになりました。

Saul Leiter (1923-2013) was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until at the age of 58 he closed his studio and disappeared from the world. It was a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 a documentary film titled In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released (first screened in Japan in 2015), making his name and works known to even more people.

ソール・ライター《夜のバス》1950年代、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
Saul Leiter, Bus at Night, 1950s, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


展覧会情報 Details

会 場 :郡山市立美術館
     〒963-0666 郡山市安原町字大谷地130-2
        TEL: 024-956-2200
     URL: https://www.city.koriyama.lg.jp/site/artmuseum/
会 期 :2022年9月10日(土)~10月23日(日)
開館時間:9時30分~17時00分(展示室への入場は16時30分まで)
休館日 :毎週月曜日(ただし、月曜日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
入場料 :一般1000円(800)円
高校・大学生、65歳以上700(560)円
※( )内は20名以上の団体料金 中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方は無料

主 催 :郡山市立美術館
協 力 :ソール・ライター財団
企画協力:コンタクト、Bunkamura

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、掲載内容に変更が生じる場合がございます。最新情報は当館ホームページをご確認ください。

Venue:
Koriyama City Museum of Art
130-2, Aza Oyaji, Yasuharamachi, Koriyama-shi, Fukushima
TEL: 024-956-2200
URL: https://www.city.koriyama.lg.jp/site/artmuseum/

Period:
September Sat. 1o, 2022 – October 23, 2022

Opening Hours:
9:30 – 17:00 (last admission 16:30)

Admissions:
Adult 1000 (800)Yen , University and High school students, 65 years old and over: 700 (560) yen
*Prices in parentheses are group rates for groups of 20 or more. Free for junior high school students and younger and those with disability certificates.

Organization:
Koriyama City Museum of Art

Support:
The Saul Leiter Foundation

Planning:
Contact Co., Ltd., Bunkamura

Please check the museum HP before coming for the latest updates, as the COVID-19 situation might make changes necessary.

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サンディエゴ写真美術館凱旋展
「原点を永遠に。」

Beginnings, Forever

©︎ トップ画像:「Tokyo Parrots 007 2013」Yoshinori Mizutani


19-21世紀に残された、35歳以下の作家による名作153点を一堂に!

清里フォトアートミュージアム(K・MoPA/ケイモパ、山梨県北杜市)は、7月2日(土)から9月25日(日)まで「原点を、永遠に Beginnings, Forever」を開催します。本展は、2021年4月から9月にかけて、米国カリフォルニア州のサンディエゴ写真美術館において開催され好評を博した展覧会の凱旋帰国展となります。

1995年、“写真と写真家のために生きる美術館”をめざして開館したK*MoPAの基本理念のひとつに「若い力の写真:ヤング・ポートフォリオ」があります。毎年、35歳以下の写真を世界中から公募(2021年度の応募は27ヵ国、278人、7,285点)、第一線の写真家による選考を経て選ばれた作品を購入、展覧会を開催するヤング・ポートフォリオは、現在、第一線で活躍する多くの写真家たちのキャスティングボードとして、大きな役割を果たしてきました。

本展「原点を、永遠に。」は、「すべての写真家にスタート地点がある」、この理念を背景に同館の全収蔵作品から、古今東西の写真家たちが35歳までに撮影した作品を厳選し約150点を展示します。写真草創期の19世紀から21世紀の現在まで、写真史に大きな足跡を残した写真家たちから今現在を生きる写真家たちまで、彼らの「原点」ともいえる時代に生み出された作品群は、個々の写真家の軌跡を見る上で興味深いだけにとどまらず、現在では重要な表現メディアとなった写真がたどってきた歴史を見る上でも非常に有意義な展覧会といえます。本展は、2021年、アメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴ写真美術館でコロナ禍を乗り越えて開催された展覧会の里帰り展として、日本で初めて公開されるものです。


本展の展示構成

第1部:写真草創期から20世紀まで

アルフレッド・スティーグリッツ、ルイス・ハイン、エドワード・ウェストン、アンドレ・ケルテス、ブラッサイ、アンセル・アダムスなど19世紀の写真草創期から20世紀までの写真史に重要な役割を果たした巨匠たちが、写真の表現や役割について試行錯誤を繰り返して生み出され、現在ではそれぞれの写真家の代表作にもなっている作品の数々を素晴らしいプリントによって展示します。

W. ユージン・スミス 「楽園への歩み 1946」 ©︎2022 The Heirs of W. Eugene Smith/PPS

第2部:戦後の日本写真

第二次大戦の終結は、日本の写真にとっても新たな時代を告げるものでした。雨後の筍のようにマスメディアが勃興し、自由な表現が可能になった戦後、若い写真家たちはそれぞれの世代で写真の多様な可能性を追求し、その後の世代に大きな影響力を持つ作品を生み出し続けました。植田正治、田沼武能、細江英公、奈良原一高、東松照明、森山大道、荒木経惟ら、現在、海外でも大きな注目を浴び、高い評価を得る日本の戦後写真の礎となった写真家たちの作品をはじめ、現在も精力的に活動を続ける写真家たちの作品を紹介します。

 

森山大道 「青森・三沢 1971」 ©︎Daido Moriyama Photo Foundation

 

第3部:ヤング・ポートフォリオ

K*MoPA開館以来、毎年開催されているヤング・ポートフォリオは、今日までに76ヵ国から10,527名が137,383点の応募があり、46ヵ国、804名の6,253点が同館に収蔵されています。デジタル時代の到来とともに、留まるところを知らず急速な技術発展を続ける写真の世界において、25年を超えるヤング・ポートフォリオで選ばれた作家たちの作品を見直すことは、これからの写真を考える上で重要な機会になることは間違いありません。

アル・ラプコフスキー 「もっとレゴがほしい 2016」 ©︎Al Lapkovsky


出品作家一覧

K.M. アサド、ワーナー・ビショフ、ジュリオ・ビッテンクール、ビル・ブラント、ブラッサイ、マヌエル・アルバレス・ブラボ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパ、張照堂、デイヴィッド・シーモア“シム”、アルヴィン・ラングドン・コバーン、ブルース・デイヴィッドソン、ロベール・ドアノー、ハロルド・E. エジャートン博士、エド・ヴァン・デル・エルスケン、ERIC、エリオット・アーウィット、イスマイル・フェルドゥス、ロバート・フランク、藤原新也、エメット・ゴーウィン、フィリップ・ジョーンズ・グリフィス、ハン・スンピル、英伸三、ギジェルモ・シュロデック=ハート、林 典子、ロバート・ハイネケン、ルシア・エレロ、ルイス・ハイン、本城直季、細江英公、伊原美代子、今井壽恵、石元泰博、岩合光昭、イ・ジーヨン、トニー・レイ=ジョーンズ、チョン・ミンス、亀山 亮、ユーサフ・カーシュ、川田喜久治、アンドレ・ケルテス、鬼海弘雄、北島敬三、北野 謙、ウイリアム・クライン、ヴィクトル・コーエン、マリヤ・コジャノヴァ、桑原史成、アル・ラプコフスキー、セルゲイ・レベディンスキー、ロドリゴ・マアワド、三木 淳、ラファル・ミラフ、水谷吉法、百瀬俊哉、森山大道、本橋成一、イ・ミョンホ、長野重一、内藤正敏、中藤毅彦、奈良原一高、野町和嘉、大石芳野、小原一真、アダム・パンチュク、アーヴィング・ペン、ジル・ペレス、ダナ・ポパ、坂口真理子、坂田栄一郎、佐藤信太郎、ジョージ・H. シーリー、瀬戸正人、下薗詠子、篠山紀信、ヴォイチェフ・V.スラーマ、W. ユージン・スミス、ハリ・シーカオ、ギジェルモ・シュロデック=ハート、アルフレッド・スティーグリッツ、アン・ソンスク、ルー・ストゥーメン、ハン・スンピル、フランク・メドゥ・サットクリフ、髙木忠智、高島空太、谷井隆太、田沼武能、立木義浩、東松照明、東京るまん℃、富山治夫、都築響一、植田正治、上田義彦、ジェリー・N. ユルズマン、トゥカ・ヴィエイラ、エドワード・ウェストン、ウォン・ウェイ・チョン、ハンネ・ファン・デル・ワウデ、楊 哲一、ピョートル・ズビエルスキ


展覧会詳細

会 場 :清里フォトアートミュージアム
     〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545-1222 
会 期 :2022年7月2日(土)〜9月25日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
     ※ 会期中7・8月は無休、火曜日休館
入場料 : 一般800円(600円)、大学生600円(400円)

      ※()内は20名様以上の団体料金
      ※ 家族割引1,200円(2名〜6名様まで) 
主 催 :
清里フォトアートミュージアム

特別協賛:真如苑(社会貢献基金)
協 力 :コンタクト


 

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ポートフォリオレビュー/アワード

プロ写真家が作品講評&受賞者の展示をサポート!

※トップ画像:2019年レビュー開催後の個別アドバイス(オンライン・対面式)、2020年写真展開催時の様子


2022年、フジフイルム スクエアは、富士フイルムフォトサロン若手写真家応援プロジェクトの新部門として、「ポートフォリオレビュー/アワード」を開設いたします。ポートフォリオレビュー(作品講評会)では、個展開催経験のない方および、ご自身の作品テーマやまとめ方・展示としての組み立て方などをレベルアップさせたい方など、45歳以下で、写真家・写真家を志す皆さまに、レビュワー(プロ写真家)からアドバイスしていただき、今後の飛躍を応援いたします。

今回は、4名のレビュワーが約40名を対象にレビューを行い、最終的に選出された4名に、富士フイルムフォトサロン 東京での発表、アワード展の機会を提供いたします。さらに、各アワード受賞者には写真展開催に向けてレビュワー1名より、作品セレクトやプリントなどの個別アドバイスをしていただきます。作品制作から展示準備にいたるまで、プロ写真家にサポートいただける貴重な機会です。皆さまのお申し込みをお待ちしております。


開催期間

(1) ポートフォリオレビュー / 一次選考会 (事前申込制)
参加者1名のポートフォリオを、レビュワー2名が10分程度オンラインでアドバイス。後日、レビュー参加者40名から一次選考し12名をファイナリストレビューにノミネート。

・レビュワー 大西みつぐ 、 高砂淳二 尾仲浩二 、 広川泰士
・ポートフォリオ
レビュー
2022年8月20日(土)
13:00~15:30 (10名)
16:30~19:00 (10名)
2022年 8月27日(土)
13:00~15:30 (10名)
16:30~19:00 (10名)
・一次選考会 ファイナリスト12名をノミネート
(後日、メールにて通知)


(2) ファイナリストレビュー / 最終選考会
ファイナリスト1名のポートフォリオを、レビュワー計4名が10分程度オンラインでアドバイス。後日、ファイナリスト12名から最終選考し4名を、アワード受賞者に選出、写真展開催権を提供。

・レビュワー 大西みつぐ 、 尾仲浩二 、 高砂淳二 、 広川泰士
・ファイナリスト
 レビュー
2022年 9月24日(土)
13:00~15:30 (12名)
・最終選考会 アワード受賞者4名を選出
(後日、ウェブサイト上で発表)


(3) 個別アドバイス / ポートフォリオアワード展
アワード受賞者1名につき、レビュワー1名が3回程、対面式またはオンラインで個別アドバイス。半年後、富士フイルムフォトサロン 東京で写真展開催、展示作品制作費は富士フイルム負担。

・レビュワー 大西みつぐ 、 尾仲浩二 、 高砂淳二 、 広川泰士
・アワード展準備個別
アドバイス
2022年10月以降サポート、2023年3月展示予定
・写真セレクトやプリント・加工
・プリントチェックやレイアウト
・挨拶文や搬入 など
個別アドバイスついて のよくあるご質問はこちら
・アワード展開催 アワード受賞者2名 / 1スペースで展示 (詳細は、メールにて通知)
アワード展開催ついて のよくあるご質問はこちら

※ レビュー参加者は、全員のレビューをオブザーブして学んでいただけます。
※ 本企画はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。ウェブサイト・電話でご確認ください。


申込期間

・2022年6月1日(水)~7月3日(日)
・参加連絡は、7月25日(月)頃、メールにてご案内致します。
・申込方法:下記フジフイルムHPにある「申込フォーム」よりお申し込みください。
https://fujifilmsquare.jp/news/220331_01.html

※ 当フォームは2022年6月1日(水)10:00~7月3日(日)23:59 限定公開
※ @fujifilm.comのメールを受け取れるよう、設定ください。

申込作品は、下記「事務局」へ配達記録の残る方法でご送付ください。

富士フイルムフォトサロン 事務局宛
〒125-0063 東京都葛飾区白鳥2-19-5 三和産業(株)内
送付伝票記入用TEL:03-6662-5676 (持込みは不可)
※ 申込多数の場合は、主催者・企画会社による事前審査を実施しますので、予めご了承ください。

申込方法について のよくあるご質問はこちら


申込条件

・申込時に45歳以下の方。プロ・アマ問わず。
・写真展開催を目標にされている方。
・個展開催経験のない方や、作品テーマやまとめ方・展示組み立て方をレベルアップさせたい方。
・テーマを持って複数枚を発表・展示された作品はご遠慮ください。
・レビューから展示までの記録撮影(写真・動画含む)、
展示時の公開にご了承いただける方。

 ※ 既に当社企画展で展示頂いた方や、当社・関係会社の従業員、写真関係の同業他社の方は応募できません。

申込条件について のよくあるご質問はこちら


申込規約

・作品テーマ:自由
・作品はすべて、主催者または主催者に作品の展示を申し込んだ方が著作権を有しているものに限ります。次の事項に該当する作品の申込・展示はお断りします。著作権・肖像権・プライバシー権、パブリシティ権等、他人の権利を侵害する作品や、そのおそれのある作品。

(1)著作権・肖像権・プライバシー権、パブリシティ権等、他人の権利を侵害する作品や、そのおそれのある作品。
(2)差別的表現・誹謗中傷・名誉棄損・迷惑行為にあたる作品や、そのおそれのある作品。
(3)法令・公序良俗に違反する作品や、そのおそれのある作品。
(4)第三者の個人情報にあたる内容を含む作品。
(5)商業用の広告・宣伝活動や、特定の思想・宗教等の勧誘、それに準じる内容を含む作品。
(6)上記のほかに、当社の主旨にそぐわないと判断した作品。

※ お申し込みの際には必ず、申込詳細・FAQなどをご確認ください。当社ルールなどを守られない場合には、参加・開催をお断りすることがあります、予めご承知おきください。また、その際の損害については、当社は責任を負いません。

申込規約について のよくあるご質問はこちら


作品形態

・申込・展示作品ともに、プリント作品・静止画に限る。
・申込作品は 20~30枚まで。
・レビュワー閲覧用とオンライン表示用に「プリントとデータ両方のご提出」をお願いします(必須)。
 ※ 複数テーマでの申込可、ただし講評時間・枚数は変動なし。
・プリント:銀写真プリント(印画紙)・インクジェット出力に限る。六切~A4~大四切サイズまで。
 ※ ファイル・額などには入れず、まとめて箱などに入れてください。
・データ:JPEG形式・各3MB程度にて。
 ※ 全データを1枚のメディアに入れてください。
 ※ 展示作品では、当社製品の銀写真プリント(またはラボ・ご自身で手焼き制作した銀塩印画紙)にいたします。

作品形態について のよくあるご質問はこちら →


レビュアー紹介


大西 みつぐ
(おおにし みつぐ)
1952年東京都江東区生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。1970年代より東京下町や湾岸の人と風景、日本の懐かしい町を撮り続けている。写真集・著書に『下町純情カメラ』、『遠い夏』、『Wonderland』、『川の流れる町で』、『昭和下町カメラノート』など。1985年「河口の町」(作品)で第22回太陽賞、1993年写真集『遠い夏』他により第18回木村伊兵衛写真賞、江戸川区文化奨励賞、2017年日本写真協会賞作家賞を受賞。 

2019年 写真展「平成・東京・スナップLOVE」(富士フイルムフォトサロン 東京)


富士フイルムフォトサロンについて

富士フイルムフォトサロンは、写真の素晴らしさ、楽しさ、感動、そして写真を残す大切さを伝える写真ギャラリーとして、1957年に開館。定期的に公募を行い、プロ写真家・写真愛好家の皆さまの素晴らしい作品を週替わりで、延べ1,500回展示しています。2013年より、45歳以下の若手写真家の方に発表の場を提供する、若手写真家応援プロジェクト「写真家たちの新しい物語」を実施。現在までに32名の方が展示、出展した写真家や来館者から多くの感動の声をいただいています。

公募展「富士フイルムフォトサロン 東京」「写真家たちの新しい物語」紹介ページ

2019年に企画展 「平成・東京・スナップLOVE」の併催イベントで実施したレビュー

2020年に開催したレビュー写真展紹介ページ


主催:富士フイルム株式会社
企画協力:株式会社コンタクト、デジタルカメラマガジン編集部
アートディレクション:長尾敦子(Book Photo PRESS)


 

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ITARU HIRAMA – Thank you for the photographs

平間至1990−2022(2022)

タワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」をはじめ、1990年代から現在まで数えきれないアーティストたちの写真を手がけ、それまでになかった「音楽が聴こえてくるような躍動感あるポートレート」で写真界に新しいスタイルを打ち出した写真家・平間至(1963-)。

平間の名を一躍世に知らしめた<MOTOR DRIVE>などの初期作品、 タワーレコードのキャンペーン「NO MUSIC, NO LIFE.」をはじめとした様々なメディアのために撮影された膨大なアーティストのポートレートから精選された作品群、ダンサー・田中泯 を追い続けたシリーズ<場踊り>、東日本大震災後に撮影された内省的な心象風景シリーズ<光景>、平間写真館で撮影された作品など「写真と音楽」をテーマに精選した100点を掲載。

本書は2022年4月2日(土)~5月8日(日) 「平間至写真展 すべては、音楽のおかげ」(京都・美術館「えき」KYOTO)、2022年6月10日(金)~6月30日(木)「写真家・平間至の両A面 アー写/エー写」(東京・FUJIFILM SQUAREの公式図録写真集となります。


著:平間至
体裁:B5変・並製・128ページ
ISBN:978-4096823538
定価:2,000円(税別)

デザイン:長尾敦子、伊達千恵(Book Photo Press)
編集:佐藤正子(コンタクト)

編集協力:コンタクト(ヴューラー・シュテファン、小川桂以子)、
尾崎靖、平間写真館(三輪僚子、中塚雅子)

後藤佑介、佐藤杏奈

発行者:内野峰樹
発行所:株式会社ツーヴァージンス
印刷所:
文化堂印刷株式会社


 

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植田正治写真展「べス単写真帖 白い風」

Ueda Shoji - White Wind

*トップ画像:©︎植田正治

生涯、生まれ故郷の山陰地方にとどまり、アマチュア精神に貫かれた遊び心と旺盛な実験精神で、写真の新しい地平を築いた植田正治(1913-2000)。独特の感性で創り出された作品は、時代や国境を超えて高い評価を受けるとともに、今なお多くの人々に愛され続けています。

植田正治が写真にのめり込んでいった大正時代は、日本の芸術写真が隆盛を極めた時代でした。当時、アマチュア写真家たちの間で流行したのが、「ベスト・ポケット・コダック」という単玉レンズ付きカメラ、通称「ベス単」の、レンズフィルターのフードを外して撮影することで得られる独特のソフトフォーカス効果を使った写真です。これは数多くの芸術写真の傑作を生みだすとともに、青年期の植田正治もこの手法を黒白撮影に取り入れました。

<白い風>は、それから半世紀後、植田正治がその「べス単」の撮影手法を改めてカラー写真で蘇らせた、日本の風景シリーズです。撮影には、当時最新のネガカラーフィルム「フジカラーF-II」が使われました。本展では、1981年に日本カメラ社から刊行された写真集『白い風』の入稿原稿として使用された当時の貴重なプリントから、40 点を精選し展示します。


「今を去る半世紀も昔のこと、私がこの道に入ったころのベス単派と称される一群の人たちの表現技巧は、安物とはいえこのレンズによる独特のソフト描写で、一世を風靡したものであります。ならば、この蒼然たる芸術写真を現代風カラーネガ法による天然色写真に再現したら、いかなるものができるのであろうかというのが発想源で、これがいたくわが好奇心を刺激したことなのであります。」

植田正治


植田正治プロフィール

1913年鳥取県西伯郡境町(現境港市)生まれ。中学生の頃、写真に出会い夢中になる。1931年、東京のオリエンタル写真学校入学。卒業後、19歳で郷里に営業写真館を開業。この頃より、写真雑誌や展覧会の入選などで頭角を表し、特に砂浜や鳥取砂丘での独創的な群像演出作品が注目される。1950年代はじめに主流となったリアリズム運動などで演出写真は中断するが、1971年の写真集『童暦』の刊行によって再評価の機運が国内外で高まる。特にヨーロッパでの評価が高く、1978年、1983年にアルル国際写真フェスティバルに招待される。1978年文化庁創設10周年記念功労者表彰、1988年第4回東川賞国内作家賞、1989年日本写真協会功労賞、1996年フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエを受章、1998年第1回鳥取県民功績賞などを受賞。1995年に鳥取県西伯郡岸本町(現伯耆町)に植田正治写真美術館開館。2000年逝去(享年87)。


展覧会詳細

会 場 :FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
     〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番3号 東京ミッドタウン・ウエスト
会 期 :2022年6月30日(木)〜9月28日(水)
開館時間:10:00~19:00(入館は終了10前まで)
      ※最終日は14時まで。会期中無給。
      ※写真点は止むを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
入場料 : 無料

     ※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料しております。
主 催 :
富士フイルム株式会社

協 力 :タワーレコード株式会社、平間写真間TOKYO
企 画 :コンタクト、植田正治事務所


©︎植田正治

 

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