2018

ソール・ライターのすべて

All About Saul Leiter (2017)

作品と言葉で紡ぐ、ソール・ライターの人生哲学と美意識


1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、1980年代に自らの制作活動に没頭するため商業写真から退き、世間から姿を消したソール・ライター(1923-2013)。写真界でソール・ライターが再び脚光を浴びるきっかけとなったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集であった。時に、ソール・ライター83歳。再発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次いだ。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」が公開され、日本でも話題を呼んだ。2017年に、Bunkamura ザ・ミュージアムで日本初の回顧展が開催され、2018年以降、伊丹市立美術館などに巡回する予定。本作は、タイトル通り、ソール・ライターの代表作を網羅した、彼の人生観、情緒的表現、浮世絵の影響を感じさせる構図、色彩など、その深遠なる魅力の謎に迫る一冊。


著:ソール・ライター
体裁:A5・並製本・312ページ
ISBN:978-4861526169

定価:2,500円(税別)
寄稿:柴田元幸、ソール・ライター財団

印刷・製本:山田写真製版所
プリンティング・ディレクター:熊倉桂三
制作管理:板倉利樹
企画:佐藤正子(コンタクト)
ブックデザイン:おおうちおさむ(ナノナノグラフィックス)
編集:鎌田恵理子(青幻舎)

発行所:株式会社青幻舎
青幻舎HP


 

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ロベール・ドアノーと時代の肖像

Robert Doisneau - Portraying Time (2016)

日常の小さなドラマを絶妙にとらえ、「イメージの釣り人」と評されるフランスの国民的写真家ロベール・ドアノー(1912-1994)。パリの恋人たちや子どもたちの豊かな表情、ユーモアや風刺の効いた街頭の一場面など、人間に対する無限の愛情と好奇心に満ちたドアノーがとらえた写真は、時代を超えて世界中で愛され続けている。写真家ロベール・ドアノーを語る上で欠かせない分野、それが「ポートレイト」。鋭い洞察力と観察眼に裏打ちされたドアノーによる芸術家のポートレイト群は、ドアノー自身の「見る喜び」を見事に体現したものでもある。
本図録では、同時代を代表する人々を写したポートレイトを中心に、精選されたドアノーの代表作など、日本未公開作品を含む約140点を一堂に紹介。ロベール・ドアノーの眼差しを通して提示される同時代人たちの肖像は、写真の本質でもある「見る喜び」とともに改めて創造の喜びを私たちに伝えてくれるに違いない。


第一章:ドアノーが手がけた「時代の肖像」
第一章は、画家、彫刻家はもとより、パリが「芸術の都」であった時代に活躍した作家、思想家、舞踊家、美術批評家、デザイナーなどあらゆる分野の「時代の肖像」約70点からなる。日本未公開作品を含むこれらのポートレイトを通して、当時の文化的背景を探ると同時に、ドアノーによる写真表現の真髄を紹介。

第二章:ドアノー写真を代表する名作たち
生涯を通じて約45万点にも及ぶ写真を撮影したドアノーの作品は、現在、遺族が設立したアトリエ・ロベール・ドアノーで管理されている。本章は、アトリエ・ロベール・ドアノーが膨大な作品から精選した代表作30点で構成されている。写真史にドアノーの名を刻ませた珠玉の名作から、ポートレイトの名手ドアノーの制作背景に迫る。

第三章:もう一つのポートレイト、ジオノへのオマージュ
パリ郊外で生まれ育ち灰色の青春時代を送ったドアノーにとって、小説家ジャン・ジオノがプロヴァンスの自然の中で描き出す人間たちのドラマは常に憧憬の対象だった。1958年に撮影された一人の羊飼いを追ったルポルタージュ『ある羊飼いの物語』は、ジオノへのオマージュともいえる作品である。生前、ジオノとの邂逅がついにかなわなかったドアノーにとって、この羊飼いの物語はジオノのポートレイトであるともいえるかもしれない。本章では、二人の若い作家たちの人生と制作に多大な示唆を与えたジオノの肖像として紹介。


著:ローベル・ドアノー
体裁:ソフトカバー・95ページ
定価:
2,484円(税込)

寄稿:山田裕理(IZU PHOTO MUSEUM)、松岡佳世(ベルナール・ビュフェ美術館)

編集:
ベルナール・ビュフェ美術館

編集協力:佐藤正子(コンタクト)
デザイン:遠藤一成
企画協力:コンタクト
協力:アトリエ・ロベール・ドアノー

印刷・製本:株式会社サンエムカラー
発行:ベルナール・ビュフェ美術館

関連リンク:ロベール・ドアノーと時代の肖像展


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フジフイルム・フォトコレクション展
日本の写真史に名を刻んだ101人

The Fuji Film Collection ‘My best shot’ – 101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

1848年(嘉永元年)に写真術が初めて日本に伝えられてから今日に至るまで、あまたの写真家が時代と格闘しながらシャッターを切ってきました。その間、カメラ・レンズ・感光材料など写真の技術も発展を遂げてきました。21世紀に入り、これまでの銀塩写真からデジタル化へと写真を取り巻く環境が激変した現在、我が国の写真史を振り返ってみたいと思います。

今回の写真展では、富士フイルム株式会社が創立80周年を記念して、幕末・明治から現代に至る日本を代表する101人の写真家が撮影した代表作品を収集したフジフイルム・フォトコレクションを紹介します。日本の写真史と写真界の発展に貢献した写真家たちの作品には、それぞれの写真家が生きた〈時間〉と〈空間〉が凝縮されています。

フジフイルム・フォトコレクションはこれまで全国各地を巡回していますが、新潟県内では初の開催となります。十日町市出身の岡田紅陽、三条市出身の渡辺義雄、加茂市出身の牛腸茂雄、そして、新潟と縁の深い濱谷浩、白簱史朗の作品もご覧いただけます。

 

 


出品写真家

秋山庄太郎/秋山亮二/荒木経惟/有田泰而/石内都/石元泰博/伊藤義彦/伊奈英次/入江泰吉/岩宮武二/植田正治/上田義彦/上野彦馬/潮田登久子/内田九一/江成常夫/大竹省二/大辻清司/大西みつぐ/岡田紅陽/小川一真/小川隆之/影山光洋/鹿島清兵衛/川田喜久治/鬼海弘雄/杵島隆/北井一夫/北島敬三/木之下晃/木村伊兵衛/日下部金兵衛/久保田博二/倉田精二/操上和美/桑原甲子雄/桑原史成/牛腸茂雄/今道子/齋藤亮一/坂田栄一郎/佐藤時啓/沢渡朔/塩谷定好/篠山紀信/柴田敏雄/島尾伸三/下岡蓮杖/十文字美信/白岡順/白簱史朗/鋤田正義/杉山守/鈴木清/須田一政/清家冨夫/瀬戸正人/高梨豊/竹内敏信/立木義浩/田中光常/田沼武能/田淵行男/田村彰英/築地仁/土田ヒロミ/東松照明/富山治夫/土門拳/長倉洋海/長野重一/中村征夫/奈良原一高/野町和嘉/ハービー・山口/芳賀日出男/濱谷浩/林忠彦/原直久/広川泰士/広田尚敬/深瀬昌久/福原信三/福原路草/普後均/フェリーチェ・ベアト/星野道夫/細江英公/前田真三/水越武/水谷章人/緑川洋一/南川三治郎/宮本隆司/三好耕三/森永純/森山大道/安井仲治/山崎博/山沢栄子/渡辺義雄(50音順)


フジフイルム・フォトコレクション展・開催歴

2014年1月17日(金)- 2月5日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2014年2月21日(金)- 3月5日(水)/大阪・富士フイルムフォトサロン大阪
2014年8月1日(金)- 9月28日(日)/愛知・愛知県美術館(名古屋市)
2015年1月10日(土)- 2月11日(水)/兵庫・伊丹市立美術館
2015年3月5日(木)- 5月17日(日)/京都・細見美術館
2015年10月3日(土)- 11月1日(日)/北海道・北網圏北見文化センター美術館
2015年11月20日(金)- 2016年 1月27日(水)/北海道・北海道立釧路芸術館
2016年3月11日(金)- 3月30日(水)/北海道「写真の町」東川町文化ギャラリー
2016年7月16日(土)- 8月21日(日)/青森・八戸市美術館
2017年3月24日(金)- 4月12日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2017年7月1日(土)- 8月20日(日)/山梨県立美術館
2017年11月23日(木)- 12月24日(日) /鳥取県立博物館


フジフイルム・フォトコレクション展
日本の写真史に名を刻んだ101人

会 場 :公益財団法人 池田記念スポーツ文化財団 池田記念美術館
     〒949-7302 新潟県南魚沼市浦佐5493-3 八色の森公園内
     TEL:025-780-4080
     URL:http://www.ikedaart.jp/
会 期 :2018年1月20日(土)〜3月27日(火)
開館時間:9 :00~17:00(入館は16:30まで)
     ※休館日毎週水曜日
     ※最終日は15:00終了
入場料 : 一般500円
     ※高校生以下は無料
     ※企画展・常設展含む
特別協力:富士フイルム株式会社
監修協力:フォトクラシック
制作協力:株式会社コンタクト

交差する写真展 同時開催!
「日本の写真史に名を刻んだ101人展」+「魚沼ベストショット展PartⅦ」

       


関連イベント

■フジフイルム・フォトコレクション
日本の写真史に名を刻んだ101人展
作品解説会
1月20日(土)13時〜14時30分
講師:山本佳之氏(富士フイルム株式会社宣伝部)

■魚沼ベストショット展 PartⅦ
出展者による作品解説会
1月20日(土)15時〜16時
講師:出展者

■フジフイルム・フォトコレクション
日本の写真史に名を刻んだ101人展
記念講演会
2月10日(土)14時〜15時30分
講師:土田ヒロミ氏(出品写真家)

■魚沼ベストショット展 PartⅦ
初心者向け写真教室
2月17日(土)10時〜15時
会場:美術館エントランスホール
参加費:無料(事前予約必要)
講 師:魚沼ベストショット展出品作家
①美術館周辺の撮影例をモニターで見ながら撮影ポイントやコツを解説。
②美術館周辺で写真撮影会。
③撮影した画像をモニターで確認し、講評・アドバイス。
④参加者の撮影写真2点を期間中、館内に展示します。
※デジタルカメラ、昼食をご持参ください。

■日本の写真史に名を刻んだ101人展
+魚沼ベストショット展 PartⅦ
合同作品解説会
日 時:2018年3月10日(土)14時〜15時30分
講 師:田辺千勝氏(新潟県展写真部門委員)


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幸せの瞬間をつかまえて

Jacques Henri Lartigue – Capturing Moments of Joy (2016)

ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて
Jacques Henri Lartigue –
Capturing Moments of Joy


ジャック=アンリ・ラルティーグ初の大規模な回顧展がニューヨーク近代美術館で開催され一躍脚光を浴びたのは、1963年、ラルティーグ69歳の年であった。70歳を目前にしたあまりにも遅咲きのデビューは、世界中に大きな衝撃を与えました。以来、この〝偉大なるアマチュア写真家″の展覧会、出版が世界各地で相次ぎ、現在では写真の巨匠としてその名前は写真史に大きく刻まれている。
本図録は、子ども時代から晩年までの代表的な作品と、その多くが日本初公開であるカラー作品など約160点を通して、写真を楽しみ、過ぎ行く時間や人生の歓びをつかまえようとしたラルティーグの世界を紹介する。


著:ジャック=アンリ・ラルティーグ
体裁:ソフトカバー・192ページ
定価:
2,500円(税別)

編集:鴫原悠(埼玉県立近代美術館)、大越久子(埼玉県立美術館)、佐藤正子(コンタクト)
デザイン:遠藤一成
プリンティング・ディレクター:川崎智徳(光村印刷株式会社)
印刷・製本:光村印刷株式会社
発行:株式会社コンタクト


 

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フジフイルム・フォトコレクション

Fujifilm Photo Collection (2016)

冨士フイルム株式会社 創設80周年記念コレクション
フジフイルム・フォトコレクション
日本写真史を飾った写真家の「私の1枚」


写真感光材料の生産から始まり、日本における「写真」を永く支えてきた富士フイルム株式会社は、創立80周年を記念して「フジフイルム・フォトコレクション」を立ち上げた。このコレクションは、写真技術が渡来した幕末・明治から銀塩写真が最盛期を迎えた20世紀に活躍し、高い技術と感性で、国内外で高く評価を受けた写真家101名の「この1枚」から構成されています。本図録は、101枚すべてが収録。日本における写真史と写真界の軌跡を展観し、写真における表現の多様性や日本写真史の変遷について紹介する一冊である。


定価:1,000円(税別)
監修:山崎信(フォトクラシック)
監修協力:高橋則秀(日本大学芸術学部写真学科)
編集:佐藤正子(コンタクト)、大澤友貴(フォトクラシック)
執筆:飯沢耕太郎、井桜直美、打林俊、大澤友貴、佐藤正子、高橋則秀、鳥原学、福川芳郎、山崎信、山田明子
アートディレクション・装丁:おおうちおさむ
デザイン:伊藤綾(ナノナノグラフィックス)、有村菜月(ナノナノグラフィックス)

プリンティング・ディレクター:十文字義美(凸版印刷株式会社)
印刷製本:凸版印刷株式会社
発行:冨士フイルム株式会社


 

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FUJIFILM SQUARE 企画写真展
民俗写真の巨匠 芳賀日出男 伝えるべきもの、守るべきもの

Haga Hideo’s Folklore Photographs at Fuji Film Square


世界各地のさまざまな祭礼を撮り続け、

単なる記録写真にとどまらない
「民俗写真」の地位を確立した写真家・芳賀日出男。

40万点にものぼる作品から、
芳賀の原点ともいえる稲作儀礼を中心とした祭礼と人生儀礼を
テーマにした約30点を展示します。

 

 

約60年以上にわたって日本のみならず世界各地のさまざまな祭礼を撮り続けてきた芳賀日出男は、民俗に対する独自の哲学に裏打ちされたその写真によって、単なる記録写真にとどまらない「民俗写真」の地位を確立した写真家です。

芳賀日出男は、1921年、満州の大連(現・中国大連市)に生まれました。大学受験のために初めて踏んだ母国の地で、その豊かな季節感に衝撃を受けます。まさに春を迎えんとする季節の中、ぬるんでいく陽気につれて、梅や桜の蕾が開花していく美しい様は、若い芳賀の感性を大きく揺さぶるにふさわしいものでした。

その後、進学した慶應義塾大学で、カメラ好きの父親の元で小学生の頃から写真を撮り続けていた芳賀は、カメラクラブに入り写真にのめりこんでいきます。もっぱら、勉学より写真に精力を傾けた芳賀でしたが、折口信夫の講義は民俗学に開眼する契機となり、後の芳賀に大きな影響を与えることになりました。

卒業後は、日本の年中行事を中心に撮影を続け、1959年には丹念に稲作行事を追った『田の神』を出版。以後も精力的に各地の習俗を撮り続け、当初はなかなか認知されなかった民俗写真の第一人者として、1970年の大阪万国博覧会では<お祭り広場>のプロデューサーにも任命されました。

本展「民俗写真の巨匠  芳賀日出男 伝えるべきもの、守るべきもの」では、これまで撮影された40万点にものぼる作品から、芳賀日出男の原点ともいえる稲作儀礼を中心とした祭礼と人生儀礼をテーマにした約30点を展示します。

季節に合わせて祈るという心豊かな宗教的風土をもっているのが日本人だ。(中略)文明がもたらす利益は多々あるが、失ったものも多いことに気づいていただきたい。そのひとつが祭礼だろうと思う。祭礼には民の願いや叫び、報謝が籠められているものが多い。(芳賀日出男『写真民俗学 東西の神々』、KADOKAWA、2017年)

あらゆる場所に宿る神々と共に生き、日々の恵みに感謝を奉げてきた日本の祭礼を確かな眼差しでとらえた芳賀の作品は、私たちが生きている「今」という時間を紡いでくれた古からの長い時間の連なりに思いを馳せるとともに、豊かな美しい自然の恵みに改めて畏敬の念を起こさせてくれます。

 


芳賀日出男(はが・ひでお)略歴


1921年、中国大連市生まれ。1944年、慶應義塾大学文学部卒業。1946年、日本通信社に入社。1950年、日本写真家協会創立メンバーの一人となる。1970年、大阪万国博覧会<お祭り広場>プロデューサーを務める。1988年、オーストリア・ウィーン市より栄誉功労銀勲章。1989年、紫綬褒章。1995年、勲四等旭日小綬章。1997年、日本写真協会功労賞。2009年、オーストリア国より科学・芸術功労十字章。他受賞多数。主な著作に 『田の神』(平凡社、1959年)、『日本の祭り』(保育社、1991年)、『日本の民俗 上・下』(クレオ、1997年)、『折口信夫と古代を旅ゆく』(慶應義塾大学出版会、2009年)、『写真民俗学 東西の神々』(KADOKAWA、2017年)、など約70冊にのぼる。また、「田の神」(東京・小西六写真ギャラリー、1958年) 、「日本人の生と死のリズム」(慶應義塾大学アートセンター、1995年)をはじめ多数の展覧会が開催されている。


FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
「民俗写真の巨匠 芳賀日出男 伝えるべきもの、守るべきもの」

会 場 :FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館
    東京都港区赤坂9丁目7番3号
    東京ミッドタウン・ウエスト
    URL     http://fujifilmsquare.jp/
会 期 : 2018年1月4日(木)~  3月31日(土)
開館時間:10:00-19:00 会期中無休(入場は18:50まで)
入場料 :無料
    ※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入場
    無料にしております。
主 催 :富士フイルム株式会社
協 力 :(株)芳賀ライブラリー
後 援 :港区教育委員会
企画協力:コンタクト


併催イベント

芳賀日出男氏、芳賀日向氏によるギャラリートーク
日程 :2018年2月3日(土)、3月3日(土) 各日 14:00~14:30
会場 :フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 
入場料:無料 

*事前申込不要、座席はございません。


Things We Have to Treasure, Things We Have to Share – 
Selected Works by Haga Hideo, Great Master of Folklore Photography

Throughout his lifetime, Haga Hideo has portrayed various festivals around the world and established what is now known as the genre of “folklore photography”. This exhibition will show 30 finely selected works from the over 400.000 photographs that constitute the body of Haga’s oeuvre, focusing on what is considered to be the point of departure of his artistic practice: His early photographs of rice farming rituals and other traditional Japanese customs.

For over 60 years now, Haga Hideo has continued to photograph traditional festivals and annual ceremonies throughout Japan and the world. Underpinned by Haga’s own unique philosophical conception of folklore, these photographs transgress the narrow boundaries of documentary photography and have become the prototype of a new artistic genre, the genre of “folklore photography”.

Haga Hideo was born in Dairen (the present city of Dalian), China in 1921. When he came to Japan for the first time around the age of 18 in order to take the college entrance examination, he was overwhelmed by the country’s rich nature and the aesthetic pleasures it enables. Plum and cherry trees blossoming in the warm spring sun was a sight that made a lasting impact on the young Haga and fostered his artistic sensibility.

After successfully entering Keio University, Haga – who already from the time he was in primary school had taken photographs – under the guidance of his father became a member of photographic circles and began to immerse himself into photography. A lecture by ethnologist Orikuchi Shinobu opened his eyes to the study of folklore and led him to travel through Japan to photograph the various annual celebrations and festivities throughout the country after graduation. In 1959, he published a selection of photographs of rice farming rituals under the title “Ta no kami” (Gods of the Rice Fields). He continued his work of depicting local customs and festivals, becoming one of the first photographers of Japanese folklore and although his work was still rather unknown back then, he was appointed the curator of the “Festival Square” at the Expo 1970 in Osaka. This exhibition will show 30 works from the period prior to this appointment, giving an insight into the early work of Japan’s first folklore photographer.

“This rich spiritual culture of different prayers for different season is what characterized the Japanese people.(…) What I want you to see is, that despite undoubtedly having its benefits, we also have lost a lot during the process of enlightenment. Traditional festivals, for instance. And many of these festivals are an expression of the ordinary people’s wishes, cries, and gratitude.”

Haga Hideo “Sashin Minzoku-gaku”, 2017

Haga’s work of portraying ordinary Japanese people in their continuous interaction with the countless gods inhabiting their surroundings through the practice of traditional festivals allows us to rethink how our present might be traceable to the past, a past that when re-encountered might enrich our present.


Artist Profile

Haga was born in 1921, Dalian, China. He graduated from Keio University with a degree in Literature in 1944. In 1946 he joined the Nippon Telecommunications Company. In 1950, he became one of the founding members of the Japan Professional Photographers Association. In 1970, he curated the “Festival Square” at the Expo 70’ in Osaka.
He received various awards, including the Distinguished Service Award by the City of Vienna, Austria in 1988, the Medal of Honor with Purple Ribbon in 1989 and the Order of the Rising Sun 4th Class in 1995 by the Japanese Government as well as the Lifetime Achievement Award by the Photographic Society of Japan in 1997 and the Decoration for Science and Art by the Republic of Austria in 2009. Major works include “Ta no Kami – The Rituals of Rice Production in Japan” (Heibonsha, 1959), “Japanese Festivals” (Hoikusha, 1991), “Folklore of Japan” (Creo, 1997), “Traveling through the old times with Orikuchi Shinobu” (Keio University Press, 2009) and “Photographic Ethnography – The Gods of the East and West” (Kadokawa, 2017). He also held numerous exhibitions, including “Ta no Kami” at Tokyo’s Konishiroku (Konika) Gallery in 1958 or “The Rhythm of Life and Death in Japan” at the Keio University Art Center in 1995.


Things we should treasure, Things we should share –
Selected Works by Haga Hideo, Great Master of Folklore Photography

Venue: The Photo History Museum at FUJIFILM SQUARE FUJIFILM SQUARE
9-7-3 Akasaka, Minato-ku, Tokyo, 107-0052 JAPAN (Tokyo Midtown West)
TEL: 03-6271-3350
URL: http://fujifilmsquare.jp
Period: January 4th , 2018 (Thu.) – March 31st , 2018 (Sat.)
open everyday from 10:00 to 19:00(last admission 18:50)
Admissions: Free
Organisation: FUJIFILM Corporation
Cooperation: HAGA Library
Collaboration: The Minato-ku Board of Education
Planning and Production: Contact Co., Ltd.


Events during the exhibition

①Gallery Talk by Haga Hideo and Haga Hinata.
Date: February 3, 2018 (Sat.) and March 3 (Sat.), 2018  14:00-14:30
Venue: The Photo History Museum at FUJIFILM SQUARE
Admission: Free
* No registration required
* No seats available

 

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