ロベール・ドアノー写真展
「Les Leicas de Doisneau」


この溢れんばかりの豊かさを提供してくれる世界で自分を見失わないために、
私が生み出したゲームの規則がユーモアと慎みだ。
それは、超えてはならない境界を私に示してくれる。-ロベール・ドアノー

東京、京都にある2つのライカギャラリーにおいて、ロベール・ドアノー写真展 「Les Leicas de Doisneau」がほぼ同時に開催されます。

“イメージの釣り人”とも評されるフランスの国民的写真家ロベール・ドアノー。その類まれな洞察力と遊び心に満ちた感覚で、日常に潜むドラマをとらえ続けた作品は、時代や国境を越え多くの人々に愛され続けています。ドアノーの人間に対する飽くなき好奇心と愛情に溢れた眼差しは、見過ごされがちな“額縁のない景色”の中にこそ存在する人生の本質を見事に浮彫にしています。

1914年、当時の写真界に文字通り革命を起こしたライカの35mm小型カメラが開発されてから1世紀。ライカは、名だたる写真家たちの愛機として写真史に残る多くの名作を生み出してきました。機動性の高いライカの出現は、ロベール・ドアノーの作品にも大きな影響を及ぼしました。

本展では、ドアノーが集中的にライカで撮影していた時期を大きく2つに分け、ライカギャラリー東京では1950年代、ライカギャラリー京都では1970年代から晩年にとらえた作品を展示します。

プロフィール
1912年、パリ郊外ヴァル・ド・マルヌ県ジャンティイ生まれ。石版工の技術取得のためパリのエコール・エスティエンヌで学んだ後、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。1934年、ルノー社に産業カメラマンとして入社。1939年、フリーとして活動を開始。パリを中心に庶民の日常をとらえた写真で高い評価を得、現在でも世界中で愛され続けている。
1951年には、ニューヨーク近代美術館で開催された《5人のフランス人写真家》展の出品作家に選ばれる。1992年、オックスフォード近代美術館で大回顧展を開催。1994年没(享年82歳)。ニエプス賞(1956年)、フランス写真大賞(1983年)など受賞多数。


ロベール・ドアノー写真展 「Les Leicas de Doisneau」

2016.2.6(Sat.)-2016.5.18(Wed.)11:00-19:00
ライカギャラリー京都 Leica Gallery Kyoto

ライカ京都店2F/京都府京都市東山区祇園町南側570-120/tel.075-532-0320
*ライカギャラリー京都では、日本国内未発表作品を含む1970年代から晩年までのライカによる作品を展示します。

2016.2.19(Fri.)-2016.5.17(Tue.)11:00-19:00
ライカギャラリー東京 Leica Gallery Tokyo

ライカ銀座店2F/東京都中央区銀座6-4-1/tel.03-6215-7070
*ライカギャラリー東京では、集中的にライカで撮影していた1950年代の作品を展示します。

月曜日定休 Closed on Mondays
入場無料 Admission free
協 力 エールフランス

*写真左「ピエレット・ドリオン、パリ、1953年」はライカギャラリー東京、写真右「ボー・ド・プロヴァンスのサビーヌ・アゼマ、1991年」はライカギャラリー京都での展示となります。

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