牛腸茂雄 写真展 “生きている”ということの証

Shigeo Gocho photo exhibition "proof of being alive"

『SELF AND OTHERS』1977年発行 ©Hiroichi Gocho

本年に没後40年を迎え、『牛腸茂雄全集』(赤々舎)が刊行されるなど注目を集める写真家、牛腸茂雄(1946-83)の回顧展を開催します。
新潟県に生まれた牛腸は、3歳で胸椎カリエスを患い、長期間にわたって下半身をギプスで固定される生活を余儀なくされたことから成長が止まり、生涯、ハンディキャップとともに生きていくこととなりました。10代からデザインの分野で非凡な才能を見せた牛腸にとって大きな転機となったのが、高校卒業後にデザイナーを志して進学した桑沢デザイン研究所で大辻清司と出会ったことでした。大辻は戦後写真史に重要な足跡を残した写真家であるとともに、新しい世代の礎となる才能を数多く見出した優れた教育者でもありました。「もしこれを育てないで放って置くならば、教師の犯罪である、とさえ思った」と、牛腸の才能を見出した大辻の説得により、牛腸は写真の道を歩むこととなったのです。
レンズを通して見つめる新たな世界を獲得した牛腸は、憑かれるように創造の世界に没頭しました。そして、限られた命であることを自覚し、「”生きている”ということの証」として写真集の制作に力を注ぎました。何気ない日常で出会った子どもたち、家族、友人と、静逸で淡々とした作品の奥からこちらを見つめる被写体のまなざしは、写真を通して「自分と世界との関わり」を探求しつづけた牛腸のポートレイトでもあります。そこには、日々のなかで「見ること」と「見られること」、「自己」と「他者」との関係性を意識してきた牛腸の深い洞察と、常にはじめて世界を見たような初々しさとが共存しています。
本展では、生前に制作された写真集『日々』1971年、『SELF AND OTHERS』1977年、『扉をあけると』1980年、『見慣れた街の中で』1981年に収録された作品と、未完に終わった『幼年の「時間(とき)」』の作品、関連資料など約200点を展示し、牛腸のまなざしに迫ります。

 

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展覧会詳細

会期  :2023年11月3日(金・祝)〜12月24日(日)

会場  :市立伊丹ミュージアム

〒664-0895 兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20 展示室2・3・5

URL  : https://itami-im.jp/exhibitions/牛腸茂雄-写真展-生きているということの証/

休館日 :月曜日

開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)

入館料 : 一般 1,000(900)円、大高生 700(600)円、中小生 400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金
※兵庫県内の小中学生はココロンカード提示にて無料
※伊丹市内在住の高齢者割引有(平日は60歳以上、土日祝は65歳以上)

主催  :市立伊丹ミュージアム[伊丹ミュージアム運営共同事業体 / 伊丹市]

企画協力:株式会社コンタクト

協力  :三浦和人、赤々舎

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『幼年の時間(とき)」』1983年発行 ©Hiroichi Gocho

『日々』1971年発行 ©Hiroichi Gocho

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関連企画

対談「牛腸茂雄のまなざし」三浦和人(写真家)×佐藤正子(本展企画者)

桑沢デザイン研究所入学以来の友人として牛腸茂雄の没後、その作品管理に携わり、本展のモノクロ作品全点のプリントも手がけた写真家の三浦和人さんと、本展企画者・佐藤正子さんとの対談。

日時:12月2日(土)14時〜(約1時間半)
場所:1階講座室
定員:100名
聴講無料(要当日観覧券)
※申込:11月7日(火)10時より電話受付(072-772-5959)

 

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富士フイルム企画写真展 GFX Challenge Grant Program 2022 〜Make Your Next Great Image〜

FUJIFILM Photo Exhibition GFX Challenge Grant Program 2022 〜Make Your Next Great Image〜

トップ画像:The Last Reindeer ©Katie Orlinsky (GFX Challenge Grant Program 2022)

 

富士フイルムが主催する「GFX Challenge Grant Program 2022」は、世界各国で活躍するクリエイターの創作活動サポートを目的とした助成金プログラムです。

2022年9月から2022年11月にかけて、全世界を3つの地域に分け各地域の写真家から、クリエイティブなアイデアと制作テーマをまとめた撮影企画書での応募を募りました。選考は3ヵ月かけて行われ、地域別に実施された一次、二次選考、さらに、外部審査員を招きグローバルで実施された最終選考を経て、2023年3月に受賞15テーマを決定しました。

制作活動のサポートとして、「Global Grant Award(大賞)」受賞者の5名には10,000ドル相当の助成金を、「Regional Grant Award(優秀賞)」受賞者の10名には5,000ドル相当の助成金をご提供、さらに、制作に使用する機材として、富士フイルム ラージフォーマット デジタルカメラシステム GFXを無償貸与させていただきました。そして、制作期間5ヵ月を経て、2023年8月ついに15作品が完成しました。

本展では、「GFX Challenge Grant Program 2022」を通じて制作された受賞者15名の作品を一堂に展示いたします。世界各国から集まったオリジナリティあふれる写真・映像作品をお楽しみください。

 

The Reading of the Environment ©Sharon Castellanos(GFX Challenge Grant Program 2022)

 


 

※ 富士フイルム ラージフォーマット デジタルカメラシステム GFXとは35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを搭載し、豊かな階調表現と浅い被写界深度による立体的な描写を可能とした、異次元の高画質をさらに身近にする画期的なミラーレスデジタルカメラシステムです。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products /gfx-series/

※ 助成金プログラムや受賞者および取り組んだ作品の詳細はこちらをご覧ください。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/special/gfx-challenge-program/

 

Family Stuff ©Qingjun Huang(GFX Challenge Grant Program 2022)

 

 

Whisper of Soil ©David Gaberle(GFX Challenge Grant Program 2022)

 


 

展覧会詳細

会 場 :FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
     〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番3号 東京ミッドタウン・ウエスト
      スペース1.2.3.ニギャラリー

U R L:https://fujifilmsquare.jp/exhibition/231110_01.html
会 期 :2023年11月10日(金)~11月30日(木)
開館時間:10:00~19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10前まで)
      ※会期中無休。
      ※写真点は止むを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
入場料 : 無料
     ※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料しております。

作品点数:全倍・全紙・半切サイズなど、カラー(またはモノクロ)、約100点以上の展示を予定しています。
・デジタルによる作品。
・展示作品は、描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」を使用。
・動画作品はモニターで上映します。

主 催 :富士フイルム株式会社
企 画 :コンタクト


巡回展(大阪展)

会 場 :富士フイルムフォトサロン 大阪
〒541-0053 大阪市中央区本町2丁目5-7 メットライフ本町スクエア1F

U R L:https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka/
会 期 :22023年12月8日(金)~12月20日(水
開館時間:10:00~19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10前まで)
      ※会期中無休。

 

カリバリー島 -生の記憶を辿る©小原一真 GFX Challenge Grant Program 2022)


 

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フジフイルム・フォトコレクション展 日本写真史をつくった101人一「珠玉の1枚」

FUJIFILM Collection -101 people who made Japanese photography history-

                                                                       トップ画像:細江英公 薔薇刑 #32/1961年 

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「フジフイルム・フォトコレクション」は、日本の写真文化を支え続けてきた富士フイルム株式 会社が、2014年に創立80周年を記念して創設した写真コレクションです。写真が未知なる視覚体験として幕末に伝来してから現在に至るまで、日本ではすぐれた写真家が数多く誕生しました。 時代の変遷の中で、彼ら、彼女らは写真表現の可能性を探り、自らの姿勢や問題意識を明らかにしてきました。本展では、日本における写真黎明期の礎となったフェリーチェ・ベアトや下岡蓮杖らの作品にはじまり、明治、大正、昭和、平成と国内外で高い評価を受けた、日 本写真史を語る上で欠かせない101人の写真家が撮影した1枚を銀写真プリントで展示します。 デジタル写真の普及で写真が今まで以上に身近になった今こそ、発展をし続ける日本の写真史の軌跡を改めて見直していただくとともに、 写真の在りように対する想いが込められた、101点からなる、 日本写真史の精髄をぜひご覧ください。

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出品作家

フェリーチェ・ベアト/ 上野彦馬/ 下岡蓮杖 / 内田九一/ 日下部金兵衛/小川一真/ 鹿島清兵衛/ 福原信三/ 塩谷定好/ 桑原甲子雄/ 安井仲治/ 福原路草/ 田淵行男/ 濱谷浩/ 岡田紅陽/ 影山光洋/ 林忠彦/ 杵島隆/ 植田正治/ 木村伊兵衛/ 渡辺義雄/ 岩宮武二/ 大竹省二/ 大辻清司/ 田沼武能/ 鋤田正義/ 長野重一/ 石元泰博/ 川田喜久治/ 細江英公/ 緑川洋一/ 芳賀日出男/ 富山治夫/ 白旗史朗/ 高梨豊/ 立木義浩/ 桑原史成/ 坂田栄一郎/ 篠山紀信/ 土門拳/ 広田尚敬/ 小川隆之/ 久保田博二/ 土田ヒロミ/ 荒木経惟/ 沢渡朔/ 十文字美信/ 鈴木清/ 森山大道/ 北井一夫 / 田村彰英/ 奈良原一高/ 森永純/ 有田泰而/ 木之下晃/ 原直久/ 江成常夫/ 倉田精二/ 杉山守/ 秋山亮二/ 操上和美/ 須田一政/ 南川三治郎/ 石内都/ 東松照明/牛腸茂雄/ 深瀬昌久/ 入江泰吉/ 前田真三/ 中村征夫/ 山崎博/ 北島敬三/ 水越武/ 大西みつぐ/ 島尾伸三/ 普後均/ ハービー・山口/  伊藤義彦/ 山沢栄子/ 清家富夫/  長倉洋海/ 築地仁/ 水谷章人/ 宮本隆司/ 広川泰士/ 伊奈英次/ 上田義彦/ 竹内敏信/ 三好耕三/ 星野道夫/ 今道子/ 柴田敏雄/ 田中光常/ 齋藤亮一/ 潮田登久子/  瀬戸正人/  野町和嘉/  秋山庄太郎/  佐藤時啓/  白岡順/ 鬼海弘雄

 

奈良原一高《消滅した時間〉より二つのゴミ缶、ニューメキシコ / 1972年 

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展覧会詳細 

会場:金津創作の森美術館 アートコア

会期:2023.10/28 SAT-12/10 SUN

開館時間:10:00~17:00(最終入場16:30)

休館日:月曜日

観覧料: 一般600円(400円)/65歳以上・障がい者300円/高校生以下無料 ※( )内20人以上の団体料金 ※障がい者の介護者(該当障がい者1人につき1人) 無料

主催 : (公財)金津創作の森財団

共催:あわら市、あわら市教育委員会

特別協力: 富士フイルム株式会社

協力: コンタクト、フォトクラシック

後援 : 福井県、(公財)福井県文化振興事業団、福井新聞社、 北國新聞社、 富山新聞社、FBC、 福井テレビ、 FM福井、福井ケーブルテレビ・さかいケーブルテレビ、 (一社) あわら市観光協会、 月刊JURALA編集室

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関連イベント

関連イベント①

ギャラリートーク ※要展覧会観覧券

日時: 10月28日 (土) ①11:30〜12:00  ②14:00~14:30

会場: 美術館 アートコアミュージアム-1

講師: 土田ヒロミ [金津創作の森館長・写真家]

 

関連イベント② 

講演会: 『日本の写真表現の歴史』※要展覧会観覧券

日時: 11月3日 (祝・金) 14:00~15:30 

会場: 美術館 アートコアミュージアム-2

講師: 飯沢耕太郎(いいざわこうたろう) [写真評論家] 定員 先着100名 (全席自由)

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本橋成一とロベール・ドアノー〜交差する物語〜

Motohashi Seiichi and Robert Doisneau -Chemins Croisés-

トップ画像:ロベール・ドアノー《ラリー・アドラーと彼のハーモニカ、パリ》1946年頃 ©Atelier Robert Doisneau

 

このたび東京都写真美術館では「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展を開催いたします。

本橋成一は東京に生まれ、50年以上にわたり、写真と映画によって、揺れ動く社会とそこに暮らす人々の姿を記録してきました。一方ロベール・ドアノーは、パリや自信が生まれたパリ郊外を舞台として、常にユーモアをもって身近にある喜びをとらえてきました。生まれた時代・地域が異なる二人の写真家ですが、奇しくも炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュを残しています。そして、それぞれに第二次世界大戦による混乱を経験した二人は、慎ましくも懸命に生きる人々の営みの中に、力強さと豊かさを見出し、失われゆく光景とともに写真に収めてきました。

多くの対立、紛争の絶えない現代において、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家によって編み出される物語を通して、生きることの豊かさについて考える機会となれば幸いです。


 

本橋成一 Motohashi Seiichi プロフィール

1940年東京・東中野生まれ。1960年代から市井の人々の姿を写真と映画で記録してきた写真家・映画監督。1968年「炭鉱〈ヤマ〉」で第5回タイア幼少受賞。以後、サーカス、上野駅、築地魚河岸などに通い撮影し発表。写真集『ナージャの村』で第17回土門拳賞、映画「アレクセイと泉」で第12回サンクトペテルブルグ国際映画祭グランプリを受賞するなど国内外で高い評価を受けている。

 


 

ロベール・ドアノー Robert Doisneau プロフィール

1912年パリの郊外のジャンティイ生まれ。エコール・エスティエンヌで石版を学び、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。自動車会社ルノー社のカメラマンなどを経て、1939年フリーとして活動を開始。特にパリの庶民たちの日常をとらえた写真で高い評価を得て、ニエブス賞(1956年)、フランス国内写真大賞(1983年)など受賞多数。1994年逝去(享年82歳)。

 


展覧会詳細

会 場 :東京都写真美術館
     〒153-0062東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
会 期 :2023年6月16日(金)〜9月24日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は終了30前まで/木・金は20:00まで)
観覧料 :一般/800円/学生640円/中高生・65歳以上400円
主 催 :交易財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
後 援 :在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、J-WAVE 81.3FM
助 成 :公益財団法人花王芸術・化学財団
協 賛 :東京都写真美術館支援会員
特別協力:
アトリエ・ロベール・ドアノーコンタクト、ポレポレタイムス社

 

 

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巡回展

会 場 :田川市美術館
〒825-0016 福岡県田川市新町11-56

U R L:https://tagawa-art.jp/exhibition/r05year/20231208-01.html
会 期 :2023年12月8日(金)〜2024年1月28日(日)
開館時間:
9:30~17:30 ※入館は閉館の30分前まで

観覧料     :一般800円(700円)/高大生600円(500円)/中学生以下無料

 

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平間至写真展「写真は愛とタイミング!」

ITARU HIRAMA Exhibition -Photograph is LOVE&TIMING-

トップ画像:「ミーナの世界」2004年 ©Itaru Hirama

写真家・平間至は、タワーレコードのコーポレートキャンペーン「NO MUSIC,NO LIFE.」をはじめ、音楽が聴こえるような躍動感あふれる写真で新しいスタイルを打ち出した写真家・平間至。

宮城県塩竈市の写真館の三代目として生まれた平間は、日常の中に写真と音楽が当たり前にある環境で育ちました。パンクロックの洗礼を受けることで音楽の地平が無限であることを知ったように、写真においてもメディアの世界で新たな写真の可能性を模索してきた平間至に訪れた転機は、故郷が甚大な被害を受けた2011年の東日本大震災でした。「写真が魂の居場所になるのではないか」、その想いとともに東京で写真館の再生を決意、それぞれの家族にとって大切な記憶を残す”ハレ”の写真を提供し続けています。

本展「写真は愛とタイミング!」では、平間至の名を知らしめた数々のアーティストたちの写真をはじめ、幼い娘の日常写真と彼女自身の絵画で構成した<ミーナの世界>、あいねこミーちゃんを撮影したシリーズ、内省的な心象風景を美しいモノクロプリントで表現した<光景>、そして、平間至写真館TOKYOで撮影された作品など約200点によって、写真が過去と未来をつなぐ記録装置であるとともに、無限の可能性を秘めた表現メディアであることを紹介します。

 


 

平間至プロフィール

1963年、宮城県塩竈市に生まれる。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、写真家・伊島薫氏に師事。1996年からタワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」のキャンペーンポスターをはじめ、多くのミュージシャンの撮影を手がける。2006年よりゼラチンシルバーセッションに参加。2008年より「塩竈フォトフェスティバル」を企画・プロデュース。2012年より塩竈にて、音楽フェスティバル「GAMA ROCK FES」を主宰。2015年1月、東京・世田谷の三宿に平間写真館TOKYOをオープン。

サンボマスターCD「サンボマスターは君に語りかける」2005年 ©Itaru Hirama

 


 

展覧会詳細

会 場 :グランシップ6階展示ギャラリー
     (JR東静岡駅南口隣接)

U R L:https://www.granship.or.jp/visitors/event/detail.php?id=3026
会 期 :2023年7月25日(火)〜8月20日(日)
開館時間:10:00~17:00(16:30最終入場)
      ※会期中無休。
      ※写真点は止むを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
入場料 : 一般               :800円
こども・学生:500円(こども・学生は小学生以上
28歳以下の学生)
     ※未就学児無料
      ※前売り、当日同額
チケットURL:https://yyk1.ka-ruku.com/granship-s/showList

主 催 :公益財団法人静岡県文化財団、静岡県
後 援 :静岡県教育委員会、静岡市教育委員会、テレビ静岡
協 力 :タワーレコード株式会社、富士フイルム株式会社
企画協力:株式会社コンタクト、平間写真館TOKYO
問合せ :グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000

 

 

 

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広川泰士写真展「2023-2011 あれから」

TAISHI HIROKAWA Exhibition -2023~2011 AREKARA-

トップ画像:宮城県気仙沼市 2023年4月 ©Taishi Hirokawa

 

フジフイルム スクエアは、2023922日(金)から1012日(木)まで、広川泰士写真展「2023-2011 あれから」を開催いたします。広川泰士氏は、1974年、写真家として活動を開始して以来、ファッションや広告等の写真をはじめCM、映画撮影など多様なメディアで幅広い活躍を続ける一方、地方に暮らす人々にデザイナーズ・ブランドの服を着せて撮影した異色のポートレート『sonomama sonomama』や、自然と人工物の風景によって地球の営みと人間存在の関係性を問いかけた『BABEL-ORDINARY LANDSCAPES』など、独自の視点で多くの優れた作品を生み出し、高い評価を得ている写真家です。

本展は、2011年から現在まで、東日本大震災の被災各地の風景とそこに暮らす家族のポートレートという2本の軸で続けている広川氏の定点観測を初めて展示します。2011年の東日本大震災発生時、想像を絶する津波の被害の様子を知り、「何ができるかを考えていたが、気づくと体が動いていた」広川氏は、目的地も決めぬまま支援物資を積んだ車を北へと走らせていました。まだ水の引かない被災地には、水の中に浮かぶアルバムや写真、かつて家があった場所で家族の写真を探す多くの人たちの姿があり、広川氏の記憶に深く刻まれることになります。201110月地元での縁がつながり気仙沼市役所の一角で、撮影を希望する被災した家族の撮影会を無償で開催。以来、新型コロナウイルスの感染拡大で自粛を余儀なくされた期間を除き、現在に至るまで毎年、撮影会を継続しています。

並行して釜石、陸前高田、気仙沼周辺の定点観測撮影も12年間にわたり継続。今回、これらの記録と家族たちのポートレートを同時に展示することで、あらがいようのない大きな自然の力で破壊されたランドスケープと、根底から覆された人々の営みが、震災前とは姿を変えながら時とともに修復されていくプロセスを垣間見ることができ、震災からの12年間と今後に思いをいたす契機となる写真展です。

 


 

広川泰士プロフィール

神奈川県生まれ。世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。写真集『sonomama sonomama』『STILL CRAZY nuclear power plants as seen in Japanese landscapes』『SOUNDS FROM THE PLANET -惑星の音-』『TIMESCAPES -無限旋律-』『Whimsical Forces -時のかたち-』『BABEL-ORDINARY LANDSCAPES』『Fuji Sun』 『Bus Stops in L.A. 1974-75』他。

講談社出版文化賞、NY.ADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、日本写真協会年度賞、東川町国内作家賞、他受賞。ロサンゼルス カウンティ美術館、プリンストン大学美術館、サンフランシスコ近代美術館、ミュンヘン レンバッハハウス美術館、フランス国立図書館、東京都写真美術館、東京国立近代美術館、他で作品が収蔵されている。

http://hirokawa810.com/

宮城県気仙沼市 2017年3月 ©Taishi Hirokawa

 


 

・支援物資を車に積んで駆けつけて目にした被災地の信じ難い光景を撮影して以来12年間、8×10インチサイズのネガカラーフィルムで「定点記録」を続けた気仙沼などの風景の変遷を展示します。

宮城県気仙沼市 2011年4月 ©Taishi Hirokawa

・本展の「定点観測」の視点からは、震災直後「瓦礫」が撤去され更地と化していく変化の速さと、コロナ禍もあり鈍化する近年の時の流れの対比を感じていただけます。

岩手県釜石市 2018年3月 ©Taishi Hirokawa

・12年間継続してきた被災地でのボランティア撮影会の家族写真からは、そこに暮らす家族の「定点観測的な」年輪と、運命を受け入れ毅然と生きる力を感じていただけます。

宮城県気仙沼市 2019年3月 ©Taishi Hirokawa

・防災のために建設された巨大なコンクリートの防潮堤や岸壁の写真は、まるでSFのような非現実性を感じさせ、今後ここに暮らす人々との共生のありかたを考えさせられます。

岩手県釜石市 2023年4月 ©Taishi Hirokawa

 


 

展覧会詳細

会 場 :FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
     〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番3号 東京ミッドタウン・ウエスト
      スペース1.2.ミニギャラリー

U R L:https://fujifilmsquare.jp/
会 期 :2023年9月22日(金)〜10月12日(木)
開館時間:10:00~19:00(入館は終了10前まで)
      ※会期中無休。
      ※写真点は止むを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
入場料 : 無料
     ※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料しております。

作品点数:8×10インチネガカラーフィルム、ラージフォーマットデジタルカメラGFX100Sからの
「銀写真プリント」と「モノクロ銀塩印画紙プリント」
主 催 :
富士フイルム株式会社

協 力 :広川事務所
企 画 :コンタクト

 

 


イベント

1 写真展開催記念トークイベント
~ 2023-2011あれから~
これまで広川作品の展示企画を手がけてきたインディペンデント・キュレーター菅沼 比呂志氏とご一緒に、お話をうかがいます。

日時:2023年10月 10日(火) 18:00 ~19:30 (受付開始・開場17:50)
会場:フジフイルム スクエア2F 特設会場にて
お話: 写真家 広川 泰士(以下敬称略)
ゲスト: インディペンデント・キュレーター東京工芸大学芸術学部写真学科教授 菅沼 比呂志
聴き手: 本展企画 佐藤 正子(コンタクト)
参加無料・先着150名(定員になり次第締切)
事前申込み:ウェブサイトまたはお電話にて 電話 03-6271-3350(受付時間10:00 ~18:00)

https://fujifilmsquare.jp/exhibition/230922_01.html

 

2 広川泰士ギャラリートーク
~定点観測で見えてくること~ 
気仙沼で家族のポートレートを撮影するきっかけを作った写真家・熊谷直子氏、気仙沼ファミリーフォトプロジェクトを主宰する菊田千詠氏とご一緒に、会場で展示作品を見ながら、お話しいただきます。
日時:2023年 9月 23日(土・祝) 13:00 ~13:50
会場:富士フイルムフォトサロン 展示会場内にて
お 話: 写真家 広川 泰士
ゲスト: 写真家 熊谷 直子/ 気仙沼ファミリーフォトプロジェクト主宰菊田 千詠
聴き手: 本展企画 佐藤 正子(コンタクト)

日時:2023年 9月 30日(土) 13:00~13:50
お話: 写真家 広川 泰士

聴き手: 本展企画 佐藤 正子(コンタクト)

参加無料・予約不要・定員なし
※座席はありませんので、ご了承ください

*写真展、イベントはやむを得ず中止・変更させていただく場合がございます。
ウェブサイト・電話でご確認ください。電話 03-6271-3350(受付時間:10:00 ~ 18:00)

https://fujifilmsquare.jp/

 

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宮城県気仙沼市 2011年10月 ©Taishi Hirokawa

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ソール・ライターの原点 ニューヨークの色

SAUL LEITER -Origins in color-

*トップ画像:ソール・ライター《無題》撮影年不詳 ©︎Saul Leiter Foundation

 

Saul Leiter生誕100年記念

 

Bunkamuraザ・ミュージアムで過去2回にわたって開催されたソール・ライターの展覧会は、“ソール・ライター風の写真”という言葉が市民権を獲得するほど、それまで日本ではほぼ無名だった写真家の名前を一気に知らしめ、大きな反響を呼び起こしました。

2023 年4月10日からのBunkamura 休館(オーチャードホールを除く)に伴い、Bunkamuraザ・ミュージアムは、ソール・ライター生誕100年を記念し、渋谷ヒカリエ9F・ヒカリエホールにて展覧会「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」を開催します。

50代でキャリアの表舞台から姿を消し、富にも名声にも一切の関心を示さず、淡々と自らの美意識に忠実に生きていたソール・ライターが80代になった2006年、世界中の写真ファンを魅了し続けるドイツのシュタイデル社から刊行された初の写真集『Early Color』によって、再び脚光を浴びることになります。2013年、ソール・ライターがこの世を去った時点で、その作品の大半は未整理のままでしたが、翌年に創設されたソール・ライター財団によって、アーカイブをデータベース化する「スライド・プロジェクト」が着手されました。未整理の作品はカラースライドだけでも数万点にのぼり、業績の全貌が明らかになるには、さらに十数年の歳月が必要とも言われています。没後にも関わらず、ソール・ライターは常に新たな発見が続く“発展途上” の作家でもあります。

本展では、新たに発掘された作品による大規模なカラースライド・プロジェクション、未公開のモノクロ写真、絵画など最新作品群を含む400点以上の作品を通して、これまで紹介していなかった知られざるソール・ライターの素顔と、「カラー写真のパイオニア」と称され世界中を驚かせ続ける色彩感覚の源泉に迫ります。

 


Saul Leiter

1923年12月3日、ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれる。
父親はユダヤ教の聖職者。
1946年、画家を志し、神学校を中退してニューヨークへ移住。
1958年、ヘンリー・ウルフがアートディレクターに就任した
『ハーパーズ・バザー』誌でカメラマンとして仕事をはじめる。
その後、80年代にかけて『ハーパーズ・バザー』をはじめ
多くの雑誌でファッション写真を撮影。
1981年、ニューヨーク5番街にあった商業写真用の自分の
スタジオを閉鎖。

1993年、カラー写真制作のためイルフォードから資金提供を受ける。
2006年、ドイツの出版社シュタイデルが初の写真集
『Early Color』出版。

2008年、パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団で
ヨーロッパ初の大規模回顧展開催。
2012年、トーマス・リーチ監督によるドキュメンタリー映画
「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」製作。
2013年11月26日、ニューヨークにて死去。享年89歳。
2014年、ソール・ライターの作品を管理する目的でソール・ライター財団創設。
2017年「ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター」展、
2020年「永遠のソール・ライター」展をBunkamura ザ・ミュージアムにて開催。

 

《ライトボックスを見るソール・ライター》2013年 ©︎Margit Erb

 


展覧会詳細

会 場 :ヒカリエホール ホールA(渋谷ヒカリエ9F)
〒150-0042 東京都渋谷区渋谷2-21-1
会 期 :2023年7月8日(土)~8月23日(水)※休館日無し
開館時間:11:00~20:00 ※最終入場は19:30まで

入  場  料:
一般/1,800円(前売/1,600円)
大学・高校生/1,000円(前売/800円)
中学・小学生/700円(前売/500円)

主 催 :Bunkamura、読売新聞社
企画制作:Bunkamura
協 力 :ソールライター財団
企画協力:コンタクト
後 援 :J-WAVE

※【同時開催】「平間至展 写真の歌ーPHOTO SONGSー」会場:同ヒカリエホールホールB とのセット券の販売を予定しています。詳細は決定次第ご案内いたします。

 


ソール・ライター《無題》撮影年不詳 ©︎Saul Leiter Foundation

 

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