フジフィルムスクエア写真歴史博物館 企画写真展 潮田登久子写真展「マイハズバンド」

Tokuko Ushioda Exhibition[My husband]

 

 「マイハズバンド」より©Tokuko Ushioda, courtesy of PGI

・写真展概要

40年もの間、撮った本人さえ忘れていた夫と幼い娘の日常を写したネガやプリント。たまたま、引っ越しの整理中に発掘されたこれらの写真は、長い熟成の時を経て2022年に写真集『マイハズバンド』(torch press刊)として刊行され、写真家・潮田登久子の名を国外にも広く知らしめ、再評価の契機になりました。本展では、同シリーズから約30点を展示します。

潮田登久子は、1960年に入学した桑沢デザイン研究所で写真と出会いました。石元泰博、大辻清司に師事し、1975年ごろからフリーランスの写真家として活動を開始、1978年に写真家の島尾伸三と結婚、長女・まほが生まれて間もない1979年初頭から、憲政の神様と呼ばれた尾崎行雄の旧宅を移築した豪徳寺の洋館で一家の生活が始まります。1888年に建てたといわれる古い洋館の2階中程にあった15畳程度の一室が家族の住居。風呂はなく、1階の台所は共有という環境のなかで日々の生活に追われながらも、潮田はカメラの向こうにある日常を淡々とフィルムに収めていきました。

夫や娘はもちろん、生活をともにしていた食器やカーテンなど身の回りの事物、家族が見たであろう風景。「マイハズバンド」は、おとぎ話のようなどこか非現実的な空気感をまとっているにもかかわらず、見る者に一度はここを訪れたことがあるような不思議な既視感を想起させてくれる作品でもあります。発表する意図なく撮られ、長い間、記憶の奥にしまわれていたこれらの作品は、記録メディアでありながら、撮影者の無意識な感情を率直に反映する、写真が内包する本質が幸運な出会いを昇華した形で私たちに提示してくれます。

 

 「マイハズバンド」より©Tokuko Ushioda, courtesy of PGI

・写真展の見どころ

1970年代から活動を続け、当社「フジフイルム・フォトコレクション」の収蔵作家の一人でもある写真家・潮田登久子が70年代後半から80年代にかけて撮影し、40年の時を超えて発表され大きな反響を呼んだ「マイハズバンド」から精選した、約30点(予定)のゼラチン・シルバー・プリントを展示します。

 

 「マイハズバンド」より©Tokuko Ushioda, courtesy of PGI

 


・作家プロフィール

 潮田登久子 Ushioda Tokuko

東京都生まれ。桑沢デザイン研究所リビングデザイン研究科写真専攻を1963年に卒業。1966年から1978年まで桑沢デザイン研究所および東京造形大学で写真の講師を務める。1975年ごろよりフリーランスの写真家として活動を開始。1978年、写真家の島尾伸三と結婚、同年、長女・まほが生まれる。代表作にさまざまな家庭の冷蔵庫を撮影した『冷蔵庫/ICE BOX』、書架にある書籍を主題とした『本の景色/BIBLIOTHECA』などがある。2018年に土門拳賞、日本写真協会作家賞、東川賞国内作家賞、2019年に桑沢特別賞受賞。2022年には写真集『マイハズバンド』がParis Photo–Aperture PhotoBook Awards、審査員特別賞受賞。

 

 「マイハズバンド」より©Tokuko Ushioda, courtesy of PGI

 


・開催概要

展示名:フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展
    潮田登久子写真展「マイハズバンド」

開催期間

2026年4月1日(水)-6月30日(火)会期中無休

(開館時間:10:00~19:00・最終日16:00まで・入館は終了10分前まで)

会場

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館

〒 107-0052 東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン ミッドタウン・ウェスト1F)
TEL :03-6271-3350(受付時間:平日10:0018:00

入館料 無料  ※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。
作品点数 ・プリントサイズ11×14インチ、モノクロ、約30点。
・フィルムによる作品。
・展示作品は、作家によるオリジナルプリント(銀塩印画紙)を使用。
主催 富士フイルム株式会社
後援 港区教育委員会
協力 PGI
企画 コンタクト

 

 「マイハズバンド」より©Tokuko Ushioda, courtesy of PGI

 

 

・関連イベント

「ギャラリートーク」

開催日時 2026年4月4日(土)、5月9日(土)

各日13:00から(30~40分間)参加無料・予約不要

会場 フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
講師 潮田 登久子 氏
ゲスト 4月4日(土):写真家 金村 修 氏
59日(土):写真家 島尾 伸三 氏

 

※ 写真展会場内で実施、座席はございません。予めご了承ください。 
※ 写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

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富士フイルムフォトサロン 若手写真家応援プロジェクト ポートフォリオレビュー/アワード 2025

Portfolio Review/Award 2025

写真展の見どころ
45歳以下の写真家・写真家を志す方から募集した作品を、第一線で活躍する写真家が講評。3度にわたる選考会を経て選ばれた受賞者の展示までをサポートする「ポートフォリオレビュー/アワード」。
・受賞者 4 名がレビュワーからの個別アドバイスを受け、レベルアップさせた作品を展示。
・受賞者・レビュワーがレビュー過程・作品づくりについて語る、トークイベントを実施。

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Vol.1 小野 陽平「島のかたち」
Vol.2 千馬 聖司「ざわめきの肖像」
Vol.3 付 超「路傍のタニシ」
Vol.4 藤田 エイミ「合わない靴で来ちゃったみたい」

 

開催期間

2026年3月13日(金)- 4月 2日(木)会期中無休

(開館時間:10:00~19:00・最終日14:00まで・入館は終了10分前まで)

写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。ウェブサイト・電話でご確認ください。

会場

フジフイルム スクエア内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1-2
〒 107-0052 東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン ミッドタウン・ウェスト1F)
TEL  03-6271-3351(受付時間:平日10:00~18:00)

入館料
無料  ※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。
作品点数

A2・A3・A4サイズ等、カラー・モノクロ、計120点(予定)

・フィルム・デジタル両方による作品。
・展示作品は、描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」を使用。

受賞者 小野陽平、千馬聖司、付超、藤田エイミ(五十音順・敬称略)
レビュワー 公文健太郎、小林紀晴、藤岡亜弥、本城直季(五十音順・敬称略)
主催 富士フイルム株式会社
後援 港区教育委員会
企画協力 株式会社コンタクト、デジタルカメラマガジン編集部
アートディレクション 長尾敦子(Book Photo PRESS

 

・巡回展(大阪)

開催期間

2026年4月24日(金)- 5月 7日(木)会期中無休

(開館時間:10:00~19:00・最終日14:00まで・入館は終了10分前まで)

写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。ウェブサイト・電話でご確認ください。

会場

富士フイルムフォトサロン 大阪
〒 541-0053 大阪府大阪市中央区本町2-5-7 メットライフ本町スクエア1F

TEL  06-6205-8000(受付時間:平日10:00~18:00)

 


アワード受賞者紹介 (五十音順・敬称略)

Vol.1 小野 陽平「島のかたち」  (レビュワー:公文健太郎)

 

@Yohey Ono

 

小野 陽平(おのようへい)

1992年 栃木県生まれ
2017年 東京綜合写真専門学校 卒業、渡辺兼人ワークショップに参加
2018年 個展「紅い花を食らう」(musée f)
2019年 個展「migraine aura」(musée f)
グループ展「第1回 渡辺兼人WS展」
日本デザインセンター画像制作本部 作品展‟再生“
2022年 グループ展「第2回 渡辺兼人WS展」
現在は(株)日本デザインセンター 深尾映像研究室にフォトグラファーとして在籍する傍ら、作家活動を行う。


Vol.2 千馬 聖司「ざわめきの肖像」  (レビュワー:小林紀晴)

 

@Seiji Chiba

 

千馬 聖司(ちば せいじ)

1984年 香川県生まれ
予備校時代に父から譲り受けた古いカメラを手にしたことがきっかけで写真に興味を抱く。大学卒業後はいったん写真から離れるが、2022年から写真家・石川直樹氏が講師を務めるフォトアーキペラゴ写真学校を受講し、写真活動を再開。
以降、地元・高松を中心に街角のスナップを主軸とした作品づくりを続けている。


Vol.3 付 超「路傍のタニシ」 (レビュワー:藤岡亜弥)

 

@Fu Chao

 

付 超(ふ ちょう)

1993年 中国・四川省生まれ
2021年 来日
2023年 第三回ふげん社写真賞 ファイナリストに選出
2024年 東京造形大学大学院 デザイン研究領域 写真コース 修了
大学卒業後は北京で4年間、建築書籍のデザイナーとして真面目に働く。しかし気づけば「写真が撮りたい」という気持ちがすべてを上回り、写真を学ぶために日本へ。いまは、ほぼ‟撮るために生きている”ような日々を送っている。


Vol.4 藤田 エイミ「合わない靴で来ちゃったみたい」  (レビュワー:本城直季)

 

@Eimi Fujita

 

 

藤田 エイミ(ふじた えいみ)

1993年 神奈川県生まれ、米国と韓国にルーツを持つ
2020年より写真表現中村教室に在籍、小宮山桂氏に師事

仕事で簡単な写真撮影をする必要があったことから写真を学び始め、表現としての写真に興味を持つようになる。現在はセルフポートレートに強い関心があり、玄関先でその日の服装を撮影するシリーズの制作も進めている。


写真展関連プログラム・トークイベント

 

1.レビュワー 公文健太郎&小林紀晴&藤岡亜弥&本城直季トークショー (ハイブリッド開催)

会場 3月13日(金)18:30~20:00 (受付開始18:00)
内容 写真を撮ること・作品をつくることについて、作品発表・レベルアップのコツなど
聞き手 デジタルカメラマガジン編集長 福島晃

【参加方法】フジフイルム スクエア 2階特設会場 (事前予約制・定員150名・座席あり)

申込期間:2月5日(木)16:00 ~ 3月12日(木)まで
申込方法:専用申込フォーム↓・お電話・会場でお申し込み下さい
申込フォーム:https://fm.fujifilm.jp/form/pub/sen/square2603talk

♪ リアル参加頂いた方には、来館記念品をプレゼント! ♪

 

【オンライン参加方法】ライブ配信でのトークショー (定員なし・ウェブ申込のみ)

申込期間:2月5日(木)16:00 ~ 3月13日(金)トークショー終了まで
申込方法:オンライン専用申込フォーム↓からお申し込み下さい
申込フォーム:https://fm.fujifilm.jp/form/pub/sen/square2603talk_web

 

2.受賞者&レビュワー ギャラリートーク (予約不要・定員なし、展示会場内 立ち見)

東京会場 3月22日(日)13:30~14:30  小野陽平×公文健太郎・藤田エイミ×本城直季
大阪会場 4月26日(日)13:30~14:30  千馬聖司×小林紀晴・付超×藤岡亜弥
内容

受賞作品について、レビュー応募から展示までに学んだこと・アドバイスの良さなど

聞き手 デジタルカメラマガジン編集部 坂本太士(東京)・コンタクト 佐藤正子(大阪)

 

※イベントに関する注意事項

・申込フォームからのお申し込み完了後は、自動返信メールを送信しますので、お手元に保管ください。
・ お電話・会場での受付分につきましては、通知を行いませんので、申込日時を記録いただくことをお薦めします。
・「オンライン参加」につきましては、お電話・会場でのお申し込みは受け付けておりませんのでご了承ください。
・ やむを得ず、「リアル参加」と「オンライン参加」を変更される方は、ご自身で再度お申し込みをお願いします。席数の都合上、変更されたことを、備考欄にご記入またはお伝えください。
・「リアル参加」のお申し込み人数は定員数になり次第、受付を終了させていただきますのでご了承ください。満席の場合は当日受付をいたしませんので、予めご了承ください。
・席数に限りがありますので、参加をキャンセルする場合は、必ずお電話をください。無断欠席の場合、次回以降参加をお断りする場合もございます。
・ イベント終了後のアーカイブ配信はございませんので、予めご了承ください。
・ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
・ イベントや展示会場での様子は、記録撮影させていただくとともに、当館の活動報告や広報目的で公開させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

3.受賞者紹介動画

① 東京:レビューから展示準備までを収録した「受賞者4名の制作プロセス動画」を会場で上映。
② 大阪:展示搬入作業・開催への思い等を追加した「各受賞者の写真展プロセス動画」を公開。

【 2025受賞者発表・動画】

https://fujifilmsquare.jp/portfolio_review_award/2025/result.html

10月のレビュー・アワード発表の様子

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ロベール・ドアノー 「Robert Doisneau」art cruise gallery by baycrew’s

-Robert Doisneau- art cruise gallery by baycrew’s

Cour carreé du Louvre, 1969/ルーヴルの中庭、1969年 ©︎Atelier Robert Doisneau
デザイン : Osamu Ouchi

 

 

パリは時間の浪費がチケットの代わりになる劇場だ。
ーロベール・ドアノー

 

 

“イメージの釣り人”とも評される類まれな洞察力で日常の小さなドラマをとらえ、“ドアノー劇場”とでもいうべき独自の世界を生み出し写真史上に大きな足跡を残したフランスの国民的写真家ロベール・ドアノー。

生来の不服従の精神とユーモアに彩られた作品は、時代や国境を超えて多くの人々に愛され続けています。

本展はドアノーの遺族が創設したアトリエ・ロベール・ドアノーの全面協力のもと、その代名詞とも言えるパリを舞台にした作品はもとより、写真家の原点でもあるパリ郊外、時代を彩った芸術家たちの肖像、子どもたち、などアトリエに所蔵されてきたモダンプリントから精選された約40点を展示します。

ロベール・ドアノーの名を写真史に刻むことになったのは、徹底した性善説に基づく人間に対する愛情と、際限のない好奇心が生み出す忍耐と視線、そして写真に対する飽くなき実験精神でした。ドアノーの軌跡は、“写真の世紀”ともいわれた20世紀をも見事に反映しています。

生涯、「自分は芸術家ではない」と言い続けた偉大なヒューマニズムの写真家がとらえた作品は、一枚の写真の表現の可能性を私たちに問いかけ、新鮮な輝きをもって多くの共感を呼ぶと思います。

 

 


・作家プロフィール

 ロベール・ドアノー Robert Doisneau

1912年、パリ郊外ヴァル・ド・マルヌ県ジャンティイ生まれ。石版工の技術取得のためパリのエコール・エスティエンヌで学んだ後、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。1934年、ルノー社に産業カメラマンとして入社。1939年、フリーとして活動を開始。パリを中心に庶⺠の日常をとらえた写真で高い評価を得、現在でも世界中で愛され続けている。1951年には、ニューヨーク近代美術館で開催された《5人のフランス人写真家》展の出品作家に選ばれる。1992年、オックスフォード近代美術館で大回顧展を開催。1994年没(享年82)。ニエプス賞(1956年)、フランス写真大賞(1983年)など受賞多数。

 


・展覧会詳細

会期 2026年1月30日(金)〜4月12日(日)
営業時間 11:00〜20:00(入場は19:30まで)
入場料 無料
住所 〒105-5503
東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー3F
SELECT BY BAYCREW’S内
展覧会URL https://artcruisegallery.com/exhibitions/robert-doisneau
企画協力 アトリエ・ロベール・ドアノー
株式会社コンタクト
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深瀬昌久「洋子/遊戯」

Yoko/Homoludens -Masahisa Fukase-

 

 ©深瀬昌久アーカイブス

近年、海外においても日本の写真への関心は高まりを見せています。なかでも深瀬昌久は、国内外での展覧会や写真集の刊行に加え、2025年春に映画『レイブンズ』が公開されるなど、再評価の機運が一層高まっている写真家です。

1960~70年代、日本写真が大きな転換期を迎えるなかで、深瀬昌久(1934‒2012)は徹底して「私性」を掘り下げ、日本独自の表現とされる〈私写真〉の先駆者として、他に類を見ない表現を切り拓きました。家族や愛猫、そして自分自身といった身辺に密着した主題のなかでも、妻・洋子を10年余にわたって撮影した一連の作品は、深瀬の表現の核心をなすものです。

本展では深瀬昌久アーカイブス、富士フイルム株式会社の協力を得て、1963年に東京・芝浦のと場で撮影された、妻・洋子のヴィンテージプリントを展示します。これらは没後初公開作品であり、関西では初めての公開となります。

「自分のテーマはいつも身辺、手で触れられるものから始まる」と語った深瀬昌久。自己と他者、見ること/見られることの境界を極限まで問い続けたこれらの写真は、いまなお私たちに写真の本質を鋭く問いかけます。

 

 ©深瀬昌久アーカイブス

 


・作家プロフィール

 深瀬昌久 Masahisa Fukase

1934年、北海道中川郡美深町生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などでの勤務を経て、1968年に独立。1974年、アメリカ・ニューヨーク近代美術館で開催された日本写真の企画展「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に多数出展。

代表作に『鴉からす』『洋子』『家族』などがある。1992年、転落事故で記憶障害と失語症を患う。2012年没、享年78。代表作『鴉』は日本写真の金字塔として世界的に高い評価を得る。2014年、深瀬昌久アーカイブス設立。2025年現在までに世界8都市で回顧展が開催され、13冊の写真集が新たに刊行された。

 

 ©深瀬昌久アーカイブス

 

 

 ©深瀬昌久アーカイブス

 


・展覧会詳細

展覧会名 「洋子/遊戯」
会期 2026年1月28日(水)-2月18日(水)
開館時間 13:00〜19:00
休廊日 月曜・火曜
会場 PURPLE  〒604-8261 京都府京都市中京区式阿弥町122-1-3F
URL https://purple-purple.com/?post_type=exhibition&p=3189&preview=true
企画 株式会社コンタクト
協力
深瀬昌久アーカイブス
富士フィルム株式会社

 

 ©深瀬昌久アーカイブス

 

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「オランダ×千葉 撮る、物語る―サラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴」展開催記念 / 清水裕貴「海は地下室に眠る」

Yuki Shimizu “The Sea in the Cellar”

 

トップ画像 ©Yuki Shimizu

 

この度LAGでは、1月9日(金)から1月24日(土)まで、清水裕貴による個展「海は地下室に眠る」を開催いたします。本展は、現在千葉県立美術館で開催中の企画展「オランダ×千葉 撮る、物語る ー サラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴」(~1月18日(日))のサテライト展覧会となります。同展において、清水は明治期の千葉を撮影した徳川昭武の足跡を追い、写真黎明期の光や洋画文化を紐解くインスタレーションを展開しています。かつての将軍家当主が、カメラという新しい「眼」で捉えたものが地上の光であるならば、本展「海は地下室に眠る」で試みるのは、地層の奥底へと潜る行為といえます。

展示の核となるのは、同名小説のリサーチで訪れた稲毛の埋立地の風景と、そのフィルムを現地の海水と黴(カビ)で腐食させ、傷や滲みごと焼き付けた作品群です。かつて軍都として栄え、空襲を経て、戦後の開発によりコンクリートの下へ封印された千葉の記憶。フィルムに化学変化という「痛み」にも似た刺激を与えることは、埋め立てにより2キロ先へ遠のいた波の音や、失われた潮風を呼び覚ますための儀式でもあります。

ギャラリーに並ぶのは、変貌した現代の海浜都市と、浸食されたフィルムが描く腐食と再生の風景、そして過去の呼び声に耳を澄ます物語のテキスト。徳川昭武が硝子板に定着させた「明治の光」と対をなす、現代の埋立地に眠る「暗がりの海」の物語。文字と粒子が交錯するこの場所で、過ぎ去った時間が静かに呼吸しています。

本展では、千葉県立美術館で開催中の「オランダ×千葉 撮る、物語る ー サラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ」展公式図録(刊行:赤々舎、印刷:LIVE ART BOOKS)を販売いたします。また、1月10日(土)には、水戸芸術館現代美術センター学芸員の畑井恵氏を招いてのトークイベントも開催いたします。この機会に是非ともお越しください。

 


・作家プロフィール

 清水裕貴 Shimizu Yuki

 

千葉県生まれ。2007年、武蔵野美術大学映像学科卒業。2011年、第5回写真「1_WALL」グランプリ受賞。2016年、第18回三木淳賞受賞。2017年頃から小説の執筆を始め、2018年、新潮社R18文学賞大賞受賞。土地の歴史や伝承のリサーチをベースにして、写真と言葉を組み合わせて風景を表現している。

主な出版物に、小説「ここは夜の水のほとり」新潮社(2019年)、小説「花盛りの椅子」集英社(2022年)、小説「海は地下室に眠る」KADOKAWA(2023年)、写真集「岸」赤々舎(2023年)がある。

主な個展に「浮上」(PGI、東京、2024)、「眠れば潮」(PURPLE、京都、2023)、「微睡み硝子」(PGI、東京、2022 年)、主なグループ展に、「千葉ゆかりの作家展 百年硝子の海」(千葉市民ギャラリー・いなげ/旧神谷伝兵衛稲毛別荘、2021)、「とある美術館の夏休み」(千葉市美術館、2022)、「MOT アニュアル 2024 こうふくのしま」(東京都現代美術館、2024)がある。

Web :  https://shimizuyuki.com/

 

 

 


・展覧会詳細

会期 2026年1月9日(金)〜1月24日(土)
開館時間 13:00〜19:00
休館日 日、月、祝日
会場 LAG(LIVE ART GALLERY)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwa神宮前ビル1F
協力 千葉県立美術館、PGI、株式会社コンタクト

 

 


・トークイベント

登壇者:畑井恵 (水戸芸術館現代美術センター学芸員)、清水裕貴

 

「ゲストプロフィール」

畑井 恵 Megumi Hatai

水戸芸術館現代美術センター学芸員。高校中退後、辻製菓専門学校、辻調グループフランス校シャトー・ド・レクレール卒業。Chocolaterie Béline(stage)、フランス菓子シャルル・フレーデルにパティシエとして勤務の後、高等学校卒業程度認定試験を経て、大阪大学文学部で西洋近現代美術史を専攻。大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了、同研究科博士後期課程単位取得退学。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員、千葉市美術館学芸員を経て現職。主な企画展に「飯川雄大 大事なことは何かを見つけたとき」(2026)「山下麻衣+小林直人 他者に対して、また他者と共に」(2024)、「とある美術館の夏休み」(2022)、「目[mé] 非常にはっきりとわからない」(2019)など。

 

日時 2026年1月10日(土)16:30〜18:00
会場 LAG(LIVE ART GALLERY)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwa神宮前ビル1F
料金 ¥500(事前予約制)
予約リンク https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeuZVrVyi12n-ZxAG_4B-oIpdPgsuF8kUavqiGzbBrrMdpOUQ/viewform
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三浦和人×牛腸茂雄 写真展〈そこにあって、そこにないもの〉

~What is there, yet not there -Shigeo Gocho, Kazuto Miura-

 

〈会話 correspondence〉1998年発行 ©Kazuto Miura

 

静謐で何気ない日常風景を写す コンポラ写真 の旗手として脚光を浴びた故‧牛腸茂雄。同じく写真 家として精力的に活躍するかたわら、夭逝した牛腸作品の保護‧管理、そして後世への継承に尽力する 三浦和人。写真界を牽引してきた2人の盟友の傑作たちが、日本写真芸術専門学校の校内ギャラリーに肩を並べま す。


〈日々〉1971年発行 ©Hiroichi Gocho

 

写真家‧牛腸茂雄と三浦和人が出会ったのは、今から60年前のこと。 長い年月を経て、二人による展示が実現するのは今回が初めてです。本展では、牛腸と三浦、二人の共通の関心であった「こども」を被写体とした作品群をキュレート。同 一の被写体にスポットを当てることで、両者の表現の差異と共通項が浮き彫りになるとともに、時代を 経ても色あせない普遍的な写真の魅力をいまに伝えます。

今回のために三浦氏自らの手によって焼き直されたものを含む、約40点のオリジナルプリントを展示します。

 

〈会話 correspondence〉1998年発行 ©Kazuto Miura

 

12月5日(金)には、本展のキュレーション‧構成を担った三浦氏、佐藤正子氏(株式会社コンタク ト)によるトークイベントも開催。展示作品のメッセージや制作背景を紐解きます。

 


・作家プロフィール

 牛腸茂雄 Shigeo Gocho

1946年、新潟県南蒲原群加茂町(現‧加茂市)に生まれる。3歳で胸椎カリエスを患いほぼ1年間寝た きりの生活を送る。十代から数々の美術展、ポスター展などに入選。1965年、新潟県立三条実業高等 学校を卒業後、桑沢デザイン研究所リビングデザイン科入学、その後、リビングデザイン研究科写真専 攻に進む。1977年に『SELF AND OTHERS』(白亜館)を自費出版。翌年、同写真集と展覧会により日 本写真協会賞新人賞を受賞。1983年、心不全のため逝去。享年36歳。『SELF AND OTHERS』に加え、 生前に刊行された写真集に『日々』(自費出版、1971年)、『見慣れた街の中で』(自費出版、1981 年)がある。

 

 三浦和人 Kazuto Miura

1946年、東京都大田区調布嶺町(現 鵜の木)で育つ。都立工芸高校印刷科卒業。一浪して桑沢デザ イン研究所リビングデザイン科に入学、研究科写真専攻卒業、凸版印刷本社写真部に入社。牛腸茂雄、 寺本宗男と共に映画『街』(16ミリモノクロ)を制作。1997年読売新聞夕刊 文化欄『夏六景』写真と 文を担当。1998年写真集『会話 correspondence 』(モール写真図書館叢書第1巻)。2005年桑沢文庫 『桑沢洋子とデザイン教育の軌跡』写真撮影(そしえて)。2008年三鷹市美術ギャラリーで『スナップ ショットの時間 三浦和人と関口正夫』展開催。

「こども、東陽公園」1968年〈こども〉より ©Hiroichi Gocho

 


・展覧会詳細

会期 2025年12月2日(火)〜12月26日(金)
開館時間 平日/9:30〜20:00・土日/9:30〜17:00
休館日 12月14日(日)
会場 日本写真芸術専門学校8階「WALL GALLERY」
入場 無料・予約不要
主催 日本写真芸術専門学校
協力 株式会社コンタクト

 

・関連イベント

「三浦和人×佐藤正子 トークイベント ~こどもを見つめる、ふたつの視線~」

出会いから60年。そして初めての二人展。
写真家‧三浦和人と牛腸茂雄の、時を越えて交わる「こどもを見つめる、ふたつの視線」について、牛腸茂雄、ロベール‧ドアノー、ソール‧ライターといった名写真家の展覧会を数多く手がけ、本展の 構成も担当する佐藤正子氏(株式会社コンタクト代表)が聞き手として、三浦和人氏にお話を伺います。

開催日時 2025年12月5日(金)
開催時間 18:30〜20:00
会場 日本写真芸術専門学校 校舎内
主催 日本写真芸術専門学校
協力 株式会社コンタクト

※参加無料・要予約

↓こちらのフォームよりご予約下さい。

https://www.school-go.info/b0trk6/npi/form.php?fno=73&fsno=1&EventCode=1955&openExternalBrowser=1

 

 

 

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見慣れた街の中で

In the familiar streets -Shigeo Gocho-

 

『見慣れた街の中で』1981年発行 ©Hiroichi Gocho

1981年、自費出版として世に送り出された牛腸茂雄による写真集『見慣れた街の中で』。全47点からなる本作は、カラー・ポジフィルムによって撮影され、それまでの作風を大きく刷新した転換点となりました。コダクロームの鮮やかな色調と強烈な光と影のコントラストのなかで、写し出されるのは「見慣れた街」の日常。しかしその奥底には、私たちの暮らしの風景を通り抜ける「人間存在の不可解な影」が漂っています。

本展では、このシリーズを中心に、都市と人間の関わり、日常に潜む不穏さや不思議な気配をあらためて見つめ直します。40年以上の時を経てもなお新鮮な問いを投げかける『見慣れた街の中で』における視線は、来場者ひとりひとりの“日常の風景”をも揺さぶることでしょう。

 

『見慣れた街の中で』1981年発行 ©Hiroichi Gocho

 


・作家プロフィール

 牛腸茂雄 Shigeo Gocho

1946年11月2日、新潟県南蒲原郡加茂町(現・加茂市)で金物屋を営む家に次男として生まれる。3歳で胸椎カリエスを患いほぼ1年間を寝たきりで送る。 10代から数々の美術展、ポスター展などに入選。 1965年、新潟県立三条実業高等学校を卒業後、桑沢デザイン研究所リビングデザイン科入学、その後、リビングデザイン研究科写真専攻に進む。 1968年、同校卒業。デザインの仕事と並行して写真を撮り続ける。 1977年、『SELF AND OTHERS』(白亜館)を自費出版。1978年、本写真集と展覧会により日本写真協会賞新人賞受賞。 1983年、体調不良のため実家に戻り静養を続けるが、6月2日、心不全のため死去。享年36歳。 2004年には回顧展「牛腸茂雄 1946-1983」(新潟市立美術館、山形美術館、三鷹市民ギャラリー)が開催され、2000年には佐藤真監督によるドキュメンタリー映画「SELF AND OTHERS」が製作され大きな反響を呼ぶ。2013年、『こども』(白水社)、新装版『見慣れた街の中で』(山羊舍)が相次いで刊行された。

 

『見慣れた街の中で』1981年発行 ©Hiroichi Gocho

 

 


・展覧会詳細

展覧会名 「見慣れた街の中で」
会期 2025年10月4日(土)-10月29日(水)
開館時間 13:00〜19:00
休廊日 月曜・火曜
会場 PURPLE  〒604-8261 京都府京都市中京区式阿弥町122-1-3F
URL https://purple-purple.com/exhibition/shigeogocho/

 

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