FUJIFILM SQUARE 企画写真展
「平成・東京・スナップLOVE」
ポートフォリオレビュー展

New Faces of Japanese Photography

※トップ画像: ©️Takuya Yamahata


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2019年、FUJIFILM SQUARE企画写真展「平成・東京・スナップLOVE」が東京会場・フジフイルム スクエア(6月)と大阪会場・富士フイルムフォトサロン(7月)にて開催されました。その期間中、同展出品作家6名(有元伸也、大西みつぐ、尾仲浩二、中藤毅彦、ハービー・山口、元田敬三 敬称略)が、写真展での作品の発表を目指す方たちにアドバイスする「ポートフォリオレビュー」を開催し、計78名の参加者の中から山端拓哉、小西拓良、阪東美音、前川朋子という4名の写真家が選出されました。
フジフイルムスクエアは、この4名の写真家を応援し、2020年8月以降、この4名の写真家の個展を東京のフジフイルム スクエアと大阪の富士フイルムフォトサロンにて連続開催します。

新たな才能を開花させ、将来の飛躍に繋げていただくために、推薦作家から写真展の企画・構成のアドバイスを受けながら、写真展開催のプロセスを体験していただく、という意欲的な試みです。写真に真摯に向き合う4名それぞれの視点が提示する彼らの可能性は、写真の新たな可能性を私たちに見せてくれます。4名の作品と思いを、推薦作家のコメントと共にお楽しみください。


ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展 Vol.1
2020年8月28日(金)~2020年9月10日(木)
フジフイルム スクエア 東京
山端拓哉「ロシア語日記」
(推薦作家:尾仲浩二)

©️Takuya Yamahata

今回の作品は、ロシアに語学留学に行っているときの写真が、中心になっている。
旅行写真ではなく、また生活写真でもない、その狭間を作品にしたい。
私は日本でも最近ロシア語で、日記を書いている。
日本での生活でさえ、ロシアと密接に関わっていて、
これからもロシアとの関係は続く。
ロシア語日記は、どんどんページ数を増やす。

©️Takuya Yamahata

 <尾仲浩二選評>
山端くんはロシアが好きだからロシアへ何度も行く。カメラとフィルムを持って。
気になるものは何でも撮ってくる。
フィルムを現像する。
思っていたほどイイ感じには写ってなかったけれど、
思ってもいなかったものがイイ感じに写っていたりする。
暗室でプリントをする。
ホントはこんな色じゃなかったけど、こんな色でも悪くないなと思う。
それが楽しくてまたロシアに撮りに行く。
山端くんが写真を楽しんでいる事がストレートに伝わってきたんです。

山端拓哉 (ヤマハタ・タクヤ)

1988年 青森県十和田市生まれ。
2011年 武蔵大学社会学部社会学科卒業。
2016年10月~2018年2月 ロシア・ウラジオストクにて語学留学。
帰国後、暗室クラブ【おんたま】に参加。
フィルム写真にこだわりながら、作家活動中。

2019年11月 フランス・パリ《FOTOFEVER》に【おんたま】として参加。


ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展 Vol.2
2020年9月11日(金)~2020年9月24日(木)
フジフイルム スクエア 東京
小西拓良「笹舟」
(推薦作家:中藤毅彦)

©️Takuro Konishi

写っているのは妻です。
僕たちにコウノトリは来ないまま、
二人の生活は18年になりました。
思い描いていたのとはずいぶん違った人生になってしまいましたが、
僕たちは時の川を笹舟の様に流れていきます。

©️Takuro Konishi

<中藤毅彦選評>
とある夫婦のささやかな生活を精緻に描いた
モノクロームのプリントは限りなく美しい。

夫が妻を見つめる視線は愛に満ち、
また妻がカメラの前で自然に無邪気な姿を見せるのも
夫を心から信頼しているからこそであろう。

だが、見る者は、どこか憂いを秘めた妻の表情の奥に、
不思議な寂しさが漂うのに気がつくだろう。

「笹舟」と言う象徴的なタイトルに込められた、
幸福と哀しみの相半ばする二人の感情こそが、
この作品の核なのである。

小西拓良 (コニシ・タクロウ)

1969年 東京都板橋区生まれ。
2010年 写真表現中村教室ワークショップに参加。
2014年 夜の写真学校ワークショップに参加。
2017年 個展「鉄港」(新宿/Place-M)開催。


ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展 Vol.3
2020年10月2日(金)~2020年10月15日(木)
富士フイルムフォトサロン 大阪
阪東美音「メロウ」
(推薦作家・元田敬三)

©Mio Sakato

現役の女子高生から20歳くらいを対象とし、
制服を着せて撮影しました。
この作品は私が学生の時に受けた嫌がらせや
SNSを見ていて感じたことがイメージに影響しています。
SNSに悪口など見たくないことが投稿されていても、
見ておきたくなってしまいます。
だから写真のような場所に行くと
そういう環境から逃げられる気がしました。
周りに合わせるのがしんどくなったから
メイクを薄くしました。
落ち着ける環境を写真の中から
作っていこうとしたのが制作しはじめたきっかけです。

©Mio Sakato

<元田敬三選評>
ポートフォリオレビューを通して
多くの方々と直接出会う機会があり、
みなさまの写真や現実に対する真剣な姿勢に驚かされました。
阪東さんの作品の動機は
自分自身の内面の諸問題でしょうか。
内面は写真に写りませんから
(前提として。たまに写る気がする)、
内なる事を外界へ繋げ、
他者を巻き込んでいく様はまさに写真のなせる技。
写真は目の前にある現実しか写せませんから。
この展示をきっかけに作家本人も見る側も発見の連続が始まるはずです。

阪東美音 (サカトウ・ミオ)

1999年 大阪府生まれ。
2017年 大阪市立工芸高等学校 卒業。
2019年 ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。


ポートフォリオレビュー/ファイナル・セレクション展 Vol.4
2020年10月2日(金)~2020年10月15日(木)
富士フイルムフォトサロン 大阪
前川朋子「涯ての灯火(ともしび)」
(推薦作家・大西みつぐ)

©Tomoko Maekawa

2015年からわたしは、
自分の娘とその周辺の景色を撮影し続けてきた。
些細な日常の出来事も、娘は、
忘れてしまいたいことさえも鮮明に覚えていて、
突然それに苛まれることがあるという。
当のわたしは、忘れたくないことでもすぐに忘れていく一方だ。
同じ時間を過ごしているはずなのに、
私たちの間には互いに相容れないずれ、
眼に見えない「裂け目」のようなものがあるように思う。
写真を知り、より深く眼差す試みの中で、
些細な日常の写真がこの「裂け目」のプラットホームとなり、
他人同士の経験と記憶を育てるのかもしれない、
という気づきをえて、小さな灯火が自分の中に灯されていく、
そういう感覚をおぼえた。
この灯火が、まだ見知らぬ地平を、
ささやかに照らしうることをいつも信じている。

©Tomoko Maekawa

<大西みつぐ選評>
「葛藤」は写真作業の途上でさらに大きくなっていくものだ。
しかし、個に立ち返り「世界」を見つめていく自由をも
同時に獲得していくことになる。
さらに「世界」はこちらをも凝視する。
前川さんの写真は「我が家のアルバム」には
残らない互いの呟きやもどかしさを溢れるほど積み込み、
私たちがこの時代に生きねばならない確信を提示してくれている。
それは「愛しさ」という感情が地味ながらも
着実に未来を照らしているということ。
そこに向かって歩くしかないということ。

前川朋子 (マエカワ・トモコ)

1972年 東京都生まれ。
1998年~ 徳島市在住。
2015年~ フォトアーキペラゴ写真学校に参加。


 

展覧会情報 Details

① 東京展:山端拓哉小西拓良の個展を連続開催!

会 場 :FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
     〒107-0052東京都港区赤坂9丁目7番3号 東京ミッドタウン・ウエスト
会 期 :2020年08月28日(金) 〜 09月10日(木) (会期中無休)
開館時間:両展とも、10:00 – 19:00
     最終日は16:00まで/入館は終了
入場料 :無料
主 催 :富士フイルム株式会社
企 画 :コンタクト

② 大阪展 阪東美音&前川朋子名の個展を連続開催!

会 場 :富士フイルムフォトサロン 大阪 スペース2
     〒541-0053 大阪市中央区本町2-5-7 メットライフ本町スクエア1階
会 期 :2020年10月02日(金)~ 10月15日(木) (会期中無休)
開館時間:両展とも10:00 – 19:00
     最終日は16:00まで/入館は終了
入場料 :無料
主 催 :富士フイルム株式会社
企 画 :コンタクト


 

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アンコール開催決定!
ニューヨークが生んだ伝説の写真家
永遠のソール・ライター

Return Exhibition: Forever Saul Leiter 2020

※トップ画像:ソール・ライター《薄紅色の傘》1950年代、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
※Main Image:Saul Leiter, Purple Umbrella, 1950s, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


“カラー写真のパイオニア”として、独自のアングルでニューヨークの日常を撮りつづけ、近年その魅力が再評価された写真家ソール・ライター。2017年、Bunkamura ザ・ミュージアムで日本初の回顧展を開催し大きな話題を呼びました。さらに2020年1月には「永遠のソール・ライター」展を開催。2度目のブームを巻き起こしはじめたかのように思われていた矢先、新型コロナウイルスの影響で閉幕前に突然の中止を余儀なくされてしまいました。
ところが、彼の作品は数奇な運命を辿ることとなります。作品の所蔵元であるソール・ライター財団(ライターが生涯愛したアトリエ兼アパートが、現在では財団事務所)があるニューヨークは、日本を大きく上回る感染者数の拡大に見舞われ、作品返却の目途が立たない事態となり、日本で大切に保管されることとなりました。
 日本美術をこよなく愛したソール・ライターの没後、2014年に財団が設立された際、「日本での回顧展開催」が大きな目標だった財団が途中閉幕を余儀なくされた我々の気持ちを汲み、展覧会の開催を快諾してくれたおかげで、このたび、急遽アンコール開催が決定いたしました。

約8万点のカラー写真をはじめ、作品の大半を整理することなく世を去った写真家の「発掘作業」は、ソール・ライター財団により現在進行形で続けられています。本展では、ソール・ライターが愛し慈しみ、よき理解者であった妹のデボラや恋人のソームズ、愛し共に暮らした猫たちを被写体とした作品や、世界初公開となるソール・ライターの膨大に残された未プリントフィルムのカラースライド(ソール・ライター財団によりデータ化)を展示。また、これまでほとんど紹介される機会をみなかった2000年以降に撮影されたデジタルカメラでの作品、自ら“芸術の到達点”と語ったスケッチなど、2017年の初回顧展時から新たに整理された作品・資料をメインに、ぶれることのない生き方、独自の姿勢をつらぬいたソール・ライターの創作の背景、そして、その実像に迫ります。

It was in 2017 that the first retrospective of Saul Leiter’s works was held at Bunkamura THE MUSEUM. It became a big hit and Saul Leiter returned: From January 2020 a second retrospective of his works was held at Bunkamura THE MUSEUM including not only works that previously hadn’t been shown in Japan, but also works that hadn’t been shown anywhere yet. Unfortunately, due to the spread of the novel corona virus, this exhibition, had to close, preventing many from engaging with all the previously unshown works of Saul Leiter, that this second retrospective featured. However, due to the spread of the novel corona virus Saul Leiter’s works had to stay in Japan and the Saul Leiter Foundation kindly agreed to give it another try and hold this exhibition – in a slightly modified form – again!

Saul Leiter was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until he retired from commercial photography in the 1980’s. It was Early Color, a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. He was 83 years old by then. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 the documentary In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released, making his name and works known to even more people.

Many regard Saul Leiter as a pioneer in color photography due to his exquisite sense for color. He has left behind over 80.000 uncatalogued color photographs, which The Saul Leiter Foundation is continuously in the process of “excavating” and bringing into order. This exhibition will show a completely new facet of Saul Leiter work by showing new photographs from this vast archive including previously unpublished and unexhibited works.



左 :ソール・ライター《落書きの顔》1950年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
left:Saul Leiter, Graffiti Heads, 1950, chromogenic print, ©️Saul Leiter Foundation
中央:ソール・ライター《無題》撮影年負不詳 ©️Saul Leiter Foundation
middle:Saul Leiter, Untitled, date unknown ©️Saul Leiter Foundation
右 :ソール・ライター《窓》1957年、発色現像方式印画 ©️Saul Leiter Foundation
right:Saul Leiter, Window, 1957, chromogenic print ©️Saul Leiter Foundation


作家プロフェィール Artist Profile

ソール・ライターは、1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、58歳になった年、自らのスタジオを閉鎖し、世間から姿を消した。写真界でソール・ライターが再び脚光をあびるきっかけとなったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集でした。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぎました。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、その名前と作品は多くの人に知れわたるようになりました。

Saul Leiter (1923-2013) was a leading fashion photographer in New York since the 1950’s, until at the age of 58 he closed his studio and disappeared from the world. It was a collection of his work that he published with Steidl Verlag in Germany in 2006 that brought him back to the limelight of the world of photography. His re-discovery became a big sensation and led to numerous exhibitions and publications. In 2012 a documentary film titled In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter was released (first screened in Japan in 2015), making his name and works known to even more people.


展覧会情報 Details

会 場 :Bunkamuraザ・ミュージアム
     〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
     TEL: 03-5777-8600
     E-MAIL: saulleiter2@nanjo.com
     URL: https://www.bunkamura.co.jp/
会 期 :2020年07月22日(水)~09月28日(月)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
     毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
休館日 :8月18日(火)、9月8日(火)
入場料 :一般1,500円、大学・高校生1,000
     中学生700円
     ※学生券をお求めの場合は、学生証の提示をお願いします。
     ※障碍者手帳のご提示で割引料金あり。
     ※未就学児は入館無料。
     ※新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、
     団体鑑賞の受け入れを中止させていただきます。
主 催 :Bunkamura, 読売新聞社
協 力 :ソール・ライター財団、NTT東日本
企画協力:コンタクト

当日券 オンラインチケット MY Bunkamura(スマホチケットのみ)、Bunkamura ザ・ミュージアム<BunkamuraB1F>カウンターにて販売予定です。整い次第、追ってご案内させていただきます。

状況によって会期等は変更となる可能性もございます。最新の情報は当ホームページで随時ご案内いたしますので、ご来場の際には事前のご確認を重ねてお願い申し上げます。

ソール・ライター撮影の出展作品につきましては、2020年1月開催「永遠のソール・ライター」と同一になりますが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から展示構成を一部変更しています。映像コンテンツ「スライド・プロジェクション」の上映はございませんが、スライド作品は形を変更してお楽しみいただきます。

払戻し期間終了のため、2020年1月開催「永遠のソール・ライター」のチケット(全券種)はご利用いただけません。

「お客様へのお願い」につきましては、追ってご案内させていただきます。

 Venue:
The Bunkamura Museum of Art
2-24-1 Dogenzaka, Shibuya, Tokyo 150-0043       
TEL: 03-5777-8600
E-MAIL: saulleiter2@nanjo.com
URL: https://www.bunkamura.co.jp/
Period:
July 22, 2020 – September 28, 2020
Opening Hours:
10:00 – 18:00 (last admission 17:30)
Admissions:
Adult 1,500 Yen , University and High school students 1,000 Yen, Junior High School students and younger 700 Yen
*No admission of groups as part of Bunkamura’s social distancing measure to prevent the spread of the novel corona virus.
*Student fare tickets are only valid when presented along with approved ID
*Discount available for owners of a Physical Disability Certificate (shogaisha techo)
Organization:
Bunkamura, The Yomiuri Shimbun
Support:
The Saul Leiter Foundation, NTT East
Planning:
Contact Co., Ltd.

★Tickets will be sold online and at the museum counter. Please check the Bunkamura HP for further information.


 

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展示紹介動画公開中!
井津由美子写真展
“Saul Leiter: In Stillness”

故ソール・ライターのアトリエ写真集の発売出版記念展

※トップ画像|Top Photograph: ©️Izu Yumiko





ニューヨーク発ファッションブランド「マーク ジェイコブス」が手掛けるブックストア『BOOKMARC
(ブックマーク)』にて、写真家・井津由美子氏が撮影した故ソール・ライターのアトリエの写真集Saul Leiter: In Stillness」の出版を記念して写真展を開催します。

1980年代に商業写真から身を引いて以後、表舞台に姿を現すことなく淡々と絵を描き、写真を撮り、自分の世界の中で生きていたソール・ライターを、日の当たる世界へ引き出すことになったのは、 年にドイツのシュタイデル社が出版した写真集『Early Color』でした。この写真集によって、当時80歳を過ぎていたソール・ライターは、「カラー写真のパイオニア」として、一躍「時の人」となりますが、 2013年にこの世を去るまで自分の生活を変えることなく、最も愛する場所であるニューヨーク・イーストヴィレッジのアパートメント兼アトリエで淡々と日常を送りました。
生前からソール・ライターと親交のあった井津由美子が、この場所の撮影をはじめたのは、彼が亡くなった週間後のことでした。以降、断続的に3年までこのプロジェクトの撮影は続けられます。ソール・ライターへの敬意と、写真家としての冷静な眼差しによって生み出された数々の写真には、通俗的な富や名声より、自分にとって幸せとは何か、を真摯に問い続けたソールの魂に通じる美が映し出されています。本写真集『Saul Leiter: In Stillness』は、ソール・ライターの気配が立ち上るような濃密な空間の中で、「急がない人生」の多くの物語を浮彫にします。

 

 


井津由美子(いづ・ゆみこ)プロフィール

1968年大阪府生まれ。ニューヨーク在住。1998年アメリカ、カリフォルニア州のブルックス大学写真学科を卒業後、ニューヨークで広告写真家としてキャリアをスタート。

2003年より8×10インチと11×14インチの大型カメラでプラチナ・パラディウムプリント技法による〈Secret Garden〉(シークレット・ガーデン)(2011年)シリーズを制作開始。2016年、〈Secret Garden〉と〈Faraway(闇の彼方へ)〉(2014年)を収録した写真集『Resonance』をSerindia Contemporaryより出版。

2017年から2018年にかけて、微細な鳥の巣と羽根の抽象的イメージで成り立つ〈Icarus (イカロス)〉(2017年)シリーズを東京、台北、バンコク、サンタフェ、パリのギャラリーで発表。

2020年1月に東京のBunkamuraザ・ミュージアムで開催された「永遠のソール・ライター」展において上映されたプロジェクションに作品を提供。『Saul Leiter: In Stillness』を東京・京都で発表予定。


展覧会概要

会 場 :BOOKMARC(ブックマーク)
     〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-26-14
     TEL:03-4335-1711 (カスタマーセンター)
     URL: https://www.marcjacobs.jp/contents/bookmarc.php
会 期 :2020年6月19日(金)〜 7月5日(日)
開館時間:10:00~19:00
入館料 :無料

注意事項
・新型ウイルスCOVID-19感染症対策により、入店者数制限を行なっております。
・入店時に検温と手消毒とマスクの着用をお願いしております。
・関連商品の準備数には限りがございます。完売の際はご了承ください。
・天災などの不測の事態により、販売を中止する場合がございます。


井津由美子写真集
『Saul Leiter: In Stillness』
BOOKMARC 限定特装版
40セット発売中

判型
300x200mm|120ページ|布貼化粧箱

発行
リブロアルテ

プリントスペック
オリジナルプリント1枚(インクジェットプリント、サイン入り)

販売価格
45,000円(税別)



 

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いよいよ開幕!
フジフイルム・フォトコレクション展
日本の写真史を飾った写真家の
「私の一枚」

101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

*トップ画像:伊奈英次「在日沖縄米軍楚辺通信所」1986年


お待たせしました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため開幕を延期していた北九州市立美術館分館の「フジフイルム・フォトコレクション展」を6月19日から開催いたします。会期は7月26日までです。会場では下記の通りの新型コロナウイルス感染予防及び拡散防止対策を行いますので、ご理解とご協力をお願いします。

    • 新型コロナウイルス感染症対策のため、ご来場の皆様には、保健所等の行政機関による聞き取り調査等にご協力いただく場合があります。そのため入館時に、日時・代表者氏名・連絡先電話番号・人数のご記入をしていただきます。
    • 会場ではサーマルカメラによる検温を行なわせていただきます。なお、発熱や風邪症状があるお客様は、入館をご遠慮いただきます。
    • ご来館される方へのマスク着用及びアルコール消毒液での手指消毒のお願いをさせていただきます。
    • ご来館中に体調をくずされた場合は、お近くのスタッフにお声がけください。また、状況によってスタッフからお声がけをさせていただく場合がございます。
    • 各展示室内の同時入場者数を制限させていただく場合がございます。
    • 作品を観賞される際は、他のお客様と距離を空けて観賞いただきますよう、お願いいたします。また、展示室内での会話はお控えください。
    • 館内の消毒、清掃を強化いたします。
    • 職員はマスクを、受付及びショップ職員はマスク、手袋を着用して対応いたします。また受付、ショップにはアクリル板を設置いたします。
    • ショップコーナーではサンプル商品を中心に置いています。※一部商品除く
      (ご購入の際は店員に声をおかけ下さい。)


※なお、飯沢耕太郎氏による講演会と、学芸員によるギャラリートークは、大変残念ですが、中止になりました。ご了承ください。
電話によるお問い合わせは、北九州市立美術館分館(093-562-3215)へ。


「フジフイルム・フォトコレクション」は、日本の写真文化を支え続けてきた富士フイルム株式会社が、2014年に創立80周年を記念して創設した写真コレクションです。写真が未知なる視覚体験として幕末に伝来してから現代に到るまで、日本ではすぐれた写真家が数多く誕生しました。時代の変遷のなかで、彼らは写真表現の可能性を探り、自らの姿勢や問題意識を明らかにしてきました。本展覧会では、日本における写真黎明期の礎となったフェリーチェ・ベアトや下岡蓮杖らの作品にはじまり、明治、大正、昭和、平成と国内外で高い評価を受けた日本人写真家の代表作を1点ずつ、銀塩プリントでご紹介します。現在、デジタル技術のめざましい進歩に伴い、写真をめぐる環境も人々の意識も刻々と変化しています。日本の写真史を通観する本展には、写真の在りように対する多様なメッセージが込められています。101点からなる、日本写真史の精髄をぜひご覧ください。


出品写真家

秋山庄太郎/秋山亮二/荒木経惟/有田泰而/石内都/石元泰博/伊藤義彦/伊奈英次/入江泰吉/岩宮武二/植田正治/上田義彦/上野彦馬/潮田登久子/内田九一/江成常夫/大竹省二/大辻清司/大西みつぐ/岡田紅陽/小川一真/小川隆之/影山光洋/鹿島清兵衛/川田喜久治/鬼海弘雄/杵島隆/北井一夫/北島敬三/木之下晃/木村伊兵衛/日下部金兵衛/久保田博二/倉田精二/操上和美/桑原甲子雄/桑原史成/牛腸茂雄/今道子/齋藤亮一/坂田栄一郎/佐藤時啓/沢渡朔/塩谷定好/篠山紀信/柴田敏雄/島尾伸三/下岡蓮杖/十文字美信/白岡順/白簱史朗/鋤田正義/杉山守/鈴木清/須田一政/清家冨夫/瀬戸正人/高梨豊/竹内敏信/立木義浩/田中光常/田沼武能/田淵行男/田村彰英/築地仁/土田ヒロミ/東松照明/富山治夫/土門拳/長倉洋海/長野重一/中村征夫/奈良原一高/野町和嘉/ハービー・山口/芳賀日出男/濱谷浩/林忠彦/原直久/広川泰士/広田尚敬/深瀬昌久/福原信三/福原路草/普後均/フェリーチェ・ベアト/星野道夫/細江英公/前田真三/水越武/水谷章人/緑川洋一/南川三治郎/宮本隆司/三好耕三/森永純/森山大道/安井仲治/山崎博/山沢栄子/渡辺義雄(50音順)

 

木村伊兵衛「秋田おばこ 秋田・大曲」1953年


フジフイルム・フォトコレクション展開催歴

2014年1月17日(金)- 2月5日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2014年2月21日(金)- 3月5日(水)/大阪・富士フイルムフォトサロン大阪
2014年8月1日(金)- 9月28日(日)/愛知・愛知県美術館(名古屋市)
2015年1月10日(土)- 2月11日(水)/兵庫・伊丹市立美術館
2015年3月5日(木)- 5月17日(日)/京都・細見美術館
2015年10月3日(土)- 11月1日(日)/北海道・北網圏北見文化センター美術館
2015年11月20日(金)- 2016年 1月27日(水)/北海道・北海道立釧路芸術館
2016年3月11日(金)- 3月30日(水)/北海道・「写真の町」東川町文化ギャラリー
2016年7月16日(土)- 8月21日(日)/青森・八戸市美術館
2017年3月24日(金)- 4月12日(水)/東京・フジフイルム スクエア
2017年7月1日(土)- 8月20日(日)/山梨・立美術館
2017年11月23日(木)- 12月24日(日) /鳥取・鳥取県立博物館
2018年1月20日(土)- 3月27日(火)/新潟・池田記念美術館
2018年10月27日(土)- 11月18日(日)/新潟・見附市ギャラリーみつけ
2019年04月20日(土)- 06月23日(日)/福島・郡山市立美術館


展覧会詳細 ※更新

会 場 :北九州市立美術館分館
     〒803-0812 福岡県北九州市小倉区村町1-1-1
     TEL:093-562-3215
     URL:www.kmma.jp
会 期 :2020年6月19日(金)〜2020年7月26日(日)
開館時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
     ※会期中無休
入場料 : 一般1000(800)円、高大生600(400)円、小中生400(200)円
     ※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
     なお障害者手帳を提示の方は無料。
     北九州市在住の65歳以上の方は2割減免 (公的機関発行の証明書提示が必要)
特別協力:富士フイルム株式会社
監修協力:フォトクラシック
制作協力:コンタクト

新型コロナウイルスの感染が再燃した場合、臨時休館・会期変更となることがあるため、ローソンチケット、チケットぴあ、セブンイレブン、ファミリーマート、小倉井筒屋、北九州モノレール、筑豊電鉄などでの前売り券販売は取り止めました。ご了承ください。また、本展覧会の各種チケットは7月26日まで有効です。

星野道夫「夕暮れの河を渡るカリブー」1988年


関連イベント ※更新

① 日本写真史と九州の写真家たち
講師:
飯沢耕太郎氏(写真評論家)
日時:5月5日(火・祝)14:00~(13:30開場)
場所:
北九州芸術劇場小劇場(リバーウォーク北九州6階)
※事前申し込み・入場料不要、先着100名

②学芸員によるギャラリートーク
日時:4月25日(土)、5月16日(土)、5月30日(土)各日14:00~(30分程度)
場所:展覧会場内
※事前申し込み・参加費不要。ただし、本展入場券が必要です。

③ドキュメンタリー映画2本立て特別上映 ※未定
上映作品1:
『SUKITA(刻まれたアーティストたちの一瞬)』2018年

上映作品2:『フリーダ・カーロの遺品(石内都、織るように)』2015年
※映画の半券をお持ちいただくと、本展を特別割引でご覧いただけます。(1回限り)

④フォトコンテスト「これが私の最高傑作」※募集は終了しました
人生における最高の1枚を募集します。
受賞作品は展覧会会期中美術館内に展示します。
テーマ :自由
応募作品:
A4判写真作品
募集締切:
3月13日(金)必着
応募先 :
毎日新聞西部本社事業部内フォトコンテスト「これが私の最高傑作」係

(Tel. 093-511-1119)
詳細・応募要項・応募用紙は下記特設ウェブサイト
https://fujifilmphoto-kitaq.com)をご覧ください。


The Kitakyushu Municipal Museum of Art presents:
The Fuji Film Collection ‘My best shot’
– 101 Photographs of Japan’s Greatest Photographers

The first photographic procedure, the Daguerreotype, was presented in Paris in 1839. Only nine years later, in 1848, this technology was introduced to Japan. Within the more than 150 years since photography arrived at the end of the Tokugawa period, Japan has brought forth many excellent photographers. This exhibition shows the best shots of 101 particularly important artists among them, which will be exhibited as masterful silver halide prints, giving an overview over the history of Japanese photography.

In this exhibition you will find works by the early masters of Japanese photography such as Felice Beato and Shimo’oka Renjo. You will also find pictorialist art photographers and works by artists associated with the modernist New Photography movement of the 1930s such as Shiotani Teiko or Fukuhara Shinzo, alongside the multi-faceted expressions by leading figures of both pre- and post-war photography such as Hayashi Tadahiko, Ueda Shoji or Kimura Ihei.

Today, we see photography having entered yet a new stage due to the spread of digital technology and the internet. We hope that this exhibition will not only show you some of the most essential aspects of Japanese photography but also that it becomes an opportunity to think about what photography was, is and might become.

 

桑原史成「”生ける人形”とも言われた少女」1966年

 


Exhibited Artists (in alphabetical order)

AKIYAMA Ryoji / AKIYAMA Shotaro / ARAKI Nobuyoshi / ARITA Taiji / BEATO Felice / DOMON Ken / ENARI Tsuneo / FUGO Hitoshi / FUKASE Masahisa / FUKUHARA Roso / FUKUHARA Shinzo / GOCHO Shigeo / HAGA Hideo / HAMAYA Hiroshi / HARA Naohisa / HAYASHI Tadahiko / HIROKAWA Taishi / HIROTA Naotaka / HOSOE Eikoh / HOSHINO Michio / INA Eiji / IRIE Taikichi / ISHIMOTO Yasuhiro / ISHIUCHI Miyako / ITO Yoshihiko / IWAMIYA Takeji / JUMONJI Bishin / KAGEYAMA Koyo / KASHIMA Seibei / KAWADA Kikuji / KIKAI Hiroh / KIJIMA Takashi / KIMURA Ihei / KINOSHITA Akira / KITAI Kazuo / KITAJIMA Keizo / KON Michiko / KUBOTA Hiroji / KURATA Seiji / KURIGAMI Kazumi / KUSAKABE Kimbei / KUWABARA Shisei / KUWABARA Kineo / MAEDA Shinzo / MIDORIKAWA Youichi / MINAMIKAWA Sanjiro / MIYAMOTO Ryuji / MIYOSHI Kozo / MIZUKOSHI Takeshi / MIZUTANI Akito / MORINAGA Jun / MORIYAMA Daidō / NAGAKURA Hiromi / NAGANO Shigeichi / NAKAMURA Ikuo / NARAHARA Ikko / NOMACHI Kazuyoshi / OGAWA Kazumasa / OGAWA Takayuki / OHNISHI Mitsugu / OKADA Koyo / OTAKE Shoji / OTSUJI Kiyoji / SAITO Ryoichi / SAKATA Eiichiro / SATO Tokihiro / SAWATARI Hajime / SEIKE Tomio / SETO Masato / SHIBATA Toshio / SHIMAO Shinzo / SHIMO’OKA Renjo / SHINOYAMA Kishin / SHIOTANI Teiko / SHIRAHATA Shiro / SHIRAOKA Jun / SUDA Issei / SUGIYAMA Mamoru / SUKITA Masayoshi / SUZUKI Kiyoshi / TABUCHI Yukio / TAKANASHI Yutaka / TAKEUCHI Toshinobu / TAMURA Akihide / TANAKA Kojo / TANUMA Takeyoshi / TATSUKI Yoshihiro / TOMATSU Shomei / TOMIYAMA Haruo / TSUCHIDA Hiromi / TSUKIJI Hitoshi / UCHIDA Kuichi / UEDA Yoshihiko / UEDA Shoji / UENO Hikoma / USHIODA Tokuko / WATANABE Yoshio / YAMAGUCHI Herbie / YAMAZAKI Hiroshi / YAMAZAWA Eiko / YASUI Nakaji


Details (※Update
Venue:
The Kitakyushu Municipal Museum of Art

21-21-1 Nishisayagatanimachi, Tobata Ward, Kitakyushu, Fukuoka 804-0024
URL: www.kmma.jp (Japanese only)
TEL: 093-562-3215

Period: June 19, 2020 – July 26, 2020
10:00-18:00 (last admission: 17:30)
*closed on Mondays
Admission:  adult ¥1000 (800), high-school and university students ¥600 (400), junior high-school and elementary school students ¥400 (200)
*prices in brackets are for groups of 20 and more
*free for owners of a Physical Disability Certificate (shogaisha techo)
*20% reduction for seniors aged 65 and older who reside in the city of Kitakyushu
Special CollaborationFUJIFILM Corporation
Supervision: Photo Classic
Planning and Production: Contact Co. Ltd.


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『an・an』創刊 50 周年記念展
生きて、愛して、歌って。

創刊から ‘70 年代の『an・an』をプレイバック

※トップ画像:『an・an』創刊号表紙(1970年3月3日発売号)©マガジンハウス


【※中止のおしらせ】本展覧会は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になりました。突然の発表となり、楽しみにしていただいていた皆様、大変申し訳ございません


4号のみ実験的に発刊された『平凡パンチ・女性版』を原型とし、 1970 年 3 月にフランスの女性ファッション雑誌『ELLE』と提携、まったく新しい形のファッション誌『an・an ELLE JAPON』として誕生した『an・an』。
型紙のついた実用服飾誌がファッション雑誌 だった当時、 「布をみにまとうことだけがおしゃれではありません。リズムをとること、踊ること、話すこと、どんなものをどんな風に食べるかということ、住むこと、旅すること、みんなファッションです。」(創刊第 7 号巻頭ページより) と、 真のファッション とは何かを高らかに宣言した『an・an』の登場は、まさに、出版界のみならず日本の若者カルチャーにとって黒船の到来、といえるものでした。
表紙には、それまでの雑誌には見られなかったタイプのモデルを多く起用し、当時としては難しかった海外ロケを敢行、様々な分野の若い才能が起用されて創り出 された生き生きとした誌面は、次第に新しい文化の発信源として若者たちに認知されるようになり、その後のクリエイティブな世界に大きな影響を与えました。本展では 50 周年の歴史の中で、特に創刊から約 10 年の草創期に 『anan』で活躍した様々な分野のクリエイターたちに焦点を当て、時代の変遷に寄り添いながら、現在も新しい読者を魅了し続ける『an・an』の魅力をご紹介いたします。


展示内容

1)夜明け前:プロローグ
まったく新しいファッション誌『an・an』誕生までには、 1959 年に創刊された 『週刊平凡』 誌ではじまった ファッション・ページの連載、『an・an』のパイロット版ともいえる『 平凡パンチ女性版 』 など、多くの試みが背景にありました。『an・an』草創期に大きな役割を担った堀内誠一のアートディレクションの下 、後に同誌を舞台に活躍 した 多くのクリエーターたちも、すでに共同作業を開始しています。
本コーナーでは、当時の日本における服飾誌、ファッション誌の状況を紹介しながら、『an・an』創刊までの歩みを紹介します。

『an・an』 No.22 1971 年 2月5日号

2)『an・an 』誕生!
『an・an』初期の全面的なアートディレクションを担当した堀内誠一の手によるタイトル、大橋歩のイラストによるパンダのロゴとともに、1970 年3月4日、『an・an』は産声をあげました。立木義浩撮影 による 写真が表紙を飾った創刊号には、提携誌『ELLE』の編集長やフランス大使の祝辞が寄せられ、グラビアではパリ行きのエール・フランス機内に乗り込むモデルの様子が紹介されるなど、まだまだ一般の日本人にとって遠い地であった海外への憧れを喚起するとともに、澁澤龍彦、三島由紀夫などの文化人の寄稿も掲載された、それまでにはない画期的な雑誌である ことを印象づけました。

3)『an・an』草創期
同じ年に開催された大阪での万国博覧会に象徴される高度経済成長の波にのって、『an・an』は自由に満ちた大胆な想像力に満ちたファッション・ページを展開するとともに、新しい旅の形を提案し、女性たちが外へ目を開くことに大きな影響を与えました。
また、デザイナー、モデル、カメラマン、イラストレーターらの名前を積極的に誌面でフィーチャーし、それまでにはなかったスタイリストといった職業を生み出した『an・an』は、日本において初めてクリエーターたちに市民権を与える場にもなっていきます。本展では、同誌がキャリアの礎となった飯野和好、スズキ・コージらの貴重なイラスト原画を紹介するとともに、『an・an』創刊時から同誌に参加し、日本で初めて スタイリスト という職業を確立した原由美子氏によって精選された同誌草創期のファッション・ページ数十点をプロジェクション で投影し、『an・an』が創り上げた世界観にせまります。

『anan』No.33 1971年7月20日号 Photo : Hiroshi Yoda / Stylist : Jillie Murphy / Hair and Make-up : John Frieda at Leonard / Model : Britt Magnusson and Stan Ribton

『an・an 』よ永遠に!
50 年前の創刊から昭和、平成、令和3つの時代をまたいで、常に時代を映し、 女性たちに新しい生き方 を提示してきた『an・an』。創刊50周年を記念して、『an・an』の現在とこれからを紹介します。


展覧会概要
会 場 :美術館「えき」KYOTO
     〒600-8555 京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
     ジェイアール京都伊勢丹7階隣接
     TEL:075-352-1111(大代表)
     URL: http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_2004.html
会 期 :2020年3月7日(土)〜 4月5日(日)
開館時間:10:00~20:00(入場は19:30まで)
入館料 :中学生以上500円(税込)
     ※「障害者手帳」をご提示のご本人様と同伴1名様は300円(税込)となります
主 催 :美術館「えき」KYOTO、京都新聞
特別協力:株式会社マガジンハウス
協 力 :
堀内事務所
企画協力:コンタクト

『an・an』 No.22 1971 年 2月5日号


※関連イベント中止のお知らせ (2020.02.28 更新)
「an・an創刊50周年記念展 生きて、愛して、歌って。創刊から’70年代の『anan』をプレイバック」の関連イベントとして開催予定の「ナイト★ミュージアム&スペシャルトーク」は、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、お客さまと従業員の健康・安全性を最優先し、イベントの開催を中止とさせていただきます。

開催中止となる関連イベント
① 3月15日(日)ナイト★ミュージアム&スペシャルトーク
ゲスト:原由美子氏(ファッションディレクター)
② 3月20日(金・祝)ナイト★ミュージアム&スペシャルトーク
ゲスト:立木義浩氏(写真家)

チケットをご購入いただいたお客さまには、払い戻しの対応をさせていただきます。払い戻しについては、ローソンチケット取扱い店舗で行います。対象のチケットをお持ちのうえ、払い戻し期間内にお手続きください。
【払い戻し期間】2020年3月2日(月)午前10時 ~ 3月31日(火)午後11時59分まで

ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解を賜りますようお願い申しあげます。

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ソール・ライター写真展
ライカギャラリー東京・京都にて同時開催

Exhibition of Works by Saul Leiter at Leica Gallery

※トップ画像:Lanesville, 1958 © Saul Leiter Foundation


「カラー写真のパイオニア」と呼ばれ世界的に名高い写真家、ソール・ライター。ライカギャラリー東京とライカギャラリー京都にて、それぞれ異なるソール・ライターの作品を展示いたします。

ライカギャラリー東京での「Saul Leiter – Lanesville, 1958」展は、生前、数多くのヌード作品を残したソール・ライターによる、カラーで撮影された唯一のヌードシリーズ「Lanesville」を中心に、ファッション・テストの作品を日本初公開で展示。初めてフッション紙『Harper’s BAZAAR』に起用された1958年夏に過ごした、ボストン近郊のレインズビルのコテージで撮影された一連のヌード写真には、畑違いであったファッション写真を習得しようという意図も垣間見える興味深い作品群です。

そしてライカギャラリー京都での「Saul Leiter – Nude」展では、モノクロームで撮影された珠玉のヌード作品とともに、1970年代にソール・ライター自身が自らの写真にガッシュなどで描画を施したミックスドメディアの作品を展示。ほとんどの作品が1950年代にライターのアパートで撮影され、親しい女性たちを美しい光と影で捉えた作品には、彼がこよなく愛したピエール・ボナールやエドガー・ドガなどの印象派の画家たちの影響も見ることができます。


作家プロフィール

1923 年、ペンシルバニア州ピッツバーグに生まれる。父親はユダヤ教の聖職者ラビ。1946 年、画家を志し、神学校を中退してニューヨークへ移住。1958 年、ヘンリー・ウルフがアートディレクターに就任した『Harper’s BAZAAR』誌でカカメラマンとして仕事を始める。その後、80 年代にかけて『Harper’s BAZAAR』をはじめ多くの雑誌でファッション写真を撮影。 1981 年、ニューヨーク5番街にあった商業写真用の自分のスタジオを閉鎖。1993 年、カラー写真制作のためイルフォードから資金提供を受ける。2006 年、ドイツの出版社シュタイデルが初の写真集『Early Color』出版。2008 年、パリのアンリ・カルティエ=ブレッソン財団でヨーロッパ初の大規模回顧展開催。2012 年、トーマス・リーチ監督によるドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた 13 のこと(原題:In No Great Hurry: 13 Lessons in Life with Saul Leiter)」製作。2013 年 11 月 26 日、ニューヨークにて死去。享年89歳。2015年、ソール・ライターの作品を管理する目的でソール・ライター財団創設。

Jay, c. 1957 © Saul Leiter Foundation


展覧会情報

(1)「Saul Leiter – Lanesville, 1958」
会 場 :ライカギャラリー東京(ライカ銀座店 2F)
     東京都中央区銀座6-4-1
URL  :ライカギャラリー東京
会 期 :2019年12月6日(金)- 2020年3月1日(日)
開館時間:11:00~19:00
入場料 :無料
休館日 :毎週月曜日

(2)「Saul Leiter – Nude」
会 場 :
ライカギャラリー京都(ライカ京都店 2F)

     京都府東山区祇園町南側570-120
URL  : ライカギャラリー京都
会 期 :2019年12月7日(木)- 2020年3月5日(木)
開館時間:11:00~19:00
入場料 :無料
休館日 :毎週月曜日


 

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植田正治回顧展@廈門市

UEDA SHOJI RETROSPECTIVE @XIAMEN

※トップ画像:シリーズ「白い風」より、1981年、©植田正治
※Main Image: from the series White Wind, 1981
, ©Shoji Ueda

中国で初めての大規模な回顧展となった、2018年9から北京のThree Shadows(三影堂撮影芸術中心) で開催された「植田正治回顧展」。今年の初め、長沙市のXie Zilong Photography Museum(谢子龙影像艺术中心)に巡回した後、この展覧会はさらに、廈門市のThree Shadows(三影堂厦门摄影艺术中心)へと、中国の旅を続けています。

砂丘を舞台に数多くの傑作写真を生み出し、日本のみならず世界の写真史上に独自の足跡を残した植田正治(1913-2000)。この時代、日本の写真の潮流であったリアリズム写真運動に与することなく、終生、生まれ故郷の山陰にとどまって「写真する」歓びを追求し続けた写真家が生み出したモダニズムあふれる作品は、海外でもUeda-cho(植田調)と称され、国外も高い評価を受けています。
青年期に西洋アヴァンギャルドの洗礼を受けた植田正治は、地元で写真館を営む一方、制約なしに自己の表現を追求するアマチュア精神を貫きました。自宅近くの砂浜に家族や身近な人々をあたかもチェスの駒のように配して撮影した〈演出写真〉の緊密な構図はもとより、70歳から取り組んだシリーズ「砂丘モード」に代表されるファッション写真や商業写真など、脈々と築き上げた写真世界は、時代も世代も超えた支持を集め続けています。植田がもっとも好んだ被写体は、生まれ育った山陰の風景や事物でしたが、その写真は風土性や時代を超える普遍性をたたえており、見る者に新鮮な驚きと深い感動を呼び起こしてやみません。

本展では、植田正治の代名詞ともいえる砂丘を舞台にした作品から、再評価の契機となったファッション写真まで、初期から晩年にいたる代表作144点を展示し、その表現世界に迫ります。

Shoji Ueda Retrospective Exhibtion

After having been exhibited at Three Shadows in Beijing and the Xie Zilong Photography Museum in Changsha, our Shoji Ueda Retrospective continues its travel through China. We are proud to announce that Three Shadows Photography Art Centre Xiamen will host this comprehensive retrospective exhibition of Shoji Ueda in Xiamen, China, featuring 141 early and late works ranging from his masterful series Sand Dunes to the fashion photographs that helped trigger a reappraisal of his achievements.

Shoji Ueda (1913-2000), well known for his iconic pictures taken around his hometown Tottori, would ultimately leave a major mark on the history of photography in not only his home country but also abroad. And he did it by remaining in his hometown Sanin, pursuing his own artistic ideals and ideas  and never aligning himself with any particular movement, even as realism began to take center stage in main stream Japanese photography. His strain of modernism was so distinct that the “Ueda-cho (Uedastyle)” still generates fresh acclaim to this day.

Influenced by the Western avant-garde during his adolescence, Ueda maintained the passionate, uninhibited spirit of an amateur while he ran his own studio. His intricate compositions – prime examples of staged photography – often featured his family and his close friends in his neighboring sand dunes arranged like chess pieces. The worlds he managed to express within the constraints of commercial and fashion photography remain both surprising and deeply moving, as typified by Mode in Dunes, a project he undertook at the age of 70.


植田正治(うえだ・しょうじ)略歴

1913年鳥取県生まれ。1930年代から写真雑誌への投稿などで頭角を現し、戦後、独創的な家族写真や鳥取砂丘での演出写真が注目される。1950年代はじめリアリズム運動などで、演出写真は中断するが、1971年の写真集『童暦』の刊行を機に、国内外で高く評価される。1972年に初めてヨーロッパを訪れ、1974年写真集『音のない記憶』を刊行。1978年、87年アルル国際写真フェスティバルに招待される。植田の作品は海外、特にヨーロッパでの評価が高く、1980年以降、展覧会、雑誌などで広く紹介される。1996年にはフランス芸術文化勲章を受章。2000年逝去(享年87歳)。

About the Artist

Shoji Ueda was born in 1913 in Tottori Prefecture, Japan and started his career as a photographer by establishing a studio at his hometown in the 1930s. He cemented his reputation within intricately staged photographs in the Tottori sand dunes before tilting toward surrealism during the 1950s and continuing to garner acclaim with photo books like Children the Year Around, published in 1971. 1972, when he first traveled to Europe and published Oto no nai kioku (Memories without Sound), marked a turning point in his international reputation. He was subsequently invited to participate in Les Rencontres d’Arles in 1978 and 1987. His works are highly regarded abroad and he has steadily built a reputation among European collectors and critics in particular. In 1996, he received the Ordre des Arts et des Lettres of France. Ueda died at 87 in 2000. In 2013, the Tokyo Photographic Art Museum held a large retrospective title “100 Years of Birth! Shoji Ueda.”

GITANES, 1992, ©Ueda Shoji


植田正治回顧展

会 場 :三影堂厦门摄影艺术中心
(Three Shadows Photography Art Centre Xiamen)
No. 301, Building 2, Xinlinwan Business Center, Jimei District, Xiamen
URL: https://www.threeshadows.cn/exhibitions/113/overview/
会 期 :2019年8月31日(土)~ 11月10日(日)
開館時間:10:00~18:00
入場料 :一般 60元、ネット予約50元、学生・教師35元
※12歳以下、また70歳以上は無料。団体の場合は一人30元
休館日 :毎週月曜日
主 催 :三影堂厦门摄影艺术中心
協 力 :
植田正治事務所
助 成 :
国際交流基金
キュレーション:佐藤正子(コンタクト)

アートディレクション:RongRong&Inri

Shoji Ueda Retrospective Exhibition

Venue: Three Shadows Photography Art Centre Xiamen
No. 301, Building 2, Xinlinwan Business Center, Jimei District, Xiamen
URL: https://www.threeshadows.cn/exhibitions/113/overview/
Period: August 31 – November 25, 2019
Closed on Mondays
Opening Hours: 10:00 – 18:00
Admissions: Adults 60RMB (50RMB in case of online reservation),
Students/Teachers 35RMB
* free for children (age 12 and below) and seniors (age 70 and above)
Organization: Three Shadows Xiamen Photography Art Centre
Co-Organizer: Shoji Ueda Office
Sponsor: The Japan Foundation
Curation: Sato Masako (Contact)
Art Direction: RongRong&Inri


シリーズ「砂丘」より、1983年/ from the series Dunes, 1983, ©Ueda Shoji

 

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