100年前から愛する故郷を撮り続けた写真家塩谷定好
YANASE LIFE Plaisir


メルセデスベンツなどを販売するYANASE会員誌、YANASE LIFE Plaisir-ヤナセライフ・プレジールー2015年9+10月号に、写真家塩谷定好が紹介されました。

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■塩谷定好(しおたに ていこう)
1899年(明治32年)、鳥取県東伯郡赤碕町(現・琴浦町)に生まれる。本名・定良(さだよし)。生涯にわたって故郷である山陰地方を撮り続け、日本芸術写真の草分け的存在として活躍、海外においても評価が高い。小学校5年生でカメラを手にし、1919年(大正8年)、赤碕にて写真愛好会「ベストクラブ」を創設。1926年(昭和元年)、『アサヒカメラ』創刊号第1回月例コンテストで作品《漁村》が1等に入選。その後、国際写真サロンなど多数の展覧会、コンテストで入選、受賞を重ね、芸術写真研究会会員、日本光画協会会員、国際写真サロン特待員会会員として多くの作品を発表。1975年(昭和50年)に出版された『塩谷定好名作集』は、芸術写真見直しの気運を高めた。

1979年(昭和54年)欧州12か国を巡回した「今日の日本の写真とその起源」展、1982年(昭和57年)西ドイツ(当時)ケルン美術館の「フォトグラフィ 1922-1982」展に出品、後者ではフォトキナ栄誉賞を受賞。1983年(昭和58年)日本写真協会功労賞を受賞。1988年(昭和63年)「ヒューストンフォトフェスト」(アメリカ)において「塩谷定好展」を開催(アメリカ国内7会場を巡回)。同年、89歳で死去。

作品はフランス国立図書館、ハンブルク工芸美術館、サンタフェ美術館、東京都写真美術館、横浜美術館、鳥取県立博物館、島根県立美術館、米子市美術館などに所蔵されている。

塩谷定好写真記念館
URL http://teiko.seeker.jp

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